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シドニーからメルボルン2泊の船旅

英“食”の神髄をクイーン・エリザベスで堪能する

2023年02月02日 11時00分更新

文● 長浜和也 編集●ジサトライッペイ/ASCII

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英国のランチといったらこれでしょう!

 船の上というか、海の上というのは不思議なもので、朝食を3度食べてもお昼時になると時間通りにお腹がすきます(編集注:長浜さんが特異体質である可能性もあります)。さあ、楽しいランチの時間です。メイン・ダイニングのBritannia Restaurantでもランチを提供していますが、今日はLido Restaurantのランチブッフェでいただきます。

 英国正統派のブッフェレストランですからランチも洋式オンリー……と思いきや、欧州でも和食への関心が高まっているようで、クイーン・エリザベスのブッフェでも和食を提供しています。うーん、お肉が好きなんだけれどお寿司も捨てがたい。どっちを選ぼう……、あ、ここブッフェだった。わっはっはっは。両方ともいただきまーす。

まさかタスマニアの海の上でお寿司を堪能できるとは

 いやー、食べた食べた。ステーキもお寿司もおいしかったです。シャリも日本でいただくお寿司と遜色ないですね。

 Lido Restaurantのランチブッフェは11時30分から14時30分までと早めに始まります。ここまでお付き合いいただいた賢明なる読者諸氏は、「ああ、もうわかりました。これからBritannia Restaurantのランチを食べに行くんですね」なんて思われるかもしれません。

 しかし、惜しい! お察しの通り、これから“ランチをはしご”しますが、向かう先はBritannia Restaurantではありません。第2デッキ右舷前方にあるラウンジの「Golden Lion」で、ランチの時間に提供しているPub Lunchをいただくのであります。

Golden Lion

こちらはそのバーカウンター

 イギリス旅行のガイドブックでは、必ずと言っていいほど「パブでランチ」をオススメしています。クイーン・エリザベスのラウンジには英国のパブを再現したラウンジとしてGolden Lionがあって、そこでパブランチメニューを提供しています。

 白身魚のフライとフライドポテトをふんだんに盛り付けた、「イギリスの居酒屋いやパブのメニューといったらこれ!」と日本でも定番のフィッシュアンドチップスは当然。クイーン・エリザベスに乗船した人から高い人気のチキンマサラカレーも気になるところ。

 しかし、今回は「パブといったら働くおっさんたちの憩いの場でしょうー」ということで、なにげにパブメニューの定番かつ“味の指標”にもなるハンバーガーを頼んでみました。

英国のパブといったらフィッシュアンドチップスなのですが

ここはあえてハンバーガーを選択

メニューのゴールデンライオンがかっこええ

クイーン・エリザベスで本場の“ヌン活”

 英国のお昼ご飯といえばパブのランチ。ならば英国のおやつタイムといったら……、そう! アフタヌーンティーですね。日本でも「ヌン活」といった言葉があるように多くの人が関心を寄せている文化ですが、本場英国の歴史と格式を誇る客船でいただくアフタヌーンティーとは、どのような世界なのでしょう。

 時刻は14時30分、Golden Lionでパブランチの提供が終了し。そのわずか30分後の15時から第2デッキ中央部にある「Queens Room」でアフタヌーンティーの提供が始まります。

Queens Room

 アフタヌーンティーと聞くと、「食べ物がどっさり積まれたお皿のタワー」をイメージしてしまう庶民な筆者です。しかし、クイーン・エリザベスが提供する英国正統派アフタヌーンティーでは、フィンガーサンドイッチ、ペストリー、次いでスコーンと、順を追ってトレーで運ばれてお皿にサーブされる、たっぷり時間をかけて提供されるコース料理と同じような感覚で楽しめました。

アフタヌーンティーというと「3階建てのお皿のタワー」をイメージしてましたが、テーブルにはティーカップとジャム、ミルクポット。そして、ナイフとフォークを載せたお皿が並べてあるのみでした

紅茶が注がれてアフタヌーンティーの始まりです

最初にトレーで運ばれてきたメニューは、5種類のフィンガーサンドイッチ

続いて、5種類のペストリーがやってきました。もちろん、好きなものを好きなだけいただけます

そして、英国正統派アフタヌーンティーの主役といったら、このスコーンとクロテッドクリーム。最後に登場したトレーには両者が文字通り“山盛り”でした

 クイーン・エリザベスのアフタヌーンティーは、15時ごろから16時ごろまで。おやつにはちょうどいい時間ですね。いただいたボリュームはとても「おやつ」には収まらないものでしたが、夕食までゆっくり消化しましょう。と思いきや、17時半にはもうディナーが始まるのです。

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