パナソニック ホールディングス(以下パナソニックHD)は4月14日、傘下のパナソニック コネクトが今年3月より活用しているAIアシスタントサービス「ConnectGPT」をベースに全社版の「PX-GPT」を構築。国内全社員約9万人に向けて展開開始したことを発表した。
OpenAIの「GPT3.5」をベースに開発
「PX-GPT」はマイクロソフトが提供するパブリッククラウド「Microsoft Azure」上で利用できる「Azure OpenAI Service」を活用して開発されているため、パナソニックグループの国内全社員が社内イントラネット上からいつでもアクセス可能になっている。
OpenAIの大規模言語モデル「GPT3.5」をベースに開発されており、入力した情報は一定期間を過ぎたら消去するなど、セキュリティ面にも配慮がなされている。
また、ユーザーインターフェースには社内情報や営業秘密を入力しないといった使用に際しての注意喚起を明記したうえ、英語で質問した方が、より精度の高い回答が得られることから自動翻訳機能も搭載している。
同社は「PX-GPT」を国内全社員に広く提供することで、技術職だけでなく製造・営業など様々な部門の社員の生産性向上と業務プロセスの絶え間ない進化を実現するとともに、社員のアイデア・夢の実現や新たなビジネスアイデア創出への挑戦を促進していくという。
なお、パナソニックグループでは、DXへの取り組みを「Panasonic Transformation(PX)」として、経営基盤強化のための重要戦略と位置づけており、今回の取り組みもその活動の一環となる。