このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第433回
防水・FeliCaだけじゃない! 「motorola edge 40」は日本人に適した使い勝手が魅力
2023年08月05日 12時00分更新
性能はミドルハイ相当でコストパフォーマンスは高い
基本性能について確認すると、チップセットはMediaTek製の「Dimensity 8020」を採用。メモリーは8GB、ストレージは256GBとなっている。
国内では採用機種が少ないMediaTek製ということもあって、型番から実力が図りにくいことからベンチマークを確認してみると、ミドルクラスで一般的な「Snapdragon 695 5G」と比べると特にグラフィック関連のスコアが高く出るが、ハイエンド向けの「Snapdragon 8」シリーズと比べると全般的に低い傾向にある。
AAAクラスのゲームに関しても、グラフィックを最高設定にできない、あるいは最高設定にすると時折フレーム落ちが発生するなど影響は出るが、それより下の設定にすれば十分快適に動作する。それゆえ性能的に言えばミドルハイクラスということになるが、6万4800円という価格を考慮すればコストパフォーマンスは高いといえるだろう。
またそれだけ高い性能を持つことから、ディスプレーに接続してパソコンのような使い方ができるモトローラ・モビリティの独自機能「Ready For」にも対応する。このあたりはミドル~ローエンドの「moto g」シリーズとの大きな違いといえる。
バッテリーは容量が4400mAhとなっている。ミドルクラスでも5000mAh級のバッテリー容量を持つ機種が増えていることを考えればやや少ないが、ここは軽さとのトレードオフでもある。一方で、充電に関しては68Wの急速充電とQiによるワイヤレス充電に対応するなど充実度は高い。
そしてもちろん、motorola edge 40は冒頭で触れたとおり日本市場を強く意識したモデルであることから、IP68の防水・防塵性能とFeliCaにもしっかり対応している。オープン市場向けモデルとはいえ、購入時の安心感は高い。
最後に通信機能についてだが、SIMは物理SIM(nanoSIM)とeSIMのデュアルSIM構成と、最近のトレンドをしっかり踏襲している。一方で5Gの対応バンドを見るとn1/n3/n28/n41/n77/n78となっていることから、ドコモの4.5GHz帯(n79)に対応していないのは日本市場を考慮すると残念なポイントといえる。
【まとめ】満足度は高いだけに販路の狭さが惜しまれる
motorola edge 40は日本のユーザーを強く意識しているだけあって、防水・防塵やFeliCaに対応するだけでなく、薄型・軽量で横幅が比較的狭く、手に持ちやすいなど、多くの日本人にとって使いやすい端末に仕上がっていることがわかる。それでいて性能は比較的高く、操作時のストレスはほぼ感じないうえ、価格も6万円台と抑えめであることから購入しやすいなど、万人にオススメできるモデルといえるだろう。
それだけに残念だと感じてしまうのが、販売数が少ないオープン市場向けモデルだということ。多くの人が手に取りやすい携帯大手3社から販売されれば、使いやすさと高いコストパフォーマンスで「Pixel 7a」のよきライバルとなりそうな端末だけに、販路の狭さが惜しまれるところだ。
motorola edge 40 | |
---|---|
ディスプレー | 6.55型有機EL(20:9) 144Hz対応 |
画面解像度 | 1080×2400 |
サイズ | 約71.99×158.43×7.58mm |
重量 | 約171g(イクリプスブラック) 約167g(ルナブルー) |
CPU | Dimensity 8020 |
内蔵メモリー | 8GB |
内蔵ストレージ | 256GB |
外部ストレージ | ― |
OS | Android 13 |
対応バンド | 5G NR:n1/3/28/41/77/78 LTE:1/2/3/4/7/8 11/12/17/18/19/26 /28/38/39/40/41/42 W-CDMA:1/2/4/5/8 4バンドGSM |
無線LAN | Wi-Fi 6 |
カメラ画素数 | 約5000万画素 +約1300万画素 (超広角+マクロ) イン:約3200万画素 |
バッテリー容量 | 4400mAh(68W対応) |
Qi | ○ |
FeliCa/NFC | ○/○ |
防水/防塵 | ○/○(IP68) |
生体認証 | ○(画面内指紋、顔) |
SIM | nanoSIM+eSIM |
USB端子 | Type-C |
イヤホン端子 | × |
カラバリ | イクリプスブラック、ルナブルー |
価格(SIMフリー版) | 6万4800円 |
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