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従来型のCMR方式とコスパに優れるSMR方式の製品をそれぞれ投入

ウエスタンデジタル、20TB超のデータセンター向けHDD発表

2023年11月21日 13時00分更新

文● ASCII

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 ウエスタンデジタルは、2023年11月20日、ハイパースケールやクラウド、エンタープライズデータセンター向けとなる20TB超のHDD3モデルを発表した。発表されたのは、CMR方式の24TB HDDの「24TB Ultrastar DC HC580 CMR HDD」と「WD Gold 24TB CMR HDD」、SMR方式の28TB HDDである「28TB Ultrastar DC HC680 SMR HDD」の計3モデル。

24TB Ultrastar DC HC580 CMR HDD

 データセンター向けのCMR方式の24TB HDD。回転数が7200RPMでバッファサイズが512MB、データ転送速度は298MB/s、インターフェイスがSATAで、ホームファクターは3.5インチ。製品保証は5年間。

 独自のOptiNAND技術によりデータ密度を向上させ、データセンターにおいて、同じ設置面積内でのストレージ容量を最大化する。4U 102ドライブベイソリューションにより、ラックユニットあたり最大612TBのRAWストレージを可能とし、22TBバージョンと比較して、ワット/TBが12%削減されているという。

24TB Ultrastar DC HC580 CMR HDD

28TB Ultrastar DC HC680 SMR HDD

 データセンター向けのSMR方式の28TB HDD。回転数が7200RPMでバッファサイズが512MB、データ転送速度は265MB/s、インターフェイスがSATAで、ホームファクターは3.5インチ。製品保証は5年間。

 ストレージ密度や消費電力、コストが重要となるシーケンシャルな書き込みワークロード向けに設計され、SMRのメリットを活かしてスタックを最適化している企業向けに、大容量のHDDを統合し、省電力・低フットプリントでの製品拡張を支援する。

28TB Ultrastar DC HC680 SMR HDD

WD Gold 24TB CMR HDD

 エンタープライズ向けのCMR方式の24TB HDD。回転数が7200RPMでバッファサイズが512MB、データ転送速度は298MB/s、インターフェイスがSATAで、ホームファクターは3.5インチ。製品保証は5年間。

 従来のHDDと比較して、ビッグデータやエンタープライズストレージのワークロード用に設計され、信頼性の高いストレージを必要とする大企業や中小企業にサービス提供するSIや販売代理店向けに展開する。

WD Gold 24TB CMR HDD

 Ultrastar DC HC580 CMR HDDとUltrastar DC HC680 SMR HDDは、現在、一部のハイパースケーラーやCSP、OEMのユーザーにより認定評価されており、テラバイトあたりの消費電力を抑えた大容量なHDDが必要な、効率的なストレージシステムやデータセンターを構築する大企業を中心に展開する。Ultrastar DC HC580 CMR HDD SAS HDDバージョンおよびUltrastar DC HC680 SMR HDDは2024年第1四半期に提供開始予定。

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