9時間かかっていた仕事がわずか6分で
従来は3時間かかっていたコーディング前の事前調査を5分に短縮できたり、人力では9時間かかっていたアンケート分析が6分で終了するなど、「大幅な効率化が実現した業務もあり、ChatGPTはビジネスに有効だと判断している」と向野氏。
一方、不適切な利用が検出されたのは3ヵ月間の利用実績である26万回のうち、わずか84回。プロンプトはOpen AIのモデレーションAPIや、Azureのコンテンツフィルターなどでチェックされ、さらに回答を返さないしくみになっている。
84件の内容を確認したところ、そのほぼすべてが技術的な専門用語や表現が「誤解」されたもの。プロンプトの入力欄には、個人情報や社外秘情報の入力をしないよう、注意喚起もされていて「3ヵ月間の運用で、重大な過失につながるような利用はなかった」と説明する。