グーグルは12月8日(現地時間)、12月6日に発表された同社の最新LLM「Gemini Pro」を利用したAIノートアプリ「NotebookLM」の最新版を米国の18歳以上のユーザーを対象に提供開始した。
テキストをアップロードすると、要約して質問に回答できる
NotebookLMは7月より一部テスターに向けて早期アクセスを開始。テキストやPDFなどのドキュメントをアップロードすると、Gemini Proによってドキュメント間の接続を理解し、要約を自動的に生成したり、それらの内容に基づいた質問に即座に答えたりする機能を提供していたが、今回のアップデートでは、その基盤の上に12以上の新機能を導入している。
次にやることを動的に提案してくれる
NotebookLMは、ユーザーからの質問に答える際、情報源から引用した部分を明示し、そこから直接原典にジャンプすることができる。
また、新機能のメモボードを使うことで、NotebookLMとのやり取りの一部や、引用された出典からの抜粋、自分の書いたメモを簡単にピン留めすることも可能だ。
さらに、今しているアクションに基づいて、動的に行動を提案する機能も追加された。
例えば、文章を読んでいると自動的にその文章を新しいノートに要約することを提案したり、ノートを書いている時に文章を推敲したり、今書いた内容に基づいてソースから関連するアイデアを提案したりできる。
また、作成した複数のメモをまとめて新たなドキュメントに再編集するツールも提供される。NotebookLMはテーマにあわせて、アウトラインや学習ガイド、マーケティングプランの草案といった、いくつかの形式を自動的に提案してくれるという。制作物はワンクリックでグーグルDocsにエクスポートできる。
グーグルは同アプリを「現代のテクノロジーを駆使して開発された真のAIネイティブアプリケーション」と位置付け、ユーザーのフィードバックによってさらに改善していくとしている。なお、NotebookLMのトレーニングに個人データは使用されず、プライベートな情報は共有しない限りプライベートのまま保たれるとしている。
ドキュメントをアップロードし、その内容について質問することはChatGPTなどでも可能だが、同じ場所でそのままメモを取ったり、そこから次のアクションを提案してもらうといった使い方ができるのは新鮮だ。