ネットギアだけが実現できる新時代の“プレミアムなWiFi”とは？

2023年02月22日 10時00分更新

文● 大塚昭彦／TECH.ASCII.jp

提供: ネットギア

　ネットギアの「Orbi 9」は、ルーター＋2台のサテライトのセットで「27万5400円」（RBKE963、税込の公式ストア価格）という、最高級のWiFi 6Eメッシュシステムだ。価格だけを見ると驚いてしまうかもしれないが、そこにはそれなりの理由がある。

　たとえば高級車や高級住宅がワンランク上の快適さや安心、便利さを提供するように、Orbi 9も“プレミアムなWiFi環境”を提供する。ネットギアでは、これからの家庭にはそうしたワンランク上のWiFi環境が必要だと考えている。

　では具体的に“プレミアムなWiFi環境”とはどんなものなのか？なぜ必要で、これまでのホームWiFi環境とどう違うのか？今回はそれをご紹介したい。

ネットギアのWiFi 6Eメッシュシステム「Orbi 9」。ルーター＋2台のサテライトがセットになっている

家族が快適、安心に暮らすための「生活必需品」になったWiFi

　日本の一般家庭にWiFiが普及し始めてから、早くも20年ほどが経つ。この間、家庭での「WiFiの使い方」も大きく変化した。たとえば以下のような変化は、皆さんも日常生活の中で実感されているのではないだろうか。

　●PCだけでなくスマートフォンやゲーム機、IoT家電なども接続
　●家族の一部だけでなく家族全員が使う
　●特定の部屋だけでなく家中どこでも使う
　●動画のストリーミング視聴など使う目的も広がった

　さらに重要な変化として、こうしたWiFi環境がいつでも確実に、安定して使えることも求められるようになっている。つながらない、遅い、すぐダウンするようなWiFi環境は、現在では家族全員が不満に感じてしまう。いわば現在のホームWiFiは、家族全員が毎日を快適に、安心して暮らすための「生活必需品」になっているのだ。

　これから先、そうしたニーズはさらに強まるはずだ。家庭向けのインターネット回線が10ギガ、25ギガと高速化し、それを活用した4K/8K動画のストリーミング、VRを使ったゲームやエンタメコンテンツ、スマートホームやIoT家電などが増えれば、WiFiにはますます高速さや安定性が求められるようになる。

　その一方で、WiFiを取り巻く環境はこの20年間で“悪化”してきたとも言える。上述したとおり家庭内のWiFiデバイス台数は急増している。また、マンションなどでは周囲のほかの家庭でもWiFiを利用するようになった。その結果、これまでWiFiが使用してきた電波の帯域（2.4GHz帯や5GHz帯）は“混雑”が急速に進み、通信スピードの低下やつながりにくさの原因となっている。

　ネットギアがいま“プレミアムなWiFi”を提案する理由はここにある。家族の誰もが、家のどこにいても、好きなデバイスで、好きなときにWiFiに接続できる。もはや「WiFiでつながっている」ことを意識する必要すらない、WiFi 6Eの6GHz帯を活用した新時代の快適なインターネット環境――。それが“プレミアムなWiFi”という言葉の目指すところだ。

Orbi 9の特徴1：家全体を強力なWiFiでカバーできる

　Orbi 9は、そうした“プレミアムなWiFi”を提供するために、ネットギアが持つ高度なテクノロジーを盛り込んだ最新のWiFi 6Eメッシュシステムである。

　Orbi 9の特徴は大きく3つある。まずは「家全体を強力なWiFiでカバーする」ことだ。リビングなど特定の部屋だけでなく、家のどこにいても（場合によっては隣接する庭やガレージでも）WiFiに接続できる、どこにいても高速なインターネット通信ができる、そういったWiFi環境を実現する。

　Orbi 9は、ルーター（親機）と2台のサテライト（子機）がセットで販売されており、メッシュWiFiで家全体を強力にカバーすることができる。ネットギアでは、Orbi 9の推奨住宅環境として「4LDK以上のマンション、3階建以上の戸建て住宅」としており、3台セットで最大836㎡をカバーする。サテライトの台数を追加すれば、さらにWiFiエリアを拡張することも可能だ。

　この強力なメッシュWiFiには、ネットギアが特許を持つ「専用バックホール」、そしてOrbi 9が業界で初めて（※ネットギア調べ）実現した「クアッドバンド」のテクノロジーが採用されている。WiFiの4つの周波数帯（クアッドバンド）すべてを使い、そのうち1帯域をルーター～サテライト間の通信専用に割り当てる（専用バックホール）ことで、メッシュWiFiであってもより安定した通信を可能にする。

　またOrbi 9のスタイリッシュな本体には、合計12本の独自設計アンテナが内蔵されている。このアンテナは、長年にわたって数多くの家庭向け／企業向けWiFi製品を開発してきたネットギアの技術が詰め込まれており、ルーターとサテライト、WiFiデバイスを強力につなぐ。Orbi 9では、アンテナの改良によってOrbiの従来モデル（Orbi 8）比でWiFiカバーエリア（5GHz帯）は30％も拡大している。

※なお専用バックホールやクアッドバンド、独自設計アンテナについては、本特集の次回記事でより詳しく解説する。

Orbi 9の特徴2：WiFi 6Eや専用バックホールで高速／安定なWiFi環境を実現

　Orbi 9の2つめの特徴は「高速／安定なWiFi環境を実現する」ことだ。4K/8K動画やVRコンテンツ、Web会議など、大容量通信を持続的に行う用途がこれからさらに増えていくなかでは、WiFiの高い通信性能が重要なポイントになる。

　Orbi 9には「AXE11000」というモデル名が付いている。「AXE」はWiFi 6E対応であることを、「11000」はクアッドバンド合計でおよそ11Gbps（4804＋2402＋2402＋1147Mbps）のWiFi通信容量を持つことを意味する。

　高速／安定なWiFi通信という意味で、注目されるのは新規格のWiFi 6Eへの対応だ。WiFi 6Eでは、新たに開放された6GHzの周波数帯を使うことができる。Orbi 9の場合は最大4.8Gbps（4804Mbps）と、1Gbpsの有線LANすら大きく上回る高速なWiFi通信が実現する。

　高速性に加えて通信の安定性が期待できるのも魅力だ。前述したとおり、既存の2.4GHz帯や5GHz帯は、すでにWiFiデバイスや他の電波発信源で混雑している。周囲の家庭とWiFiのチャンネル（使用する周波数帯）が重なってしまい、期待するようなWiFiの通信スピードが出ない、つながりにくい――といったことが起きる。

　その一方で、6GHz帯は使えるチャンネル数が2.4GHz帯や5GHz帯より多く、最適な通信チャンネルを選びやすい。気象レーダーや航空管制レーダーなどとも干渉しないクリーンな6GHz帯は、特に4K/8Kストリーミングやメタバース（VR/AR）といった、データ容量が多くリアルタイム性が求められるコンテンツに最適なパフォーマンスを発揮するWiFi通信を実現する。

　WiFi 6Eは、すでに一部のPCやスマートフォンから対応が始まっており、今後さらに、高速な通信を必要とするデバイスを中心に普及していくことになる。せっかくWiFi 6E対応のデバイスを入手しても、ルーター／アクセスポイント側が非対応ならば、せっかくのデバイスの能力が十分に発揮できない。新しいデバイスを買うならWiFi環境の見直しも必要という点は、見落としがちなので注意したい。

　また、前述した専用バックホールのテクノロジーも大きな役割を果たしている。1つの周波数帯をルーター～サテライト間通信（バックホール）専用に割り当てるので、ルーターに多数のWiFiデバイスが接続してもバックホールの帯域は圧迫されず、常に確保される。そのためサテライトの先につながるWiFiデバイスでも、より高速かつ安定したインターネット通信ができるわけだ。

　ちなみにOrbi 9は、10ギガインターネット回線対応のWANポートも備えている。NTT東西の「フレッツ光クロス」のように、最近では一般家庭向け回線でも10ギガのサービスが登場している。10ギガ回線の能力を存分に引き出すためにも、Orbi 9はおすすめできる。

Orbi 9の特徴3：自宅でも外出先でも家族全員のセキュリティを守る

　家族全員が使うWiFi環境なので、快適、便利なだけでなく「安心、安全」も必要だろう。Orbi 9の3つめの特徴は「家族全員を守る安心のセキュリティ」だ。

　Orbi 9は、ネットギアが提供するセキュリティサービス「NETGEAR Armor」にオプション対応している。NETGEAR Armorは、インターネットの出入り口であるルーターと、そこに接続する家族全員のデバイスの両方でセキュリティ対策を行い、さまざまなサイバー脅威から家族をしっかり守るサービスだ。

　ルーターでは、フィッシングサイトや詐欺サイトなどへのWebアクセスを自動でブロックする（セーフブラウジング）ほか、ウイルス、スパイウェア、ランサムウェア、リスクのあるリンクなども検知、ブロックする。また、ネットワーク内を定期的にスキャンして、接続されているデバイスにセキュリティリスク（脆弱性）がないかどうかをチェック、通知してくれる。新しい（未知の）デバイスがWiFiに接続した場合のアラート通知も可能だ。

　これに加えて、家族のデバイス（Windows、Mac、Android、iOS）にも台数無制限でインストールできるセキュリティソフトが提供される。これにより、自宅だけでなく外出先でもNETGEAR Armorがデバイスを保護してくれるわけだ。ウイルスやフィッシング、スパムなどの対策機能だけでなく、盗難防止機能や、公衆WiFiを使う際の通信暗号化（VPN）機能も備えている（※OSにより対応する機能は異なる）。

　NETGEAR Armorは年額8900円で利用できる。前述のとおり「デバイス台数無制限で」保護ができるので、家族それぞれがPCやスマートフォンを使っているならばとてもお得だ。また、30日間の無料トライアルも用意されている。

　なおOrbi 9には、3年間の長期製品保証が付属している。また初期設定や使い方についての問い合わせは、年中無休の日本語カスタマーセンターが電話／メール／チャットで受け付けている。こうした点も「安心」な要素と言えるだろう。

＊　＊　＊

　今回は、ネットギアがOrbi 9で提供する“プレミアムなWiFi”とはどんなものか、その概要をお伝えした。

　自宅のWiFiデバイスはどんどん増えているのに、肝心のWiFi環境は「つながるからそのままでいいや」とアップデートされていない――。これではせっかくの新しいWiFiデバイスも快適に使えない。これからの生活必需品として、“プレミアムなWiFi環境”へのリニューアルをぜひご検討いただきたいと考えている。

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