グーグルは7月13日、2月に発表したAIチャットボット「Bard」を大幅にバージョンアップ。音声読み上げ機能やログの保存・シェア機能などが追加された。
実用的な新機能が追加
音声読み上げは、Bardの回答の右上にあるスピーカーアイコンをクリックすればよい。各言語のネイティブ音声で再生される。
左側のサイドバーに表示される会話の記録は、名前を変更したりピン留めして後で見返すことができる。
また、以前から生成したコードをそのままブラウザー型統合開発環「Google Colab」にエクスポートして実行する機能があったが、今回「Replit」にも対応し、Google Colab同様にコードをエクスポートできるようになった。
Googleレンズにも対応、ただし英語のみ
さらに、5月のGoogle I/Oで発表された「Googleレンズ」対応も英語のみだが実装された。プロンプト入力欄の左側に表示される「+」をクリックして写真をアップロードすることで、写真の内容を詳しく説明してもらうことができる。利用するにはGoogleのアカウント設定画面で優先言語を「英語」にする必要がある。
これも英語のみだが、回答のトーンとスタイルをシンプル、ロング、ショート、プロフェッショナル、カジュアルから選択する機能も実装されている。
他にも、アラビア語、中国語、ドイツ語、ヒンディー語、スペイン語を含む40以上の言語でBardを利用できるようになった。
また、「EUデータ保護規則」の必要情報不足でローンチ延期となっていたヨーロッパ全土、さらにブラジルなど、Bardにアクセスできる国や地域も拡大された。
グーグルはこの拡大について専門家、政策立案者、プライバシー規制当局と積極的に協力し、グーグルのAI原則を指針にユーザーのプライバシーとデータを保護するための措置を講じていくという。