コーエーテクモゲームスは8月24日、スマートフォン向け新作ゲームアプリ『信長の野望 出陣』の完成発表会を開催した。本作は同社初の位置情報ゲームとなり、リリース日は2023年8月31日。基本プレイ無料で、対応OSはiOSとAndroidとなる。
記者会見には、特別ゲストとして十三代目 市川團十郎白猿さんが登場。市川團十郎白猿さんはこれまで何回も「織田信長」を演じており、武将「信長」の魅力についてシブサワ・コウ氏と語りあった
日常生活が戦国時代になる『信長の野望 出陣』
発表会が始まると、プロモーションムービーがスクリーンに投影された。その映像は渋谷の街に突如お城の天守閣が現れたり、町の人々が戦国武将や農民になったりとユニークな内容。『信長の野望 出陣』は、日常の生活が戦国時代に変わるイメージを表現していた。
コーエーテクモゲームス代表取締役社長の鯉沼久史氏は会見冒頭の挨拶で、「本作は当社初の位置情報ゲーム。とくにチカラを入れて開発した40周年作品。3月に発表し、4月にクローズドベータを実施してきたが、多くのユーザーに好評いただいている」と紹介。
コーエーテクモゲームスの代表取締役社長である鯉沼久史氏
続いて登壇した開発プロデューサーの菊地啓介氏は、ゲームシステムを解説した。菊地氏は、本シリーズの魅力は「内政、武将の登用、攻撃」の3点と語る。
コーエーテクモゲームスの開発プロデューサーである菊地啓介氏
GPSを使った位置情報ゲームなので、プレイヤーが移動することでゲームが進行する。自分の住んでいる場所や、普段使っている駅、通っている学校がゲームの舞台に。
菊地氏は「普段の外出や通勤、通学、旅行が豊かになればいいと思っている。いま生活している場所が、戦国時代はどうだったのか……思いを馳せることができるゲーム」と語った。
菊地氏は会見で、ゲームの内容を細かく紹介した。主なトピックは以下だ。
●日本全国が十数万の区画に分かれている
●プレイヤーが歩くと領土を広げられる
●全国制覇を成し遂げるには何年もかかる
●駅やランドマークの場所に拠点が存在
●武将はガチャの他に、イベント報酬でも得られる
●地域によって得られる武将が異なる
（関東は里見義堯、九州は大友宗麟など）
●カフェが建っている場所は「茶室」
●茶室は全国の武将と巡り会える施設
●同じ地域の武将を編成すると強い部隊を作れる
●普段歩かない場所は、家臣の武将を派遣できる
●同じ場所を何度も歩くと民の忠誠度が上がる
●国を豊かにすると施設の能力と見た目が変化
●リリース時には「桶狭間の戦い」イベントを開催
●歴史を楽しく学べる情報を多数掲載
●ソロプレイが好きな人向けの「列伝イベント」と、マルチプレイが好きな人向けの「攻城戦イベント」を用意
●日本の100名城を巡る「名城コレクション」機能
●いままで歩いた歩数を、東海道の距離換算してくれる機能
●神社や仏閣など、歴史的名所の名所録
●今後は各地域とのコラボを予定
発表会の後半は、コーエーテクモゲームスのゼネラルプロデューサーであるシブサワ・コウ氏が登場。『信長の野望』をいままで応援してくれているファンへ感謝の言葉を伝えた後、『信長の野望 出陣』のリリース日（2023年8月31日）を発表した。なお、事前登録は発表会当日の8月24日からスタートしている。
織田信長役を200回以上も演じてきた市川團十郎白猿とシブサワ・コウ氏のトークショウ
ゲームの紹介はここで一段落し、スペシャルゲストの市川團十郎白猿さんが登場。ここからはシブサワ氏と市川團十郎白猿さんのトークショウが始まった。市川團十郎白猿さんは歌舞伎やドラマで何度も「信長」を演じてきた人物。歌舞伎では、なんと200回以上も演じている。
市川團十郎白猿さんは、少年時代から『信長の野望』をやっていた。父親から勧められたのがきっかけだそうだ。しかし当時は7歳だったので、言葉の意味が難しく、「心が折れてしまった」と語り、シブサワ氏を苦笑させていた。
コーエーテクモゲームスのゼネラルプロデューサーであるシブサワ・コウ氏
歌舞伎役者の市川團十郎白猿さん
信長を演じるときに心がけているところは？ という質問に対して市川團十郎白猿さんは、「歌舞伎のなかで言うと、信長という人物はどの時代に生きているかによって切り取り方が違う。祖父の時代の信長、父の時代の信長、私の時代の信長、それぞれ異なるので、時代にあわせるのが大事」と役者ならではの目線で回答。
また、トークテーマが『信長の野望 出陣』に移ると、市川團十郎白猿さんは前のめりでシブサワ氏に質問していた。「加藤清正もらえるんですか？ ヤバいですね！」と興味を持ったかと思えば、「私は公演で全国を移動していますが、スマホを持ってうろうろしていると写真週刊誌に撮られちゃうからなぁ……（笑）」と冗談交じりで会場を沸かせたり、アットホームな雰囲気でトークショウが進行していった。
トークショウの最後に、司会者からゲームでやってみたいことを聞かれた市川團十郎白猿さんは、「本能寺で待ち伏せて、明智光秀を返り討ちにしたい」と意欲を示した。それを笑顔で聞いていたシブサワ・コウ氏は、「すべての人にお勧めできるゲームです。ゲームを遊びながら歩いていると、すぐに2～3駅くらい歩いてしまうので、とても健康にいいです」と『信長の野望 出陣』の魅力を語り、発表会は終了した。
会場の様子もちょっとだけお届け。会場には鎧が置かれていたほか、実際にゲームをプレイできる試遊スペースもあった。こちらの写真を見ただけでも、グラフィックの美しさがわかるだろう。また、文字が小さくて読めないということもなく、どの年代の人も楽しめそうだ。
【ゲーム情報】
タイトル：信長の野望 出陣
ジャンル：位置情報ゲーム
配信：コーエーテクモゲームス
プラットフォーム：iOS／Android
対応OS：
iOS：iOS 14以上（iPhone XR以降のモデル）
Android：Android10.0以上、メモリー（RAM）4GB以上
※一部機種を除く
配信日：8月31日予定
価格：基本プレイ無料（アイテム課金制）
©コーエーテクモゲームス All rights reserved.
※記載されている会社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。
ASCII.jpの最新情報を購読しよう
