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「ChatGPT」OpenAI、独自チップ検討か 海外メディア報道

2023年10月10日 14時30分更新

文● @sumire_kon

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「ChatGPT」アプリ

「ChatGPT」アプリ

 AIチャットサービス「ChatGPT」などを開発するOpenAIが、AI用の独自チップの製造を検討していると10月5日(現地時間)、ロイターが報じた。

 ロイターは関係者の話として、OpenAIが昨年から高価なAI向けチップの不足に対応するため、さまざまな検討を重ねてきたと報道。まだ決定段階には至っていないが、チップメーカーとの綿密な連携、半導体大手エヌビディア以外のチップの採用、独自のAIチップの製造など複数の選択肢があるという。

 独自チップ製造については、買収するチップメーカーの選定がなされていたという話もあるようだが、ロイターでは買収候補に挙がったメーカーまでは特定できなかったという。

 OpenAIが独自チップの製造に成功すれば、「ChatGPT」の性能向上や運用コストの低下も期待できる。一方、ロイターも記事中で指摘しているが、独自チップの製造には膨大な時間とコストがかかる上、成功する保証もない。製造が軌道に乗るまでは、引き続き既存のチップメーカーに頼る必要もある。仮に今すぐOpenAIが独自チップ製造に舵を切ったとしても、今後数年間は現行の体制が続くことになるだろう。

 OpenAIは米マイクロソフトが出資するAI企業。同社が開発する大規模言語モデルはマイクロソフトの検索エンジン「Bing」をはじめ、複数の企業のサービスで活用されている。

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