FRONTIER「FRGAG-B760/WS413/NTK」をチェック、エアフローにも注目の1台
最新RTX 4070とCore i7で23万円台、性能とコスパどっちも譲れないゲーマーに“今”イチオシのBTOPC
フルHD~WQHDで高いパフォーマンスを発揮。DLSS 3対応タイトルでさらなる高みへ
ではこれより、ゲーム系ベンチマークや実際のゲームタイトルを用いてFRGAG-B760/WS413/NTKのゲーミング性能をみていこう。
今回は、定番ゲームベンチマークとして少し重めグラフィックスを想定した「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」、定番FPS/TPSタイトルとして「Apex Legends」と「フォートナイト」、重量級AAAタイトルとして「サイバーパンク 2077」を用意した。
いずれも画面解像度は1920×1080ドット(フルHD)、2560×1440ドット(WQHD)、3840×2160ドット(4K)の3パターン分の計測を行なっている。
Apex Legendsとフォートナイトでは、実際のプレイ中のフレームレートを測るために「CapFrameX」というアプリを使用。平均フレームレートの他にデータ全体を100分割して最小値から1%の数値を「min(1%)」とし、これを最小フレームレートの代わりに記載している。
では最初にFINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークの計測結果から。画面設定は「高品質」「フルスクリーン」を選択している。
スコアーはフルHDが16787で“非常に快適”の評価、WQHDが13205で“非常に快適”の評価、4Kは7247で“快適”の評価となった。FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークのスコアーは、平均フレームレートの約100倍の値が出るといわれているので、フルHDでは平均167fps、WQHDでは平均132fps、4Kでは平均72fpsといったところだろうか。
フルHDとWQHDはいずれも高リフレッシュレートのゲーミングディスプレーを活かしたスムーズなプレイが可能なスコアーだ。残る4Kも平均60fpsを超えてきているので十分スムーズなプレイが可能だろう。FRGAG-B760/WS413/NTKは、シューター系ではないグラフィックス重視の3Dアクションゲームであれば、4K最高画質設定で十分楽しめるパフォーマンスを持っているといえる。
Apex Legendsでは、グラフィック設定でアンチエイリアスを「TSAA」固定とし、そのほかすべてのオプションを最高の状態とした「最高設定」と、テクスチャストリーミング「高(4GB)」、テクスチャフィルタ「異方性x4」、モデルディテール「高」にして、残りのオプションは全て「低」または「無効」とした「競技設定」の2パターンの画質設定を用意してフレームレートを計測した。
最高設定であっても、全解像度で平均100fps超えの高いフレームレートを記録した。とくにフルHDとWQHDはパフォーマンスが高く、最高設定でも高性能ゲーミングディスプレーを活かせるフレームレートを叩き出している。
競技設定になるとフルHDとWQHDはApex Legendsの仕様上限である300fpsにほとんど張り付いた状態になった。安定した高フレームレート維持もFRGAG-B760/WS413/NTKのパフォーマンスならばまったく問題ない。
続いてフォートナイトでのパフォーマンス計測。グラフィックス設定はまず描画APIに「DirectX 12 API」を指定。クオリティプリセットから「最高」を選択し、アンチエイリアス&スーパー解像度に「NVIDIA DLSS:品質」を選択したものを「最高設定」とした。
もう1つ、クオリティプリセット「低」をベースに描画距離を「最高」に変更、アンチエイリアス&スーパー解像度は同じく「NVIDIA DLSS:品質」とした設定を「競技設定」として用意した。
なおここではゲームプレイのリプレイ再生機能を使ってフレームレートを計測している。
現在のフォートナイトは「Unreal Engine 5.1」対応で最高設定時のグラフィックス負荷がとんでもなく跳ね上がり、実際のところ実用的とはいえない設定となっている。どちらかといえば、最高設定は「Unreal Engine 5」対応の最新グラフィックスタイトルを想定したものという目で見てもらいたい。
そういう観点で結果を見ると、最高設定の場合フルHDとWQHDであればmin(1%)がほぼ60fpsをキープしているので、「Unreal Engine 5.1」対応の最新グラフィックスタイトルもスムーズなプレイが期待できる。しかし4Kになるとさすがに実用的な動作は望めないかもしれない。RTX 4070のターゲットどおりの結果が出たといえる。
一方の競技設定は、フォートナイト本来のゲームプレイ時の状況に近いだろう。こちらではフルHDとWQHDがほぼほぼ同一の結果となっており、このくらいまで負荷が軽くなるとCore i7-13700FでもCPUボトルネックになり得ることがわかった。とはいえ、リフレッシュレート144~240Hz対応のゲーミングディスプレーとの組み合わせが多いと思われるので、FRGAG-B760/WS413/NTKのパフォーマンスがあればまったく問題ないといえる。
最後に、グラフィックス重視の重量級AAAタイトルの代表格となるサイバーパンク 2077で、ゲーム内ベンチマークを用いたパフォーマンス計測を行なった。画質設定はレイトレーシング有りの「レイトレーシング:ウルトラ」を用い、サイバーパンク 2077はDLSS 3のフレーム生成(DLSS FG)にも対応しているので、DLSS FGの有無による違いも計測している。
DLSS FGが無くとも、フルHDとWQHDでは最小フレームレート約60fpsをキープしているので問題無くスムーズにプレイ可能だ。だが4Kになるとさすがに多少ガクガクする部分が散見されるようになる。
次にDLSS FGを有効にした結果からはフレームレートが一気に向上することが見て取れる。解像度が上がると効果が薄れていくものの、フルHDで約57%、WQHDで約48%、4Kで約40%の伸びを確認できた。GPU性能に換算すると2ランク上のハイエンドGPUや次世代GPUに変わったくらいのインパクトある性能向上だ。
DLSS FGを用いれば4Kでも最小フレームレート60fpsを確保できるようになったので、4Kでのゲームプレイも視野に入ったといえるだろう。
WQHDで快適なゲームプレイを楽しめる1台。長く使っていきたいと考える人にもオススメ
以上の検証結果から、FRGAG-B760/WS413/NTKは重量級AAAタイトルをWQHDの60fps以上で快適にプレイ可能で、軽~中量級タイトルであれば超高フレームレートや4Kといった幅広い対応も可能なパフォーマンスを持つことがわかった。
そしてDLSS FGの圧倒的な威力がやはり印象に残る。今後DLSS FG対応タイトルがどんどん増えることを考えると、実質的なパフォーマンスはまだ伸びしろがあるとも捉えられ、RTX 40シリーズを搭載するゲーミングパソコンの最大の強みともいえるだろう。
また、FRGAG-B760/WS413/NTKの最大強みは、これだけのパフォーマンスを実現しながら、23万円台で購入できるコスパの高さだ。Core i7かつRTX 4070、32GBメモリーで25万円以下で買えるというのは、はじめてゲーミングパソコンの購入を検討している人や、最新パーツを採用しているパソコンへの買い替えを検討していて、なるべく価格を抑えたいという人は、要チェックなマシンといって間違いない。
エアフローやメンテナンスについてもしっかりと考えられたPCケースが採用されているので、これからも長く使っていきたいと考えている人にも、RTX 40シリーズを搭載するFRGAG-B760/WS413/NTKはオススメできる1台だ。
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