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「Meteor Lake」量産が進む、インテル マレーシア工場の中身とは

2023年09月02日 10時00分更新

文● ジサトラユージ 編集● ASCII

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ダイの切り出しやテスト機材製造の施設を擁するクリムキャンパス

 ペナンキャンパスの翌日には、クリムキャンパスを見学することができた。クリムキャンパスには、シリコンウェハー加工用施設の「KMDSDP(Kulim Die Sort Die Prep)」や、同社のシリコンを検証するための装置を製造する唯一の工場だという「SIMS(System Integration and Manufacturing Services)」などが置かれている。

●KMDSDP

 KMDSDPは、シリコンウェハーからダイを切り出す工程を請け負うとともに、切り出されたダイの品質チェックを行う施設。まず、インテルの他のファウンドリーで製造された円形のウェハーから、レーザーとダイヤモンドカッターにより四角形のダイを切り出す。

 そして、切り出したダイを「SDXテスター」という装置で検証し、切り出されたダイが上位SKU/下位SKUのいずれに相当するのかをチェックするのである。ここで選別されたダイはSKUごとにテープリールに巻かれ、PGATのような組み立て工程の施設に運ばれることとなる。

ダイを切り出す300mmのウェハ―

ダイをカットしている様子

切り出されたダイは並べられ、選別されてテープリールに巻かれて運ばれる

SDXテスター内部の基盤

ダイの品質を判別するSDXテスター。このテスターで、ダイがどのSKUの相当するのか判別する

内部ではロボットが稼働しており、それぞれの工程ごとにCPU(ダイ)を運んでいく

●SIMS

 SIMSでは、前述したバーンインのテストを行うためのデバイスや、検証用マザーボードの製造などを担当している。こうしたツールのおかげで、CPUの生産における各種テストを円滑に行えるようになる。

テスター用の基盤

バーンインテスト用のHDBIテスターという機材

SIMSでは、テスター機材の製造も行っている

 今回、コンシューマー向けの「Meteor Lake」やサーバー向けの「Sapphire Rapids」などが生産・テストされている様子を見学することができた。こうした製品の生産体制をアピールする狙いもあったと思われる。

 またツアー内では、インテルの担当者に直接話を聞く機会もあったが、そうしたインタビュー内での内容については、大原氏の記事にてまとめられているので、そちらをご覧いただきたい。

生産されたMeteor Lakeのトレー

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