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鉄板&今が旬なパーツを性能検証!! 第55回

【鉄板&旬パーツ】PCIe4.0最速クラスで2TBが2万円切り!SUNEASTのSSD「SE900 NVMe 70」を使ってみた

2023年03月11日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII

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文句なしのパフォーマンスだが落とし穴も……

 定番ストレージベンチマークで、非常に優秀と言える結果を出した「SE900NVG70-02TB」。これは買って大正解だったと思いつつ、実使用前のチェックを続けたのだが、途中でパフォーマンスダウンが発生した。

 もともと、各種テスト中の温度が高めだな~と感じていたので、「HWiNFO64 Pro」でドライブ温度を確認すると、予想的中。コントローラー(Drive Temperature 2)の温度がしきい値を超えたため、サーマルスロットリング機能が働いたようだ。

サーマルスロットリングが効いて、パフォーマンスがダウンしている

ドライブにアクセスしない状態でも、Drive Temperatureの値はグングン上がり、20分間で18度も上昇していた

 熱を溜めやすい厚いヒートシンク、放熱フィンが少ない形状、ヒートシンクへのエアフローがないといった要因に加えて、ヒートシンクを取り外してみると、コントローラーとNADNフラッシュの高さが異なっていた。そのうえ、段差を埋めるサーマルパッドも薄いため、ヒートシンクと各チップの密着が少し弱いように感じた。

 実際、サーマルパッドが厚めのマザーボード標準装備のM.2ヒートシンクで運用すると、温度は70度台まで抑え込めていた。PC環境だと、エアフローはまちまちなので注意が必要だ。

実使用のパフォーマンスを確認

 実際の運用を想定したストレージパフォーマンスを確認していこう。テストには「PCMark10」の「Full System Drive Benchmark」と、「3DMark」の「Storage Benchmark」を利用している。なお、ここからのテストではマザーボード装備のM.2ヒートシンクを使っている。

 一般的な作業の実利用シーンを再現してスコアで表す「PCMark10」の「Full System Drive Benchmark」では、先日試した、Samsung最新のPCIe4.0 NVMe SSDで最速クラスの一角となる「990 PRO」と並ぶスコアになっている。

「PCMark10」の「Full System Drive Benchmark」

 ゲームシーンを想定したテストを行なう「3DMark」「Storage Benchmark」のスコアも優秀で、3000ポイントを余裕で超える3587ポイントを記録している。「SE900NVG70-02TB」は、システムをはじめ、アプリケーションやゲームデータを導入するメインストレージとして問題なく運用できるパフォーマンスを持っている。

「3DMark」の「Storage Benchmark」

自作PCのストレージとしては玄人向けに

 PS5の増設ストレージとしては、Amazonのレビューでも動作報告が豊富で、2TBで2万円切りとなかなか魅力的なSUNEAST「SE900 NVMe 70」の容量2TBモデル「SE900NVG70-02TB」。

 ところが、PCでリード7400MB/s、ライト6700MB/sというピーク性能を安定して得るには、「SE900NVG70-02TB」標準装備のヒートシンクへのエアフローを確保する必要がある。PCケースフロントファンからの風があたるマザーボードボトムのM.2スロットにデータ用に搭載するなど、用途と環境は少し選ぶだろう。

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