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アップルのARグラス「Vision Pro」でスマホの次がハッキリ見えた! 「WWDC23」特集 第11回

アップル、新OS「macOS Sonoma」発表。Macに「デススト」が来た〜〜!!

2023年06月06日 16時00分更新

文● 田口和裕

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 アップルは6月5日(現地時間)開催の「WWDC23」で、最新のOSとなる「macOS Sonoma」を発表した。本日よりデベロッパ向けベータ版、来月よりパブリックベータ版が提供される。一般には無料のソフトウェアアップデートとして今秋提供される予定だ。

ウィジェットがデスクトップで使用可能に

デスクトップに配置されたウィジェット

 以前は画面右側のサイドバーに表示される通知センターでのみ利用できたウィジェットをデスクトップに配置可能になった。アプリケーション起動時、配置されたウィジェットは半透明になり、アプリに集中できるようになっている。

 また、共有範囲内にiPhoneがあればiPhoneのウィジェットも利用可能だ。

「プレゼンターオーバーレイ」機能で話している人物を切り抜き表示

「プレゼンターオーバーレイ」機能

 ビデオ会議関連では、話している自分を共有中の画面に切り抜いて表示する「プレゼンターオーバーレイ」機能や、映像に風船や紙吹雪といったエフェクトを追加するリアクション機能などが追加される。

仕事用と個人用でSafariを使い分ける

2つのプロフィールを切り替えて利用

 アップルのウェブブラウザー「Safari」もメジャーバージョンアップ。プロフィール機能がアップデートされ、仕事用と個人用といったトピックに分けてクッキー、履歴、お気に入り、拡張機能、タブグループを別々のプロファイルとして保存。切り替えて利用できるようになった。

 また、ウェブサイトを通常のアプリのようにドックからアイコンで起動できるアプリ化機能も追加された。

スクリーンセーバーからシームレスに壁紙に

美しい風景がスローモーションで表示される

 スクリーンセーバーも新しくなり、世界中の美しい風景をスローモーションで表示するほか、セーバーの状態からアクティブになる際にはそのままシームレスに同じ画像が壁紙に反映される機能も追加された。

果たして「ゲームモード」の実力は?

なめらかなフレームレートでゲームが動作

 Sonomaの目玉になるかもしれないのがゲームアプリに特化した「ゲームモード」。有効にするとシステム処理におけるゲームアプリの優先度が「最高」に設定され、CPUとGPUのリソースを優先的に確保するほか、Bluetoothのサンプリングレートを2倍に引き上げることでワイヤレスイヤフォン(AirPods)やワイヤレスコントローラー(Xbox/PlayStation)のレイテンシーを極小化できるという。

 また、デベロッパ向けには「Game Porting Toolkit」を導入し、ほかのプラットフォームからMacへの移行が数日で可能になったとして、カプコンの「バイオハザード ヴィレッジ:ウィンターズエクスパンション」やコジマプロダクションの「DEATH STRANDING DIRECTOR’S CUT」(通称「デススト」)をはじめ、多くの有名ゲームタイトルが年内にMac版をリリースするという。

画面共有アプリに「ハイパフォーマンスモード」

 さらに、プロ向けの機能として画面共有アプリに新しいハイパフォーマンスモードを導入。最大2台の仮想ディスプレイに対応し、Final Cut ProやDaVinci Resolveでの編集でも、Mayaでの複雑な3Dアセットのアニメーション化でも、プロがどこからでもコンテンツ制作のワークフローに安全にリモートアクセスできるようになるという。

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