絶景コラボや桜のトンネル♪　那須塩原市の春を華やかに彩る桜を満喫

2023年03月31日 12時00分更新

文●越智龍二　イラスト●サタケシュンスケ

　温泉フリーク垂涎の秘湯・塩原温泉と板室温泉が有名な栃木県那須塩原市。全国でも数少ない開湯1000年超の歴史ある温泉地が2つそろった奇跡の街は、東北新幹線で東京から1時間あまりの好アクセスながら、秘湯を生んだ雄大な自然もその魅力の一つです。

　四季折々の絶景を楽しめる市内では、例年4月上旬～中旬ころ、春の桜が各地で見ごろを迎えます。今回は市内の桜スポットの中から、那須連山と桜の絶景を楽しめる「黒磯公園」、乃木神社へ至る桜のトンネルが見事な「乃木参道」、水面に映る桜が映える「烏ヶ森公園」、桜とスイセンのコラボが見られる「東那須野公園」をご紹介します。

桜とカタクリを同時に見られる県内有数の名所

黒磯公園

　那須連山と那珂川、桜を望む絶景を楽しめるのが、「黒磯公園」です。県内でも有数の桜の名所として知られる公園内にはソメイヨシノやヤエザクラなど約230本の桜が植えられ、見ごろを迎える例年4月中旬には黒磯さくら祭も行われます。園内北側斜面には桜と同じ時期に花を咲かせるカタクリの群生地があり、2つを同時に楽しめるのも人気の理由です。

DATA
住所：栃木県那須塩原市桜町1-3
電話：0287-62-7160（那須塩原市都市整備課）
黒磯公園

ヒラヒラと花びらが舞う約800mの“桜のトンネル”が出現！

乃木参道

　約800mに及ぶ桜並木を楽しめるのが、「乃木参道」です。明治時代の陸軍大将・乃木希典夫妻を祀る乃木神社へと続く参道の両脇には約100本のソメイヨシノとオオヤマザクラが植えられ、見ごろの時期には華やかな“桜のトンネル”が出現。乃木将軍が自ら設計した別邸やゆかりの品がそろう宝物館などがある境内でも約80本の桜が見られ、春を感じながら散策することができます。

DATA
住所：栃木県那須塩原市石林795 那須乃木神社前
電話：0287-36-1194（乃木神社）
乃木参道　

水面に映る桜が美しい約600本が咲く自然公園

烏ヶ森公園

　水面に映った桜の美しさが映えると評判なのが、「烏ヶ森公園」です。ツツジやアジサイなども見られる花スポットとして有名な公園内には、ソメイヨシノなど約600本の桜が池の周りなどに植えられ、満開の時期には多くの花見客が訪れます。国道4号から公園入口まで続く車道も桜並木になっているので、公園に着くまでの道中も春を感じられるはずです。

DATA
住所：栃木県那須塩原市三区町636
電話：0287-62-7160（那須塩原市都市整備課）
烏ヶ森公園

ソメイヨシノとスイセンのコラボを堪能

東那須野公園

　約400本の桜が咲き誇る「東那須野公園」では、桜とスイセンのコラボが見もの。公園の北側では例年4月中旬ごろまで約13万本のスイセンが見られ、4月上旬からの期間はその西側に咲くソメイヨシノとの競演が楽しめます。見晴らし広場から那須連山を一望できる公園は花の名所として知られ、6月中旬～7月中旬には約2万本のアジサイが見ごろを迎えます。

DATA
住所：栃木県那須塩原市沼野田和493-1
電話：0287-62-7160（那須塩原市都市整備課）
東那須野公園

　2021・2022年と2年連続で「世界の持続可能な観光地TOP100選」に選出された那須塩原市。市内には、「温泉の聖地」と呼ぶにふさわしい歴史ある2つの温泉地のほか、「恋人の聖地」として有名なもみじ谷大吊橋、さらに一部で「カフェの聖地」とも呼ばれる黒磯駅前などが存在。世界基準の観光地を彩る桜を愛でたあとは、多くの聖地を巡って贅沢な時間を過ごしてみては？

　桜の見ごろは例年のものを記載しております。開花状況が前後する場合がありますので、ご確認のうえ、お出かけください。

※この記事は、「つなぐ旅～東日本～　ひがしにほんトラベルガイド」から転載しています

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