皆さんお久しぶりっす! 元週アス編集者、現フリーライター兼プラモマニアのアカザーです。「週刊アスキー」では、「カオスだもんね!」というレポート漫画も担当していました。
漫画のネタとして、毎週いろいろな場所に行っては様々なコトを体験取材したんですが、「ガンプラを作る」という企画も結構ありました(1stガンダム世代が故の公私混同取材)。そのなかに全長1メートル級の大型ガンプラこと「HGUC 1/144 ガンダムGP03 デンドロビウム」(以下、HGUCデンドロビウム)を作る回もあったんです。
先日、バンダイさんの「HGUC 決戦投票2023」で、HGUCデンドロビウムが見事、55000票を獲得して1位になり、6月21日~29日の期間限定で再販の受注が始まると知り、「様々な事情で再販は不可能なのでは? と噂されていたあのHGUC デンドロビウムが!? 再版だと!?」という気持ちが高ぶり過ぎてしまったため、本日はオレたちの思い出話を半ば強引に語っていきたいと思います。
オレたちとHGUCデンドロビウムの出会い
HGUCデンドロビウムは、OVAアニメ「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」に登場するMS搭載型MAデンドロビウムを、1/144スケールでプラモデル化した商品です。
HGUCなのに完成後は全長1メートルを超えるという大型モデルで、ガンプラとの付き合いが長い歴戦のモデラー諸兄ならば、誰しも一度は店頭でそのパッケージの大きさに度肝を抜かれたであろう、伝説のガンプラです。
当時、発売直後に購入したある既婚者モデラーからは「ネット通販でポチったら、玄関に置かれていて嫁と修羅場になった」との報告が次々届いたりしたものです。もし2002年の発売当時にツイッターのようなSNSがあったなら、そんなうかつな兄貴のエピソードがあちこちで散見されていたはず。そういった意味でも伝説級のガンプラでした!
箱の中に納まるパーツは通常の約4倍!450点も入っており、取説はなんと28ページ(普通は4〜6ページ)、総重量は7.2キロらしいです(マジで)! 筋トレアイテムとしての可能性をも感じる重量級ガンプラでもあります。
カオスチームに届いたバンダイからの挑戦状!
初めて目にしたのは2002年の夏の終わり。バンダイプロモーションチームの担当者さんから「カオスチームの皆さん、HGUCデンドロビウムの早作り対決しませんか?」との誘い受けたのがきかっけでした。
「仮組みまでの早作り対決!」という主旨での取材だったのですが、5〜6回は組み立てたという開発者さんから「ひとりで組むと6時間くらいはかかりますかね~」と聞いて、「この早作り対決って取材時間内に終わるんか!?」と焦ったのを覚えています。
そんな恐るべきキットの早作り対決に、オレたちカオスチームの3人で挑むのは無謀!! デキる編集者を自称していたオレは、週アス編集部きってのホビー戦力だった中村さんを招聘し、「ガンプラ作りは数だよ、兄貴!」と万全の体制で迎え撃ったのですが・・・・・・。