Twitterを運営するイーロン・マスク氏は6月12日、近日中にTwitterのDM(ダイレクトメッセージ)機能を改定し、相互フォロー以外のユーザーへのDM機能を有料オプション「Twitter Blue」にすると自身のTwitterアカウントで示唆した。現在、一部ユーザーの間では、既にDM制限が始まっている。
TwitterのDM機能は、特定のユーザーに対して第三者には見えない形でメッセージを送る機能。仕事やプライバシーに関わることなど、不特定多数のユーザーの前でツイートすることがはばかられる内容をやり取りする際に使われる機能だ。
相互フォローしているユーザー間でのやり取りが一般的だが、受信側のプライバシー設定次第ではすべてのアカウントからもDMを受け取ることができてしまう。そのため、スパムDMのターゲットになりやすく、Twitter上でもユーザーから対応を求める声が挙がっていた。
イーロン・マスク氏は自身のツイートで、(スパムDMなどを送信する)悪質なbotの運用コストを最大1万倍に上昇させる実験と表現。スパムDM送信を続けるには有料課金とすることで、送信側の採算を悪化させ、撤退させたいといった狙いがあるようだ。
同氏はツイッターのCEOに就任して以来、度々悪質なbotアカウントの排除について触れており、今回の改定もこうした戦略の一環と見られる。