始まったばかりのpovo2.0海外データローミングを
香港でさっそく使った
KDDIのオンライン専用プラン「povo2.0」が海外ローミングを開始しました。これまでは日本国内でしか利用できず、povo2.0をメインに使っている人が海外へ行っても電波をつかめず不便でした。しかしこれからは、海外160の国や地域でそのまま使うことができます。
海外ローミングですから料金は日本とは別建てです。注意しなくてはならないのは通話料金が割高なことで、着信にもお金がかかります。このあたりはドコモ「ahamo」など日本の他キャリアのローミングサービスでも同等。楽天のように専用アプリを使うサービス以外、海外ローミングでの通話は注意が必要です。
一方、データ通信はトッピングを購入しなければデータは一切流れませんから誤課金の心配はありません。一番無難なのは海外に到着したら、空港のWi-Fiに接続してスマートフォンのpovo2.0アプリを起動し、海外データのトップアップを買うことでしょう。
詳細についてはpovo2.0の海外ローミング案内ページに書かれています(povo海外ローミング)。
今回は筆者の住む香港で使ってみました。povo2.0のSIMを入れたスマートフォンをWi-Fiに接続。povo2.0は現地キャリア(CMHK)につながりました。以前はアンテナマークが立たなかったのですが、今はしっかり海外ローミングが使えます。アプリのタブから「海外」を選ぶと、まだデータがトップアップされていないことがわかります。なお使用したのはau版のGalaxy Z Fold4で、電波は4Gを掴みました。
海外データは韓国やアメリカはお得なエリアトッピングがあるのですが、香港はないのでレギュラートッピングから選びます。お試しで0.5GB 640円を買ってみました。なお、国内データの選択画面同様、ページ構成も見やすいので買いやすいですね。
海外データを購入すると、ページ中央に残りのデータ残量が表示されます。購入しただけでは使えないので、日本であらかじめ購入しておくのもいいかもしれません。
海外データの利用開始はON/OFF操作があるのではなく、ネットワークの接続設定画面からローミングをONにするだけです。Wi-Fiを切るとアンテナピクトの横に「4G」とデータ通信の矢印が表示されました。
アプリに戻ると早速データを使い始めています。これがゼロになればデータは止まり、課金は一切されないのは安心感があります。
さっそく香港の街中で使ってみました。まずは住宅街。下り15.7Mpbs、上り8.33Mpbsで、これくらいなのかな、というところ。ちなみに無料で2GBが使える楽天モバイルの海外ローミングは下りが10~20Mpbsなので、同じくらいは出るようです。
一方、繁華街に出てみると結構な速度が出てくれました。下り40.2Mbps、上り15.0Mbpsです。これくらいの速度だとYouTubeなどストリーミングサービスも快適です。ただしデータ量には限りがあるので、動画サービスなどは残量を見ながら使ったほうがいいでしょうね。
手軽に使えるpovo2.0の海外ローミング、海外渡航用の予備として契約しておくのもいいかもしれません。今後お得なエリアトッピングの種類が増えることに期待しましょう。
「スマホ好き」を名乗るなら絶対に読むべき
山根博士の新連載がASCII倶楽部で好評連載中!
長年、自らの足で携帯業界を取材しつづけている山根博士が、栄枯盛衰を解説。アスキーの連載「山根博士の海外モバイル通信」が世界のモバイルの「いま」と「未来」に関するものならば、ASCII倶楽部の「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」は、モバイルの「過去」を知るための新連載!
「アップルも最初は試行錯誤していた」「ノキアはなぜ、モバイルの王者の座を降りたのか」──熟練のガジェットマニアならなつかしく、若いモバイラーなら逆に新鮮。「スマホ」を語る上で絶対に必要な業界の歴史を山根博士と振り返りましょう!

この連載の記事
-
第781回
スマホ
まだまだ生き残っているWikoのスマートフォン、2025年モデルを確認した -
第780回
スマホ
今度のアストンマーティンスマホは「タイヤ交換」のようなカメラ部のデザイン変更が面白い -
第779回
スマホ
深圳のOPPOストアで望遠レンズスマホを体験! 最新モデルを触ってきた -
第778回
スマホ
中国で折りたたみスマホ競争が激化、サムスンが高級モデル「W26」を発売 -
第777回
スマホ
エントリースマホが一変! HMD「Fusion」の機能性カバーが便利すぎたのでほかのスマホにもほしい -
第776回
スマホ
地下通路にズラリと並ぶ中古スマホ屋たち! 中国・重慶のスマホ市場のカオスっぷりが楽しい -
第775回
スマホ
「メイド・イン・サウジ」中東で作られたタフスマホをドバイで発見! -
第774回
スマホ
最新スマホをフライング展示、HONORのフラッグシップストアが深センに開業 -
第773回
スマホ
手のひらサイズの超小型端末「Qin K25」はキッズフォンを超えたAIスマホだ! -
第772回
スマホ
薄型スマホブーム到来、レノボやTECNOから製品が続々発表 -
第771回
スマホ
BALMUDA Phoneより小さい! HMD最新の小型端末「HMD Touch 4G」が驚異の軽量設計で登場 - この連載の一覧へ




















