前へ 1 2 3 次へ

第13世代インテルCoreプロセッサーUシリーズの実力は?

緊急レビュー:普通だからこそ価値がある、大画面で使いやすいVAIO Fシリーズ

文●飯島範久 編集●ASCII.jp編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

第13世代CPUの実力はいかに

 ここからは、VAIO F16を使ってベンチマークテストで検証する。テストしたマシンのスペックは以下の通り。電源をつないだ状態で、電源の設定を「パフォーマンス」にて行った。先述の通りVAIO F14も基板が共通のため、同スペックのモデルであれば、ほぼ性能差はないと考えてよい。

テストしたVAIO F16の主要スペック
OS Windows 11 Home
CPU インテル Core i7-1355U プロセッサー
メモリー 32GB
ストレージ スタンダードSSD 1TB

 まずは、CPU性能を測る「CINEBENCH R23」を実行。設定はデフォルトのまま10分回したときのスコアで計測している。

「CINEBENCH R23」での結果

 結果はマルチコアが7082pts、シングルコアが1875ptsとなった。Core i7-1355Uのスレッド数は12なので、スレッド数が物を言うマルチコアはVAIO SX14のCore i7-1280P搭載モデル(P6+E8/14スレッド)と比較すると、パフォーマンスコアの数の違いもあり2000pts以上下回るが、シングルスレッドはCore i7-1355Uのほうが若干上なので、コア自体の性能はアップしている。

 続いて、アプリの動作性能を測る「PCMark 10」を実行した。結果は、トータルスコア5821とかなり高い結果となった。細かく見ていくと、Apps Scoreが15708と高く、VAIO SX14のCore i7-1280P搭載モデルと比べても3000ほど上回っており、トータルスコアでも600程度上だった。VAIO F16で実際にアプリを使う際は、VAIO SX14と比べても快適に使えるはずだ。

「PCMark 10」での結果

 CPU内蔵GPU(インテルIris Xe グラフィックス)ではあるが、3DCG性能を測る「3DMark」も実行してみた。テストしたのは、DirectX 12対応の軽めな「Night Raid」、重めな「Time Spy」、DirectX 11対応の「Fire Strike」の3つ。

「3DMark」での結果

 結果は、Night Raidは16905とCPU内蔵GPUとしてはなかなかの結果。Fire Strikeが4831、Time Spyが1725となっており、軽めな3DCGゲームであれば十分快適にプレイできるレベルのようだ。

 そこで、軽い3DCGゲーム「ドラゴンクエストXベンチマークテスト」を最高品質と標準品質で、それぞれフルHD解像度のフルスクリーン表示で実施した。

「ドラゴンクエストXベンチマークテスト」での結果

 結果は、標準品質で11529(すごく快適)、最高品質で9894(とても快適)となり、最高品質でも十分快適にプレイできるはずだ。

 続いて、ちょい軽めな「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」を実施。グラフィック設定は高品質(ノートPC)と標準品質(ノートPC)で、それぞれフルHD解像度のフルスクリーンで実行している。

「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」での結果

 結果は、標準品質(ノートPC)が7603と「やや快適」、高品質(ノートPC)が5876と「普通」だったので、こちらはちょっとグラフィック設定を見直せば、なんとかプレイできるだろう。

 こうしたゲームもグラフィック設定次第ではプレイできることで、ビジネスだけでなくプライベートで楽しむマシンとしても活用できる。

大画面なVAIO F16を家族で使いたい

VAIO F16はほぼA4サイズに収まる大画面ノートPCなので、重量が約1.65kgあっても苦もなく持ち歩いて使える、バランスの取れたマシンだ

 VAIO F14/F16のいずれも使ってみたが、個人的にはVAIO F16の大画面モデルが気に入った。筆者はキーボードにこだわっていて、VAIOシリーズのようなタイピングしやすいマシンを家族にも使ってもらいたいと思っている。そうしたなかで、VAIO Zゆずりのキーボードを搭載し、大画面で見やすいVAIO F16は、マウスも合わせて購入すればとても扱いやすいマシンになる。

 一方VAIO F14は、VAIO SX14ほどの薄軽さはないものの、性能は高くモバイル性も損なわれずにVAIO SXのいいところは取り入れているので、プライベートだけでなく仕事でモバイルワークもしたいと考えている人にオススメの機種だと言えるだろう。

 VAIO F14はVAIOストア価格で13万1800円から。VAIO F16は同13万6800円から。いずれもVAIO SXシリーズより価格が抑えられているので、VAIOブランドをより手に入れやすくなるチャンスだ。自分のためはもちろん、家族のために新機軸のVAIO Fシリーズを購入してほしい。

前へ 1 2 3 次へ

過去記事アーカイブ

2024年
02月
10月
2023年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2022年
01月
02月
03月
04月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2021年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2020年
01月
03月
04月
05月
06月
10月
11月
2019年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
11月
12月
2018年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
11月
12月
2017年
01月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2016年
01月
02月
03月
04月
05月
07月
08月
10月
11月
12月
2015年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
12月
2014年
07月
08月
09月
10月
11月
12月