アートディンクは7月26日、同社が運営を行なう「A列車で行こう」公式ポータルサイト「A列車jp」(http://www.atrain.jp/)にて、2023年3月13日~2023年5月31日の期間で実施していたNintendo Switch/PC(Steam)で発売中の都市開発鉄道シミュレーション『A列車で行こう はじまる観光計画』『A列車で行こう ひろがる観光ライン』のシナリオコンテストの入賞作品を発表した。
本コンテストでは短い開催期間にもかかわらず、予想を上回る応募が来たという。以下では、厳正なる選考の結果選ばれた全6作の入賞作品を紹介しよう。また、惜しくも入賞を逃したものの、優秀な応募作品をあわせてお届けする。
『A列車で行こう はじまる観光計画/ひろがる観光ライン』
シナリオコンテスト概要
[開催サイト]
A列車で行こう公式ポータルサイト「A列車jp」(https://www.atrain.jp/)
[募集テーマ]
「問題を抱えた観光地」
秘境の温泉街や自然に囲まれた離島……観光地によって魅力が異なるように、抱える問題の種類もさまざま。「問題を抱えた観光地」をテーマに、発展の可能性を秘めたシナリオを募集。
[開催期間]
2022年3月13日~5月31日
[表彰]
【入賞】金5万円
6名
入賞作品(6作品 五十音順)
「『互竜地方』の、これから……」
【ハンドルネーム】FuJi-aXis様
【シナリオ解説】
当社は、昨年度初めに鉄道博物館を、街の中央部『折陣』地域に開業しました。しかし、昨年秋の豪雨災害により線路は複数箇所で寸断され、未だ不通区間が残っています。
・シナリオが苦手な方向けの抄本版つき。
・鑑賞/シナリオ兼用型です。
・'23年度開始、新型車両導入可能です!
【選考スタッフ コメント】
ファンタジー要素があるシナリオながら、地名や路線一つ一つに理由があり、その地域の歴史を体感することができます。ダイヤ組みやカメラ移動を活かした工夫満載のイベント、同系色で揃えられた実在しそうなオリジナル車両、そして何より大ボリュームのシナリオと、多方面で作り込まれており圧巻の一言です。
「三セク鉄道の挑戦」
【ハンドルネーム】ふみじろー様
【シナリオ解説】
この地域でローカル線を運行する地方私鉄が、新幹線開業で分離された並行在来線の運営を担うことになりました。町の中心部から離れた新幹線新駅とのアクセスを改善し、観光客の誘致と地域の活性化を図りましょう。
【選考スタッフ コメント】
Sサイズながら街の息遣いまで感じられる緻密さで、まるでジオラマのように美しいマップでした。ループ線の復活を第三セクター鉄道が目指すストーリーには、鉄道ファンなら誰しも心が躍ります。車掌の伊勢の成長物語を含め、鉄道ファンのロマンが詰まったシナリオと言えるでしょう。
「ゼロからはじまる観光計画」
【ハンドルネーム】ヨーヒー様
【シナリオ解説】
観光に消極的だった私たちの街が、方針を変更して観光産業に力を入れていくことになりました。大勢の観光客でにぎわう魅力あふれる街を作っていきましょう。
【選考スタッフ コメント】
「ゼロから観光開発をはじめる」シナリオ設定が新鮮でした。丁寧なテキストと細かに発生するイベントは公式シナリオと見紛うばかりのできです。プレイヤーが開発を頑張って来たからこそ響く展開もあり、ゲーム体験とシナリオの合致がプレイ後の余韻を美しいものにしています。
「はばたけ 古墳エクスプレス」
【ハンドルネーム】ヒラーラ様
【シナリオ解説】
巨大な古墳公園が、自治体の一大プロジェクトとして誕生しました。しかし、湖に囲まれた崖の上という不便な立地のため、観光客が集まりません。交通インフラを整備してプロジェクトを成功に導きましょう。
【選考スタッフ コメント】
タイトルと全体マップを一目見るだけでも楽しさが伝わるコンセプトが秀逸です。車両デザインもキャッチーかつリアリティがあり、思わずたくさん並べたくなります。マップ、車両デザイン、テキストすべてがポップにまとめられていて、プレイする手が止まりませんでした。
「水面に滴る黒雫」
【ハンドルネーム】にうじーねっぷ様
【シナリオ解説】
大都市圏の縁辺に位置する常葉地域は、国内屈指の炭鉱の町として、国の経済成長を支えています。財源に恵まれた一見すると豊かな生活。しかし、地域や会社をのぞいてみると、何やら問題があるようで……。
【選考スタッフ コメント】
地域の産業転換と登場人物の仕事との向きあい方が重なって描かれており、その時代らしい重厚感がありました。物語の動向がゲームの機能に影響をおよぼすギミック が攻略の難易度を高めると同時に、ドラマチックな展開に花を添えています。植物をあしらった美しい車両デザイン の数々にも注目です。
「夢の横断鉄道」
【ハンドルネーム】331様
【シナリオ解説】
大きな山脈によって隔てられ、観光客の誘致がままならない複数の観光地を活性化し、地域全体の発展を図るシナリオです。今作の特徴である観光客の移動を最大限に活用することをコンセプトにシナリオを作成しました。
※地域の観光客数目標のイベントが発動しない場合がありますが、それぞれイベントを設定しております。
【選考スタッフ コメント】
山脈に分断された難しいマップですが、複数路線を使用して「観光客の動線」をデザインしていく攻略は、正に本作の醍醐味と言えるでしょう。戦後の経済成長による変化の時代が、壮大なマップと壮大な目標とともに希望をもって描かれており、胸を打ちます。
■優秀作品(3作品 五十音順)
「おいでませ!鉄道愛LAND!」
【ハンドルネーム】大根P7700様
【シナリオ解説】
「鉄道」を機に発展を遂げた【鉄之島】は隣町からの観光客の誘致に伸び悩んでいます。そこで人々は新たな鉄道路線の敷設や、観光地の開発などで観光客の増加を計画します。しかし、この計画にはさまざまな問題が立ち塞がっていました……。
【選考スタッフ コメント】
四方を海で囲まれているうえに高低差のあるマップは攻略が難しく思えますが、楽しく路線を作ることができるのは適度に挟まれるコミカルな会話と攻略アドバイスのおかげ。現実では見られない「離島らしい美しい風景」と「鉄道網」の組みあわせを実現できるマップは、「鉄道愛」ある人にはたまりません。
「森林鉄道、再興の日」
【ハンドルネーム】ぎんいち様
【シナリオ解説】
さまざまな要因により森林鉄道は1975年に姿を消しました。かつては林業で栄えたこの街も衰退を続けています。山奥に残された観光公園と、地域活性化プロジェクトとして始動した「観光森林鉄道」計画。森林鉄道が再び脚光を浴びる日は、訪れるのでしょうか。
【選考スタッフ コメント】
全国的に抱えている問題に焦点を当てつつ、それを巧みに本作に落とし込んでいます。山間部のマップによって、テーマの現実感がさらに深いものに感じられました。序盤はできることが限られ難しそうに見える一方で、シナリオでしっかりとアドバイスがされるため、ストレスなく開発を楽しめます。
「箱庭のたびじ」
【ハンドルネーム】かざみ様
【シナリオ解説】
街中に鉄路を張り巡らし、観光客を輸送し、街の発展を目指す、「はじまる/ひろがる A列車らしさ」を存分に詰め込んだ正統派シナリオです! 街の風景や、妄想はかどる歴史背景、車両など、さまざまな所にこだわって作成しました!
【選考スタッフ コメント】
路面電車や地下鉄といったさまざまな鉄道の在り方に触れつつ、マップ・シナリオともに街のリアリティが丹念に作り込まれており、都市開発への理解の深さが窺えます。攻略の自由度が高く、自分でクリアした後はほかの人のプレイも見たくなるような、何度も楽しめる作りになっています。
■総評
『A列車で行こう はじまる観光計画/ひろがる観光ライン』シナリオコンテストにご応募いただき、誠にありがとうございました。想定以上に多くの方にご応募いただき、スタッフ一同感謝しております。
それぞれの「観光地」が問題を解決していく物語はどれも作り込まれており、みなさまの本作ならではの「観光」というテーマへの洞察と、A列車の伝統である「街づくり」への深い愛を感じられる作品ばかりでした。
あらためて、たくさんのご応募ありがとうございました。
――『A列車で行こう はじまる観光計画/ひろがる観光ライン』シナリオコンテスト 選考スタッフ一同
【ゲーム情報】
タイトル::A列車で行こう はじまる観光計画-ひろがる観光ライン
ジャンル:都市開発鉄道シミュレーション
配信:アートディンク/KOMODO
プラットフォーム:Nintendo Sitch/PC(Steam)
配信日:
Switch:配信中(2022年11月3日)
Steam:配信中(2023年3月3日)
価格:
Switch/SteamDLC単体:2728円(ダウンロード版)
Steam本編+DLCバンドル:9365円(ダウンロード版)
Steam本編+DLC+公式ガイドブック:9878円(パッケージ版)
Switch本編+DLC+公式ガイドブック:1万406円(パッケージ版)
Switch/SteamDLC+公式ガイドブック:4048円(パッケージ版)
CERO:A(全年齢対象)
タイトル:A列車で行こう はじまる観光計画
ジャンル:都市開発鉄道シミュレーションゲーム
企画・開発:アートディンク
プラットフォーム:Nintendo Switch
発売日:2021年3月12日
価格:7678円(パッケージ/ダウンロード)
CERO:A(全年齢対象)
© 2021, 2023 ARTDINK. All Rights Reserved.
©2021 ARTDINK. All Rights Reserved.
※Nintendo Switch版には「高解像度テクスチャ」モードはございません。
※©2023 Valve Corporation. SteamおよびSteamロゴは、米国およびまたはそのほかの国のValve Corporationの商標およびまたは登録商標です。
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