X(旧Twitter)は8月30日(現地時間)、プライバシーポリシーのページを改訂し、9月29日より、これまでも収集してきたユーザーのメールアドレスや生年月日に加え、新たに生体情報および学歴・職歴を収集する方針であることがわかった。
生体情報はProユーザーの個人認証に使用
現行のプライバシーポリシーの「1.当社が収集する情報」→「1.1 ユーザーが当社に提供する情報」には、ユーザーがXに提供するデータとしてアカウント名、ユーザー名、パスワード、メールアドレス、生年月日、住所・電話番号(Proアカウントのみ)、表示言語、支払い情報、興味関心などが含まれている。
9月29日より発効する新プライバシーポリシーには旧版に追加する形で「生体情報」および「求人への応募/求人に関するおすすめ」の項目が追加されている。
具体的にどういった手段でどんな生体情報を取得するかについては記載されていないが、一般的に生体情報とは顔貌、虹彩、声紋、指紋といった個人を特定するための身体の特徴に関する情報のことを指す言葉だ。
X担当者は米Bloombergの取材に答え「生体認証はプレミアム・ユーザー向けに、認証レイヤーを追加するために、政府発行の身分証明書と写真を提供するオプションが与えられる」と説明し、理由については「Xがなりすましの試みに対抗し、プラットフォームをより安全にする」ためとしている。
さすがに全ユーザーから強制的に取得というわけではなさそうだ。
職歴・学歴については「ユーザーに有望な仕事を紹介したり、ユーザーが求人に応募した場合に、その求人元の潜在的な雇用主と当該ユーザーに関する情報を共有したり、雇用主が有望な候補者を見つけられるようにしたり、ユーザーにより関連性の高い広告を表示したりするため」と理由を明確にしている。恐らくターゲティング広告に利用されるのだろう。