ソフトバンク社長「アクセス部分は完全資本分離すべき」
今回の情報通信審議会では、KDDIやソフトバンク、楽天モバイルから「NTTはアクセス部門だけでなく、NTTドコモやNTTデータを資本分離すべきでは」という意見が出された。
NTTが現在、開発中の光電融合技術である「IOWN」は電気信号で処理されている半導体を光技術に置き換えることで、さらなる高速化と省電力化を実現するものと言われている。IOWNを成功させた暁には、NTTは半導体の分野にも進出を狙っているとされている。
そんなNTTの野望に対して、警鐘を鳴らすのがソフトバンクの宮川社長だ。
「NTTが新しいことにチャレンジしたというのは応援したいが、一方で半導体事業は浮き沈みがとても激しいのは、既存の企業を見れば明らかだ。NTTが半導体に進出したいのであれば、リスクを避ける意味でも国民にとって大事なアクセス部門は完全資本分離して切り離しておくべきだ」と語る。
仮にNTTが半導体で失敗したら、その穴埋めを、通信料の値上げで補う可能性を宮川社長は懸念しているのだ。
この連載の記事
-
第217回
トピックス
シャオミ台数急増 理由は安くても品質に自信大 -
第216回
トピックス
総務省の“アップルつぶし”か スマホ下取り価格規制 -
第215回
トピックス
クアルコム、経済圏拡大に“邪魔者” アームとの対立深まる -
第214回
トピックス
ドコモよりauとソフトバンクの体感品質が上がっている事実 -
第213回
トピックス
総務省がソフトバンクを刺しに来た? もう割引規制なんて撤廃すべきだ -
第212回
トピックス
「折りたたみスマホ」いまだに低調 欲しいと思える「何か」が足りない -
第211回
トピックス
KDDIローソン、狙いは“学生” 「無料ギガ」と「吊るし」でアピール -
第210回
iPhone
アップル「iPhone 16」シリーズ、オススメはこの2つ -
第209回
トピックス
スマホがどこでも買える今、ソフトバンクの“英断”は理にかなっている -
第208回
トピックス
通信品質の低下が指摘されるドコモ、大規模イベントで驚きの対策 -
第207回
トピックス
楽天モバイル好調のワケ 「三木谷キャンペーン」が金脈に - この連載の一覧へ