観光地の一つともいえる「美術館」「水族館」。子供のみならず、大人でも意外に知らなかったこと、その土地にまつわる情報が得られ、さらに旅先を堪能できるコースです。なかなか「見る」「触れる」ことができない作品や生物を間近に楽しめる施設なので、ぜひ各市・町を訪れる際はチェックしてみてください!
高岡駅からスタート、在来線で新高岡駅に向かい北陸新幹線で上越妙高駅で乗り換えて新潟駅に向かいます。上越新幹線で上毛高原駅に、大宮駅で東北新幹線に乗り換えて福島駅に行くコースです。すべて駅からバスやタクシー利用で巡れるコースなので、時刻表を確認しながら各乗り換え駅でも観光を楽しむのもいいかもしれません。
藤子・F・不二雄の「まんが」の原点に触れられるギャラリー! 高岡市「高岡市 藤子・F・不二雄 ふるさとギャラリー」
高岡市は藤子・F・不二雄が生まれ育ち、20歳で上京するまで過ごした故郷です。市内には「高岡市 藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー」をはじめとした、キャラクターのモニュメントや看板が歩道の至るところにあります。高岡市と射水市を結ぶ路面電車・万葉線には、1台だけ青い車両のドラえもんトラムが走行していたり、高岡駅には高岡の伝統産業「高岡銅器」で制作された大きなドラえもんポストも設置されています。「高岡市 藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー」にも高岡銅器のドラえもん像(写真)が展示されています。
【高岡市の美術館はコレ!】
高岡市 藤子・F・不二雄 ふるさとギャラリー
高岡駅から徒歩約20分、高岡市美術館内にある「高岡市 藤子・F・不二雄 ふるさとギャラリー」(写真)では、少年時代から創作活動を行っていた藤子・F・不二雄の14歳の時の手作り冊子『妖怪島』の本文の全ページ公開や、愛用していた品、「ドラえもん」の作中で高岡の風景が感じられる作品の展示が見られます。藤子・F・不二雄の作品を読むことができるまんがライブラリーがあり、ゆっくり藤子・F・不二雄の世界観に浸ることもできます。
DATA
住所:富山県高岡市中川1-1-30 高岡市美術館2F
WEB:高岡市 藤子・F・不二雄 ふるさとギャラリー
約600種2万点の水生生物に出会える、日本海側有数の規模を誇る水族館! 新潟市「新潟市水族館 マリンピア日本海」
信濃川・阿賀野川の下流域に広がる越後平野に位置する新潟市。この信濃川近くにある、日本海側有数の規模を誇る大型水族館が「新潟市水族館 マリンピア日本海」です。毎日開催のイルカショーのほか、新潟の里山を再現した屋外展示「にいがたフィールド」や、約40種の魚類を展示している水量800立方メートルの「日本海大水槽」(写真)の下をくぐる「マリントンネル」では海中散歩気分が楽しめると好評です。
【新潟市の水族館はコレ!】
新潟市水族館 マリンピア日本海
「新潟市水族館 マリンピア日本海」のドルフィンスタジアムで毎日開催されるイルカショーは、客席に屋根があるので天候に関係なくショーを楽しめます。飼育スタッフがトドに餌を与えながら、体のつくりや生態について解説する「マリンサファリ給餌解説」、絶滅のおそれのある鳥類、フンボルトペンギンの生態や体のつくり、生息環境などについて解説する「ペンギン解説」(写真)も毎日開催されています。いずれも開催時間が決まっているので、事前にチェックしましょう。ほかにも体験型の展示も充実していて、まさに「見る・触れる・学ぶ」が体験できる水族館です。
DATA
住所:新潟県新潟市中央区西船見町5932-445
WEB:新潟市水族館 マリンピア日本海
公園でのんびり! 足湯を満喫! さらに水族館まである道の駅! みなかみ町「道の駅 みなかみ水紀行館」
国道291号線に面し、谷川岳や奥利根エリアへ出かける際には必ず通る便利な場所にあるみなかみ町の道の駅「水紀行館」。道の駅というと、「地元の野菜や特産品を購入できる場所」というイメージがありますが、「水紀行館」は地元の農産物やお土産を買えるほか、公園やクライミングウォールなど、自然を楽しんだり体験ができる道の駅です。海がない群馬県ですが、この施設内には水族館「水産学習館」(写真)があります。
【みなかみ町の水族館はコレ!】
道の駅 みなかみ水紀行館
「水産学習館」(入場料は一般350円、高校生が250円ほか)では、利根川に生息する淡水生物を観察学習することができ、渓流水槽・トンネル水槽が見られます。小型魚水槽では、ヨシノボリ・オイカワ・タナゴ・ドジョウなどの小さな魚や生物がいます。道の駅(写真)内にはほかにも足湯も体験できるエリアも完備され、諏訪峡では四季折々に彩りを変える自然の美しさを満喫できます。売店では道の駅みなかみ水紀行館オリジナル商品である湧き水や、名産品を購入することができます。
DATA
住所:群馬県利根郡みなかみ町湯原1681-1
WEB:道の駅 みなかみ水紀行館
福島市有形文化財にも指定された大正ロマンあふれる佇まい! 福島市「花の写真館(福島市写真美術館)」
1922(大正11)年、当時の逓信省(ていしんしょう)が東北・北海道・樺太(サハリン)地域の管轄を目的とした電気試験所福島試験所として開設し、その本館として同年この地に建設した官衙兼試験所の建築遺構。「福島には桃源郷がある」との名言とともに市内関係申し「花見山」を全国に紹介した、写真家・故秋山庄太郎氏の想いを象徴する施設として2003(平成15)年に開館した施設です。
【福島市の美術館はコレ!】
花の写真館(福島市写真美術館)
花の写真館では、地域の文化芸術について理解を深め、ふるさとへの誇りと愛着を創出し、市民自らが本市の文化芸術を後世に伝える活動や魅力を活用したコミュニティーの形成を図ることを目的として、写真文化を初めとするさまざまな分野の文化芸術団体の発表・活動の場として、施設の一部の貸し出しを行っています。展示室(写真)、多目的室などが完備されています。
DATA
住所:福島県福島市森合町11-36
WEB:花の写真館(福島市写真美術館)
「美術館」「水族館」を巡る! 大人の修学旅行のような旅
グルメ、観光地を巡るのも旅の楽しみですが、その土地の歴史や生物などを「学ぶ」ことでさらに旅先を堪能するのも楽しいですね。
※記事内の価格はすべて税込です。販売価格は予告なく変更される場合があります。
※この記事は、「つなぐ旅~東日本~ ひがしにほんトラベルガイド」から転載しています。
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