フォッシル初の時刻がわかる!?
ダイヤル+グノモンのハイブリッド
なんと言っても今回の腕・日時計の最大の特徴は、カバー部分に配置された日時計のダイヤル+グノモン。一体型のフタを開くと、その下に見慣れたアナログ時計が露出することだ。実際には99.99%以上の人にはほとんどお役に立てない腕・日時計のフタの下に、極めて普通のアナログ腕時計世界が見えることにある。
腕時計本体は残念ながらくせのある凝ったステイプルのパッケージと比べると、あまりにも普通過ぎるデザインだ。今回のこだわりはなぜか「鳩」であり、腕時計の風防部分にも鳩とステイプルのロゴが角度によって見えたり見えなかったりするホログラムが採用されている。
ステイプルファンにはホログラムのSTAPLEロゴは、想像以上の価値のあるものかもしれないが、腕時計としての実用度を考えると単に視認性の低下以外の何物でもない。衝動買いするかしないかの分岐点としてあくまで大事なのは、ステイプルに対するブランドロイヤリティーだ。
筆者が衝動買いした最大の理由はステイプルブランドへのロイヤリティではなく、単なる役に立たない日時計のダイヤルとグノモンのシェイプとその無意味な存在だ。実際に筆者のグノモンが折れて瞬間接着剤で修復した第2世代の腕・日時計と今回の腕・日時計を並べて見ると、そのアプローチの差がおもしろい。
2代目は金属のダイヤル日時計にゴム系のグノモンの組み合わせの超シンプルな、ただの日時計構造だ。対して3代目はシリコン系の素材を使い、全体感を統一したイメージ。同系カラー素材のフタで時計のアナログダイヤルを覆い隠す設計だ。
従来の全面的非実用の腕・日時計を実用にもなる腕時計になるように大きく舵を切ったモデル。実際に使ってみると、フタは意外と開けにくく感覚的にはレガシーな懐中時計やコンパス(方位磁石)のフタを開けるイメージに近い。
グノモンの素材も極めて柔らかいシリコン系の素材なので、軽く指先で押すだけで折れ曲がる。従来のようにシャツの袖を通しにくいとか、うっかりグノモンの先にあたると周囲の柔らかい他のモノに傷をつけてしまうなどの心配は100%なさそうだ。

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