マイクロソフトは2月1日(現地時間)、OpenAIのAI言語モデル「GPT-3.5」による機能を搭載したコラボレーションプラットフォーム「Microsoft Teams Premium」を提供開始。1ユーザーあたり10ドル/月(6月30日までは30%オフの7ドル/月)で利用できる。なお、日本での提供開始は2月中に予定されている。
GPT-3.5を活用し、あらゆる会議をパーソナライズ
新機能「Intelligent recap」は、会議終了後にAIが議事録を自動作成してくれる。パーソナライズされたハイライトや推奨されるタスクの提案なども行なわれるため、たとえ会議を欠席しても重要な情報を入手することができる。
また、録画した会議の動画は内容をAIが吟味して自動的にセクション分けされるので、自分に必要な部分だけを簡単に選ぶことができる。なおこの機能は「PowerPoint Live」の会議録でも提供される。
さらに、自分だけが見ることのできるパーソナライズドタイムラインマーカーを使えば、見直したい部分をいつでも呼び出すことができるほか、会議内で自分の名前が言及されたときや、画面が共有された時にも自動でマーカーが作成される。
キャプションのライブ翻訳機能にもAIが活用され、40の言語をリアルタイムに翻訳できるようになった。利用には会議の主催者のみがTeams Premiumに加入していればよい。
他にもウォーターマークを使った情報漏えい抑止機能、スケジューリングをAIが管理してくれるパーソナライズされた仮想予定機能、高度なウェビナー機能など多数の機能が用意されている。
なお、Teams Premiumの提供開始に伴い、従来Teamsでも提供されていたライブ翻訳機能や仮想予定機能などがPremium専用となる。ただしTeamsユーザーには一定の猶予期間が設けられるという。
従来のTeamsとTeams Premiumの機能比較はこちら。
マイクロソフトとOpenAIのコラボは今後も続きそう
GPT-3.5を活用した本製品は、1月23日にマイクロソフトがOpenAIに数十億ドル規模の投資を決定したほんの数日後に提供開始された。今後、極めて早いタイミングでOpenAIの技術がOfficeスイーツに導入されたり、検索サイト「Bing」にAIチャットボット「ChatGPT」の機能が追加されたりといったことが予想されている。