味がガラッと変化するという「激変だれ」付き:
「日清ドロラ王 ドロ、コッテリ、鶏白湯」名前の通りのクオリティー、ただ価格がね……
2023年10月07日 16時00分更新
「日清ドロラ王 ドロ、コッテリ、鶏白湯」
日清食品
10月2日発売
438円(税抜)
https://www.nissin.com/jp/products/items/12035
ドロドロした鶏白湯スープが最大の特徴
名前には偽りなし。ただ、それ以外の点が気になる……という一杯です。
日清食品が10月2日から発売している「日清ドロラ王 ドロ、コッテリ、鶏白湯」です。もともと2022年4月に発売されており、日清ラ王史上最高レベルにドロドロした鶏白湯スープのおいしさが好評だったとのこと。
そこで今回、味がガラッと変化するという「激変だれ」を付け、一杯で二度楽しめる商品にパワーアップして新登場……というわけです。
鶏の旨みと甘みを凝縮した鶏白湯スープが、麺や具材の鶏チャーシューに絡みつくとうたう一杯。醤油をベースにニンニクのパンチのある旨みと唐辛子の辛みをきかせたというピリ辛ニンニク醤油味の激変だれを途中で加えれば、辛旨な味わいへと一気に変化するそう。
気になるのは激変だれですよね。パッケージには「※全部入れると、味の原型がなくなりますのでご注意ください」とのことです。そこまですごいのかと、心配にすらなります。
ちなみに作り方がちょっとだけややこしい。まず、「激変だれ」「粉末スープ」「液体スープ」「鶏チャーシュー」の4つが入っています。
普通は粉末スープを先に入れそうなものですが、この商品はそうやってしまうと麺がほぐれなくなります。まず、チャーシューを入れてお湯を入れ、5分待って麺をほぐしてから、粉末スープを入れるのです。
粉末スープを入れてから液体スープを入れて、よく混ぜれば完成。激変だれは“適宜、好みに応じて”入れていくスタイルです。
とろみのあるスープ、ラ王ブランドらしい麺の出来はよい
具材の少なさと価格は気になるところ
なんといっても、特徴はドロッとしたスープです。とろみがあり、濃厚な鶏白湯になっています。単にドロリとしているだけではなく、しっかりと鶏の味わいがあるのがいいですね。コク、旨味もちゃんと感じられます。
ドロっとしたとろみがあり、コッテリした濃い目の味とコクがあり、鶏の旨味もある。まさに“ドロ、コッテリ、鶏白湯”という名前にふさわしいですね。
麺はノンフライで、つるみもあり、歯切れもよい。さすがは「ラ王」ブランドといったところでしょうか。スープのとろみも相まって、食べごたえがあります。ここも高く評価したい。
では、激変だれはどうでしょうか? 確かにピリ辛な味わいですし、ニンニクの香りもあります。ただ、“味がガラッと変化する”といううたい文句にビビって少しずつ入れていたのですが、そこまで大きくは変化しませんでした。
味というよりも、どうしても「辛味」がプラスされるので、そこでバランスが変わるという感じでしょう。少しずつ入れて味変を楽しむのがよいと思われます。
具材は鶏チャーシューとネギで、かなりシンプル。鶏チャーシューは大きくはないですが薄くもなく、カップ麺として考えるとそれなりでしょう。ただ、もうちょっと他の具材がほしかったというのも正直なところですが……。ここは残念なポイントかな。
鶏の旨味が詰まったドロッとスープ、ラ王らしいつるみのあるノンフライ麺。“ドロ、コッテリ、鶏白湯”という名前に偽りなし。クオリティーは高いと思います。
ただ、価格がね……。438円(税抜)というのは、カップ麺として考えると相当なものです。そうなると、「もっと具材があったほうが」「もっと飛び抜けた何かがほしい」という考えにもなってきてしまいます。
出来はいいのですが、価格面でちょっとためらう人も多いでしょう。中身はしっかりできているだけに(具材はもっと多くても……とは思いますが)、もうすこし価格がなんとかならなかったのかなあ、という感じです。うーん、惜しい。
モーダル小嶋
1986年生まれ。「アスキーグルメ」担当だが、それ以外も担当することがそれなりにある。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。よろしくお願いします。
この連載の記事
-
第14回
グルメ
リュウジ監修カップ麺 「おいしいけど、でも……」と思ってしまう惜しい味 -
第13回
グルメ
豚骨のコクはあるが、地味かもしれないカップヌードル「豚骨シーフード」 -
第11回
グルメ
「日清ゲーミングカップヌードル」“カフェイン入り”焼そば ゲームのお供にいいかもしれない -
第10回
グルメ
特上カップヌードル4種類食べ比べ 本当に“特上”と感じたのは? -
第9回
グルメ
三田製麺所「濃厚煮干しつけ麺」濃厚だけどバランスよし -
第8回
グルメ
カップヌードル「イタリアンシーフード」 “シーフードヌードルの派生”と思わないほうがいい -
第7回
グルメ
懐かしすぎる! カップヌードル「スパイシーカレー」今となってはスパイシーじゃないかもだけど -
第6回
グルメ
今のうちに「日清ラ王 牛骨味噌」を食べておくべきである -
第5回
グルメ
カップヌードル「海鮮コチュジャンチゲ味」を地味にリピートしてしまう理由 -
第4回
グルメ
結局、天下一品の「こってりMAX」は食べるべきなのか? - この連載の一覧へ