ホーム画面は自分らしくカスタマイズ可能
OSはAndroidをベースにした「Nothing OS」を搭載。Phone (2)には、最新バージョンでAndroid 13ベースの「Nothing OS 2.0」が搭載されています。
Phone (1)の画面デザインは、Androidらしさを維持しつつ、随所にNothingらしいスタイリッシュなデザインが盛り込まれている印象だったのですが、Phone (2)では、ホーム画面のアイコンがモノクロ表示にできるようになり、ウィジェットのバリエーションも増加。画面のカスタマイズ性がぐ~んと向上しています。個人的には、現行のスマホの中で、最もクールで、なおかつ使いやすいホーム画面を編集できるように感じています。
カメラはデフォルトできれいに撮れる
リアカメラはメイン(50メガ/F1.88)+超広角(50メガ/F2.2)。前モデルと同じスペックですが、メインカメラのセンサーはソニー製の「IMX766」から、新しい「IMX890」に置き換わっています。また、ソフトウェアの進化によって、より明るく鮮やかな画質で撮れるようになったこともアピールされています。
いろいろなシチュエーションで撮ってみたところ、思っていた以上に撮影画質は向上していました。晴れた日でも白飛びせずに、バランスがとれた色合いで撮影でき、料理もより美味しそうに写るようになった印象。夜景もハイエンドらしい “映える”写真が撮れます。
動画は最大4K/60fpsで撮影可能(前モデルは最大4K/30fps)で、新たに、動く被写体に適した「Action Mode」が追加されました。筆者はまだ1080pでの撮影しか試していませんが、静止画と同じような明るさで撮影でき、動きながら愛犬を撮っても、ほとんどブレずに、スマホのカメラとしては「かなりいいほう」と思える画質で撮影できました。
フロントカメラは、Phone (1)は16メガ/F2.45でしたが、Phone (2)では32メガ/F2.45へと向上。筆者はおっさんなので、ここで自撮りの作例を掲示するのはやめておきますが、撮影画質は上々。Phone (1)の画質でも十分満足できましたが、Phone (2)ではより明るく写ります。背景をぼかしたり、肌のキメを補正したりもできるので、自撮りを楽しみたい人も満足できるでしょう。
パフォーマンス&電池持ちも着実に進化
Phone (1)のプロセッサーはミドルハイ向けの「Snapdragon 778G+」でしたが、Phone (2)はハイエンド向けの「Snapdragon 8+ Gen 1」にアップグレード。アプリの起動や、カメラのモード切り替えやシャッターレスポンス、マルチタスクの操作性など、全面的にパフォーマンスが向上しているように感じられました。
「Geekbench 6」とアプリでベンチマークを計測した結果。左がPhone (1)の8GB+256GBモデル、右がPhone (2)の12GB+256GBモデル。パフォーマンスは大幅に向上している
バッテリー容量は、Phone (1)から200mAh増えて4700mAhに。1日は余裕で持ち、使い方によっては2~3日くらい使い続けられそうです。Phone (1)では33Wだった急速充電が45Wになり、約55分でフル充電できるように進化。前モデルと同じくワイヤレス充電も可能で、Qi対応デバイスに給電する「バッテリ共有」機能も備えています。
おサイフ&防水不要なら
今年こそ“買い”かも!?
Phone (2)は、前モデルで注目された洗練されたデザインを継承しつつ、基本性能の底上げを図り、ユーザーインターフェースにも磨きをかけた端末という印象。昨年、Phone (1)の外観に惹かれつつ、初号機ゆえに性能や使い勝手への不安を拭えなかった人もいたでしょう。Phone (2)は着実に完成度を高め、安心して選べる1台に仕上がっています。今年こそ“買い”かもしれません。
NFCは搭載していますが、FeliCa(おサイフケータイ)には非対応、防塵・防水の等級が、日本で一般的な「IP68」ではなく「IP54」といったところが気になる人がいるかもしれませんが、そこが気にならないのであれば、ハイエンドモデルが7万9800円~ですから、かなりお買い得です。

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