旅に出る、その前に……
他人事じゃない旅行保険の大事な話 そのクレカ、本当に大丈夫?
2023年09月13日 12時30分更新
「自動付帯」なのか
「利用付帯」なのかで変わる
まずクレジットカードに付帯している保険には、「自動付帯」と「利用付帯」の2種類があります。「自動付帯」は、クレジットカードを契約しているだけで補償がうけられるもの。一方の「利用付帯」は、海外旅行保険なら、旅行代金をそのクレジットカードで支払っているなど、特定の条件を満たしている場合のみ補償が受けられます。
友達が料金を立て替えて払っていたら?
「利用付帯」の条件に満たない場合も
例えば友だち同士での旅行で、「飛行機代は友人が立て替えてまとめて払った」というのはよくあるケースですが、この場合は自分が持っているクレジットカードの海外旅行保険が「利用付帯」だと、条件を満たしていないので補償は受けられません。
海外旅行保険を使いたいクレジットカードで旅行代金を支払っていない場合、利用付帯の条件を満たすためによく使われる方法としては、日本からの出発空港までの移動で使う公共交通機関の料金をそのクレジットカードで払うというのがあります。
三井住友カード(NL)の「海外旅行傷害保険」は利用付帯ですが、その条件として「日本出国前に航空機、電車、船舶、タクシー、バスといった乗客として搭乗する公共交通乗用具の利用代金を特定クレジットカードで決済した場合」とあります。最近は鉄道もクレジットカードで支払える券売機が増えていますし、窓口ならクレジットカードの支払いに対応している駅もあります。たとえ数百円でも、クレジットカードで支払えば利用付帯の条件をクリアできるので、ありがたいポイントです。
楽天カードではパッケージツアーのみが対象になる
といった"条件の違い"を必ず確認しておこう
ただし、すべてのクレジットカードがこの条件というわけでありません。例えば楽天カードの「海外旅行傷害保険」も利用付帯ですが、その条件は「募集型企画旅行に該当するもの」となっており、いわゆる旅行代理店が販売しているパッケージツアーへの支払いのみが条件となっています。空港までの公共交通機関への支払いはもとより、海外への航空券を航空会社から購入した場合でも対象となりません。
このように「利用付帯」といっても、クレジットカード会社によって条件はまちまち。同じクレジットカード会社でもカードの種類によって条件が違うこともあるので、自分の持っているクレジットカードがどういった条件をクリアすれば、利用付帯の補償を受けられるのか細部までチェックが必要です。
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