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年次イベントで最新機能を紹介、パナソニックはIoTサービスでのテスト自動化事例を披露

テスト自動化の進化を支える“4つの柱”、AI、ローコード…… mabl共同創業者が説明

2023年11月27日 07時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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パナソニック:IoT機器+Webシステムの連携テストをmablで実現

 mablの導入事例セッションで登壇したのは、パナソニック エレクトリックワークス社 電材&くらしエネルギー事業部の佐藤正紀氏、市川久史氏だ。

 同事業部が展開するマンション管理IoT化サービス「モバカン」は、マンション管理会社向けのサービスだ。マンションに設置されたインターホン端末とWebサービス、モバイルデバイスを連携させて、管理会社と居住者、管理協力会社をつなぎ、マンション管理業務の効率化や省人化を支援する。

パナソニック「モバカン」の概要(画像は製品サイトより)

「モバカン」のサービス例。管理会社からのお知らせを、Webサービス経由で居住者宅内にあるインターホン端末に表示させることができる

 このモバカンのように、近年ではハードウェア製品単体ではなく、Webシステムとも連携したIoTサービスのビジネスが増えており、そのことが品質管理/テスト業務にも変化を及ぼしていると説明する。

 たとえばインターホン端末のテストはこれまで、機器制御ツールと連携させることでテストの自動化を実現していた。インターホンのボタン操作信号をテストツールから順に送信し、テストシナリオに沿って操作させることで、設計どおりに機能することを確認するというかたちだった。

ハードウェア単体のテスト自動化の例。機器制御ツールを通じてインターホン端末の操作テストを自動化していた

 しかしモバカンのようなIoTサービスでは、ローカル機器とクラウド上にあるWebインタフェースを連携させたテストも必要になる。近年はそうしたIoTサービス事業の比重も大きくなっており、佐藤氏や市川氏らのテストチームでは、IoTサービスに対するテストの自動化をどう進めていくのかが課題となっていた。

 「IoTサービス事業全体として、開発期間を短縮したい、そのためにテスト期間もどんどん短くしたいという要望がある。そのためにはこの(機器+Webの)テストも自動化する必要がある。同時に、サービスは継続的にアップデートされるので、メンテナンス性の高い自動化テストを実現する必要もあった」(市川氏)

ハードウェア機器単体からIoTサービスへとビジネスが進化していくなかで、新たなテスト自動化のニーズと課題が生まれていた

 そこで同テストチームでは、2023年3月にmablを導入した。テスト作成が容易であり、メンテナンス性も高いことから、Webシステムの部分だけであればこれまでの課題は解消できた。

 ただし課題はまだ残る。ハードウェア機器とWebシステムの連携動作をテストできなきなければならず、もちろんmablから機器を制御することはできない。

 この課題に対して、同テストチームでは「時間同期」の工夫でクリアしているという。mablと機器制御ツールのテストシナリオを、タイミングをずらすかたちで実行し、最終的にWebインタフェース側に反映される結果を見てmablがテスト結果を判定するというかたちだ。

mablと機器制御ツールの連携によるテスト自動化

 佐藤氏、市川氏が所属する電材&くらしエネルギー事業部においても、徐々に機器とWebシステムを連携するIoTサービスは増えており、今後さらにmablの適用対象を拡大することで、より良い製品やサービスの提供につなげていきたいと話した。

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