ペン入力/タッチ入力両方に対応する「ID2456」を触ってみた

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文●勝田有一朗 編集●市川/ASCII

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PCAP方式によるタッチ入力とMPP2.0準拠のペン入力に対応

 では、ID2456最大の特徴であるタッチ入力/ペン入力の機能について見ていこう。

 ID2456はPCAP方式(投影型静電容量方式)の10ポイントマルチタッチに対応し、Windows10/11搭載PCに接続すると、即座にタブレットPCと同様のタッチ操作が可能となる。

 そして、ID2456にはMPP2.0準拠(Microsoft Pen Protocol 2.0)のアクティブスタイラスペンが同梱されており、ピンポイントで高精度なペン入力を提供する。

 同梱のスタイラスペンは4096レベルの筆圧感知と±50度の傾き検知に対応した充電式のペンで、2つのサイドボタンも備える。サイドボタンはペン先に近い方から順番に「消しゴム」と「右クリック」の機能が割り当てられている。ペンの充電はUSB Type-Cで行ない、1回のフル充電で約100時間連続使用できるとのことだ。

MPP2.0準拠のスタイラスペンを同梱。サイドボタンは上下で2ボタンに分かれている。ペンの充電はお尻にあるUSB Type-Cポートから

付属のペンケースには予備のペン先と、ペン先の音を軽減するシリコンカバーが同梱されていた

ID2456本体にはペンをマグネットで吸着しておける場所が用意されている。これは画面左下のベゼル部分

側面にもペン吸着エリアがある。反対側の側面にも吸着可能

 またID2456のペン入力は、ペン先が画面に接触する前に反応してカーソルを追従させる「ホバー機能」にも対応。画面から約10mmの高さまでペン先を降ろすとホバーが反応するようだ。ホバーの追従性はほんのわずかにラグを感じるが、位置の精度はかなり高く、イラスト作成時などにはとても助かる機能になるだろう。

 さらに、ペンを握る手のタッチ反応を除外するパームリジェクションにも対応しているので、自然な姿勢でのペン入力が可能。パームリジェクションはペン先がホバー反応する範囲に降りてくると作動するようだ。これにより、快適なペン入力と様々なタッチ操作の両立を実現している。

 なお、タッチ操作を完全に無効にしてペン入力のみにしたい場合は、ID2456右下の操作パネルにあるタッチ無効キーにより、即座にタッチ操作無効へと切り替えることもできる。

ペン先が画面に近付くとカーソルが反応するホバー機能。大体このくらいの高さからホバーが反応する

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