先週発表された同時にエンジニア界隈で大きな話題となった「カプセルトイ 手のひらネットワーク機器」。1/12サイズでA10、シスコ、古河電工のネットワーク機器を精密に再現しているという。サンプルが届いたので、さっそく見ていきたい。また、企画元であるエーピーコミュニケーションズにも開発秘話を聞いた。
ネットワーク機器も、ラックも、リアルさがすごい
「カプセルトイ 手のひらネットワーク機器」は1/12サイズのミニチュアネットワーク機器とそれらを収容するラックから構成されている。ネットワーク機器はA10ネットワークスのADC「Thunder 7655S」、シスコのスイッチ「C9300-48UTX」、セキュリティ&SD-WANアプライアンス「Meraki MX85」、そして古河電工のルーター「FITELnet FX2」の4機種となっている。
今回、送られてきたサンプルは上記の4機種。1カプセルに1つのネットワーク機器、LANケーブル、電源ケーブル、1/4ラックのほか、カプセルごとに異なる小物(冷却ファンやケーブルホルダー、電源タップ、棚板)などが入っている。4カプセルで1ラックが組み上がるようになっているため、「結局、4つ揃えなきゃね」という感じだ。
開けると予想以上に小さい。1/12サイズなので、まさに手のひらサイズだ。
ネットワーク機器は一体成形なのだが、ラックは組み立てる必要がある。4つのカプセルからラック部品を取り出し、台座に柱を取り付けて、組み立てていく。棚板もこのタイミングで組み付けておこう。説明書を参考に10分くらいで、ラック1架が組み上がった。
いよいよラッキングとケーブリングの作業に移ろう。柱の溝にあわせて機器を押し込み、前面の「耳」でラックにパチンと止めれば固定できる。あとは、付属の電源ケーブルは背面に、LANケーブルは前面のポートに差し込めばよいのだが、先に機器を組み付けて、ケーブリングしようとすると、けっこう大変。ケーブルも小さいし、特に丈の短いMeraki M85などはあとから電源ケーブルを付けるのが大変だ(取り付けて気がついたんだけど)。
美しいケーブリングされたラックには神が宿ると言われている(わりとホント)。スパゲッティな配線は運用や保守においても、悪いことだらけだ。そこで電源ケーブルやLANケーブルは付属のケーブルホルダーを使って、美しく整えてあげよう。ただし、わりとパーツは細かいので、老眼の方は大変かもしれない。逆にRGクラスのガンプラを日常的に組み立てている人であれば、およそ30分程度でラッキング&ケーブリングまで完了するだろう。
組み上げてみると、予想通り「ラックにもっと機器を詰めたい」「なんならラックを造設したい」という気分にさいなまれる(笑)。そんな気分になっても、安心してください! ラック間配線用の長いLANケーブルも入ってますよ。ラック同士を継ぐ「ほぞ」もこっそり用意されているので、拡張性も充分だ。
さて、次はこんな楽しい企画を実現してくれたエーピーコミュニケーションズの話も聴いてみよう。