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第13世代Core搭載「VAIO SX12 ALL BLACK EDITION」「VAIO SX14 ALL BLACK EDITION」

第13世代Core搭載の新VAIO SX14/SX12の性能検証、スタミナ性能のアップが嬉しい

文●飯島範久 編集●ASCII.jp編集部

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バッテリー駆動時間が従来モデルより伸びた

 新モデルのポイントとなるCPU性能の強化とバッテリー駆動時間について、各種ベンチマークテストで検証してみた。計測は「VAIOの設定」アプリで「パフォーマンス優先」に設定。ただし、最後のバッテリー駆動時間のみ、「静かさ優先」のモードにしている。

試用したVAIO SX12 ALL BLACK EDITIONの主要スペック 試用したVAIO SX14 ALL BLACK EDITIONの主要スペック
OS Windows 11 Home
CPU インテル Core i7-1370P プロセッサー
GPU インテル Iris Xe グラフィックス
メモリー LPDDR4X 32GB
SSD 第四世代ハイスピードSSD 512GB(PCIe)
ディスプレー 12.5型ワイド(フルHD) 14.0型ワイド(4K)
インターフェース USB4 Type-C×2(Thunderbolt 4/PD/DP Alt Mode対応)、USB 3.0 Type-A×2、HDMI×1、ギガビットLAN×1、コンボジャック
カメラ CMOS センサー搭載HDカメラ Windows Hello 顔認証対応
無線LAN Wi-Fi 6E
バッテリー駆動時間 約26.0~28.0時間 約17.0~18.5時間
サイズ/重量 約287.8×205.0×17.9mm
/ 約929g
約320.4×222.9×17.9mm
/ 約1.08kg

 まずは、CPU性能をチェックする「Cinebench R23」から。計測はデフォルトの設定で10分間回した時のスコアとなり、基本的にスレッド数が多く動作周波数がいかに長く保てるかがスコアの良し悪しを左右する。結果は、マルチコアのテストで1万超え(1万497pt)を記録。シングルコアも1800を超えた(1832pts)。第12世代のCore i7-1280Pを搭載した前モデルと比較した場合、シングルコアの性能はそれほど変わらないが、マルチコアでは1000pts以上の差をつけたことになる。

「Cinebench R23」の結果

 続いて、アプリの動作性能をチェックする「PCMark 10」を実行してみた。

 結果は、4K解像度で処理に負担がかかるVAIO SX14でも6000に迫る勢い(5964)。FHD解像度のVAIO SX12では6000超え(6041)を果たしている。差が出たのはアプリやWeb、チャットなどの操作をする「Essentials」と、ビジネス系アプリの操作をする「Productivity」のテスト結果から。ただ、写真やビデオ編集の「Digital Content Creation」の性能はVAIO SX14のほうが高かった。結果を細かく見ていくと、描画処理に関するテストは、概ねVAIO SX14のほうがいい。ここは単純にFHDと4Kという解像度の違いだけでは推し量れない要素のようだ。

「PCMark 10」の結果

 VAIO SXシリーズでは内蔵GPUを使った処理にはなるが、3DCG性能を測る「3DMark」も実行した。

 実行したのは、軽めのDirectX 12対応「Night Raid」とDirectX 11対応の「Fire Strike」、ちょっと重めのDirectX 12対応の「Time Spy」の3つだ。結果としては、今度は4KディスプレーのVAIO SX14のほうが全体的に上回った。PCMark 10のテストで4K解像度のVAIO SX14のほうが描画処理の結果がよかったが、その結果を反映するものなのだろう。CPU内蔵GPUのため、さすがにTime Spyは1948とかなり厳しいが、Night Raidでは19 335を記録するなど、軽めの3DCGゲームなら難なくこなせるレベルといえる。

「3DMark」の結果

 実際、「ドラゴンクエストX ベンチマークテスト」を実行したところ、グラフィックの設定をFHDのフルスクリーン表示で最高画質でも10292で「すごく快適」評価を得られた。

「ドラゴンクエストX ベンチマークテスト」の結果

 また、念のため「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」も実行してみたところ、グラフィックをFHDのフルスクリーン表示で高品質(ノートPC)設定で6624の「やや快適」評価。標準品質(ノートPC)設定で8866の「快適」評価だった。標準品質(ノートPC)では平均フレームレートが約63.2fps、最低フレームレートが31fpsだったので、意外とプレイできるかもしれない。CPU内蔵GPUでもグラフィック設定を調整すれば遊べるレベルまでいけるのは感慨深い。

「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」の結果

 最後に「PCMark 10 Modern Office Battery Life」によるバッテリーベンチを行なった。「VAIOの設定」で、「静かさ優先」にし「バッテリー節約設定」はオフ。画面の輝度は20%で、キーボードバックライトはオフ、Wi-Fiはオンの状態で計測した。

 結果は、VAIO SX12が14時間27分、VAIO SX14でも12時間37分となった。この差は解像度の違い(パネルの違い)が影響しているのだろう。PCMark 10 Modern Office Battery Lifeにおいて、この時間はかなりよい結果と言えよう。実使用できる時間はここからもう少し減るとは思うが、外回りで1日使うレベルであれば、ACアダプターを持ち歩くことなく過ごせそうだ。

さらなる高みを目指したハイエンドモバイル

「VAIO SX14」のカラバリ。このほかに、ALL BLACK EDITIONと勝色特別仕様がある

 以上、VAIO SX12/SX14を試用してみた。感想としては、これまで追求してきたモバイルマシンの王道をしっかり踏襲しつつ、バッテリー駆動時間の向上やオンライン会議での快適性など、さらなる高みを目指した製品と言える。性能的にも正当進化しつつ、モバイル利用時のパフォーマンスもアップしたことで、モバイルマシンとしては揺るぎない地位を築いているのではないだろうか。

「VAIO SX12」のカラバリは、ローズゴールドが加わり6色。もちろんALL BLACK EDITIONと勝色特別仕様がある

 なお、検証は最上位モデルを使用したが、通常モデルでも十分な性能を発揮するはずだ。

 カラバリもVAIO SX14はファインブラック、ファインレッド、ファインホワイト、ブライトシルバー、アーバンブロンズと5色を用意。VAIO SX12は、5色に加えローズゴールドの6色構成になっている。アフターコロナの時代となり、オフィスと自宅の両方で利用する機会が増え、仕事はもちろんプライベートでも相棒として満足のいくVAIO SXシリーズ。夏のボーナスを使って自分へのご褒美として購入を検討してみるのはいかがだろう。

 アフターコロナ/ハイブリッドワークの時代が訪れる中、パソコンはオフィスと自宅の両方で利用する機会が増えている。仕事はもちろんプライベートの相棒として満足のいくVAIO SXシリーズ。夏のボーナスを使って自分へのご褒美として購入を検討してみるのはいかがだろう。

 なお、VAIOストアで購入すれば、8月1日までサマーキャンペーンを実施しており、最大8万2735円引きとなる。さらに新規会員登録で25万円以上の価格なら、2万5000円引きとなるクーポンもあり、ハイエンドモバイルマシンがお手頃価格で手に入るチャンスだ。 

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