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ゲーム、通販、飲食、イベントなどの会社が業務でLarkをフル活用

ノーコードで業務アプリを作れる「Lark Base」 ユーザー4社が事例を披露

2023年04月18日 09時00分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII

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福井県で靴をネット通販するザカモアの面白すぎる創業記

 2番手は福井県坂井市で靴のネット販売を営んでいるザカモアの西村拓朗氏だ。もともとは西村氏の家業で、1930年に下駄や草履のメーカーとしてスタートし、靴の販売を手がけることになった。しかし、大手事業者の進出により、売上は低迷。西村氏も「親から家は継がないでいいから」と言われていたという。

ザカモア 西村拓朗氏

 そんな西村氏は、現在35歳。20歳のときに大学を中退し、実家に戻ってきたが、そのときお父さんが手がけていたヤフーオクーションに興味を持ち、靴のネット販売を始める。「1年後に1億円売る」と宣言し、結果として2年後に2億円の売上を実現して、実家の借金を返済。本人は教職の道を歩むべく、大学に復学してしまう。

 その後、復学した西村氏が出会ったのが、ザッポスだった。「同じ靴の通販でこんなに素晴らしい会社が世界にはあるんだ」と感動した西村氏は、大学卒業後に祖父から24歳で代表を引き継ぐことになる。

 その後、メンバーの退社や過剰在庫、資金の枯渇など、さまざまな困難を経て、西村氏は、32歳のときの赤字決算を期に組織を大きく変えることを決断する。具体的には役職を廃止し、社員にイングリッシュネームをつけたり、評価をしない仕組みを導入。その後も、さまざまな組織・ビジネス改革を進め、2022年度には「心理的安全性アワード シルバリング」を受賞した。そんなザカモアが社内の業務ツールとして選んだのがLarkだ。

Larkはオールインワンが価値 アップデート量も半端じゃない

 Larkを導入する前、利用していたのはChatworkだった。「5年に渡って使ってきたので、乗り換えるハードルは高かったのですが、Larkはシンプルでわかりやすいインターフェイス、LINEのような使い勝手でした。60歳のパートの方も使うので、Larkを選びました」と西村氏は語る。

 すべてのツールが入っているところがLarkの価値だった。「コミュニケーションはSlack、Web会議はZoom、ドキュメントがGoogleといった具合になると、複雑になってしまうので、オールインワンのLarkを選びました」(西村氏)と語る。また、どんどん機能が追加されている点も魅力。西村氏は「Larkのアップデートの量は半端じゃない」と評価する。

 現在、LarkはWebサイトのお問い合わせフォームに使っている。もともとはGoogleフォームが利用していたが、問い合わせが来ても通知のメールのみだった。Larkを用いると、問い合わせが来たらチャットが自動で飛び、中身もすべて見られる。画像を入れたりカスタマイズも可能だ。「フォームの作成も容易で、ボットの設定でさまざまなツールと連携できるのが便利だと思いました」と西村氏は語る。

 また、朝一番に出社したときにやることをリスト化した「出勤時チェックリスト」もLarkで実現した。朝イチで「事務所の電気をつける」「エアコンをつける」「ブラインドを開ける」といったLarkのシートがボットから送出される。朝イチに出社したメンバーは作業を完了すると、「朝の準備は完了です」というメッセージが各メンバーに飛ぶという。こうした日報など定時の処理はボットを活用して自動化を図っている。

写真入りで朝準備を指示

 Larkを使ったユニークな制度としては、福利厚生で利用できるZYEN(ザカモア円)という社内通貨がある。家族の誕生日に食事や旅行に行き、その様子をLarkに投稿。後日、渡されたZYENと領収書を提出すると、ZYENが円に変わるというものだ。ちなみにZYEN(ジェン)は福井弁で円のことを表すという。

 その他、サンクスボイスメールということで、毎月5人にあえて声を使ったボイスメッセージを西村氏から送るようにしている。また、研修の様子をLarkにアップデートして、パートと社員の情報の格差を埋めている。さらに仕入れ先や会計事務所などにもLarkを入れてもらい、やりとりをチャットで行なっているという。「とにかくLarkなしでもなにもできないと言ってしまうくらい活用させてもらっている。今後もアップデートを期待しています」と西村氏はまとめた。

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