【第2戦・単走】雨によりタイヤサイズを変更
川畑選手11位、藤野選手12位で追走進出
暴風雨の一夜が過ぎた14日。チームが設営したテントが倒壊するなど、いくつか被害が出ていました。風はやや弱まったものの収まることはなく、雨は降り続けてのフルウェット。TEAM TOYO TIRES DRIFTは、タイヤのエアボリュームを増やすことでグリップ力を稼ごうとホイールサイズを20インチから17インチへと変更。扁平率の低いタイヤで望みました。
雨の単走は、総合得点ではなく走行グループの上位4名が追走トーナメント決勝に進出できます。くじ引きの結果、藤野選手はAグループ、川畑選手はCグループからの出走となりました。
藤野選手の1本目。セクター1の点数は低いものの、グリップレベルが上がったのか昨日よりも綺麗な走りで91.4点を記録。グループ内の全出走が終わった段階でトップ。追走トーナメント決勝進出はほぼ確定となりました。
点数を伸ばしたい2本目。よりエンジンの高回転域を使う走りで果敢に攻めます。ですが、またしてもセクター1の点数が低くて91.3。Bグループをが終わりCグループが始まるころは土砂降りの様相。風も強くなってきました。
その中での川畑選手の1本目。思いっきり角度を付けてゾーン1を通過。点数は91.8と悪い数字ではありません。ですが、このCグループには実力者が揃っており、やや不安です。そしてグループ内の9名が1本目を終えた段階で4番手。
あとがない川畑選手の2本目。91.8点以上の点数を出したいところです。セクター1の侵入でフロントタイヤをロックさせてしまい、そのまま流れてしまう状態に。その後、立て直しを図るのですが、セクター2でラインオフ。結果85点と失敗。ですが、なんとか1本目の点数でグループ4位で追走トーナメント決勝進出を果たしました。総合結果は、川畑選手が11位、藤野選手12位。優勝は横井選手となりました。
【第2戦・追走】悪天候のため中止が決定
単走順位がそのまま総合成績に
13時30分スタート予定だった追走トーナメント決勝。雨は少しやみ始め、空に明るさが戻りつつありました。ですが単走終了後にチーム代表が集まり緊急ミーティングが開催。競技中もいくつかのチームテントが飛ばされそうになる、観客スタンドが揺れるほどの突風が収まらず、運営者は安全に競技を継続することは困難と判断。
残念な結果ですが、来場されたファンの安全を第一に考慮した判断ですし、天気ばかりは仕方ありません。よって単走の結果をもって、総合順位とすることが決まりました。
空いた時間は、グリッドウォークとしてファンサービスの時間に。お客様はパドックから離れてチームは風に気を付けながら撤収作業を進めました。
【次戦】久しぶりの筑波ラウンドに期待!
チームもファンも雨風に泣かされた奥伊吹ラウンド。大会終了後、川畑選手と藤野選手に2日間の総括と、次の筑波戦について話を伺いました。
川畑選手「練習からずっと調子が良くて、不安要素は何もないまま単走を迎えました。単走は最後のグループで待っている間、色々と考えちゃって。とりあえず1本目は抑えようと思ったら体が緊張しちゃって思うように乗れなくて。2本目ちょっとダメだってなったんで、ちょっと焦って失敗してしまい、単走落ちしてしまいました。組み立てが失敗してしまい、すごく残念です」
「2日目はウェットだったので、昨日藤野さんが走っていたデータをもとにセッティングを変更して、タイヤも17インチに変更するなど、できる範囲内でいいだろうと思うセットにしました。結果、高得点は出せなかったのですが、追走へ進むことができました」
「中止になったのは天候のことなので仕方ないかなと思います。今後につながる、よいデータ取りができたんじゃないかなと思います。開幕でつまづいちゃったので、あとは取り返していくしかないですよね。次はつまづかないように気を付けます」
藤野選手「初日の6位という結果は……、ちょうどいいぐらいじゃないですか?(苦笑) 途中で天候が変わって、色々なクルマのセットアップだったりとか、そういうことに関して、やらなければならない事が色々出てきたんで、それを煮詰めなければなりません。今日はグループでは首位通過しましたけれど、結果は……後のグループの方が点数が上がってきていたんで。今回はテストが多かったレースだなと思います」
「筑波サーキットは嫌いじゃないので、ある意味楽しみですね。高速サーキット嫌いじゃないんですよ」
今回はポイントを稼ぐことができなかった両選手。次戦D1グランプリは6月24~25日の2日間、筑波サーキット(茨城県)で行なわれます。リベンジに期待しましょう!
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