ウエスタンデジタルは、2023年11月20日、ハイパースケールやクラウド、エンタープライズデータセンター向けとなる20TB超のHDD3モデルを発表した。発表されたのは、CMR方式の24TB HDDの「24TB Ultrastar DC HC580 CMR HDD」と「WD Gold 24TB CMR HDD」、SMR方式の28TB HDDである「28TB Ultrastar DC HC680 SMR HDD」の計3モデル。
24TB Ultrastar DC HC580 CMR HDD
データセンター向けのCMR方式の24TB HDD。回転数が7200RPMでバッファサイズが512MB、データ転送速度は298MB/s、インターフェイスがSATAで、ホームファクターは3.5インチ。製品保証は5年間。
独自のOptiNAND技術によりデータ密度を向上させ、データセンターにおいて、同じ設置面積内でのストレージ容量を最大化する。4U 102ドライブベイソリューションにより、ラックユニットあたり最大612TBのRAWストレージを可能とし、22TBバージョンと比較して、ワット/TBが12%削減されているという。
28TB Ultrastar DC HC680 SMR HDD
データセンター向けのSMR方式の28TB HDD。回転数が7200RPMでバッファサイズが512MB、データ転送速度は265MB/s、インターフェイスがSATAで、ホームファクターは3.5インチ。製品保証は5年間。
ストレージ密度や消費電力、コストが重要となるシーケンシャルな書き込みワークロード向けに設計され、SMRのメリットを活かしてスタックを最適化している企業向けに、大容量のHDDを統合し、省電力・低フットプリントでの製品拡張を支援する。
WD Gold 24TB CMR HDD
エンタープライズ向けのCMR方式の24TB HDD。回転数が7200RPMでバッファサイズが512MB、データ転送速度は298MB/s、インターフェイスがSATAで、ホームファクターは3.5インチ。製品保証は5年間。
従来のHDDと比較して、ビッグデータやエンタープライズストレージのワークロード用に設計され、信頼性の高いストレージを必要とする大企業や中小企業にサービス提供するSIや販売代理店向けに展開する。
Ultrastar DC HC580 CMR HDDとUltrastar DC HC680 SMR HDDは、現在、一部のハイパースケーラーやCSP、OEMのユーザーにより認定評価されており、テラバイトあたりの消費電力を抑えた大容量なHDDが必要な、効率的なストレージシステムやデータセンターを構築する大企業を中心に展開する。Ultrastar DC HC580 CMR HDD SAS HDDバージョンおよびUltrastar DC HC680 SMR HDDは2024年第1四半期に提供開始予定。