さらに、宮坂副知事は、「東京都全体のデジタル化を推進する際に大切になるのがテクノロジーに優れた知見を持ったパートナーの存在である。GovTech東京では、協働化を重視しており、東京都と62区市町村が、人材育成、アプリ開発、調達などを協働で推進することを掲げている。今回の日本マイクロソフトとの連携を通じて、こうした協働化の取り組みを区市町村にも幅広く展開できるようになることを期待している」と語った。
日本マイクロソフト 業務執行役員デジタルガバメント統括本部長の木村靖氏も、「テクノロジーを提供するだけでなく、カルチャー変革の場を提供することも重要だと考えている。そこにも日本マイクロソフトの経験が活かせる。GovTech東京の取り組みを通じて、東京から世界に向けて、成果を発信していきたい」と意気込みをみせた。
東京都と日本マイクロソフトの協働がきっかけになって、東京都のDX推進だけでなく、日本全国の自治体のDX推進のひな型が生まれることにも注目が集まっている。
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