エリアLOVEWalker総編集長・玉置泰紀の「チャレンジャー・インタビュー」番外編

渋谷スクランブルスクエア46階「SKY GALLERY」に、”ぼ〜っと出来る”現代アートチーム「目 [mé]」の空間が出現

文●玉置泰紀(一般社団法人メタ観光推進機構理事)

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 「渋谷スクランブルスクエア」の14階・45階・46階・屋上に位置する展望施設「SHIBUYA SKY」は2023年1月13日、企画展「SKY GALLERY EXHIBITION SERIES」第5回、現代アートチーム「目 [mé]」による「SKY GALLERY EXHIBITION SERIES vol.5『目 [mé]』」(2023年1月13日から3月24日)の展示を開始した。

 SHIBUYA SKYは、渋谷最高峰の地上229mから広がる360度の景色を楽しめる新名所、日本最大級の屋上展望空間「SKY STAGE」をはじめ、14階~45階の移行空間「SKY GATE」、46階の屋内展望回廊「SKY GALLERY」の3つのゾーンで構成されており、展示は「SKY GALLERY」で行われている。筆者は、アートチーム「SIDE CORE」がキュレーションする、匿名アーティストグループ「EVERYDAY HOLIDAY SQUAD」による第4回「DOWN TO TOWN」も記事にしているが、第5回は、展示空間と観客を含めた状況をつくることで空間を変容させ、現実の不確かさを人々に体験させてきた注目の現代アートチーム「目 [mé]」が取り組むということで、内覧会に駆け付けた。

一枚目の写真は、会場の「目 [mé]」の2人。左から、アーティスト荒神明香氏、ディレクター南川憲二氏。二枚目はイメージビジュアル

渋谷の中心で言葉の意味からも自由になるような「ぼ〜っとできる」空間は都市の中では貴重

 窓の外に大きく広がる東京の街を借景に、寄り添うわけでもなく、眺望を遮るわけでもない「目 [mé]」ならではの空間構成の真意を聞いた。「ただ、ぼ〜っと、仕事も忘れて、気が抜ける空間を考えた。渋谷の中心で言葉の意味からも自由になるように、すごい試行錯誤した。都市の意味に吸い込まれ、眺望に吸い込まれないように、ただ、ぼ〜っと出来るように。これまででも特殊な空間。ぼ〜っとできる空間は都市の中では貴重だから」。

 以下は公式サイトからのコンセプト。

都市の運動から抜け出し「ただ、眺める」

「本展では、これまで展示空間と観客を含めた状況をつくることで空間を変容させ、

現実の不確かさを人々に体験させてきた作家が、自身の視点とSHIBUYA SKYの体験を

掛け合わせることで、普段の景色から解放された、ただ物事のありのままを眺める体験をつくります。

SHIBUYA SKYから眺める東京、渋谷、都市とそこを行き交う人々。

毎日およそ決まったリズムで同じ横断歩道を渡り、車を走らせ、窓に明かりを灯し、

膨大で無常な都市の運動自身として生活を営む「人」としての私たち。

この世界の不確かさを見つめる作家の観点と、

非日常から世界を眺めることを可能にするSHIBUYA SKYの視座を重ねることで、

都市は一つの大きな運動体でありながら、その運動を担う私たちは

それぞれの固有の時を歩んでいるという世界の姿を「ただ、眺める」ことを促します」

■開催概要
企画展名
:SKY GALLERY EXHIBITION SERIES vol.5『目 [mé]』
開催期間:2023年1月13日~3月24日
開催場所:SHIBUYA SKY 46階「SKY GALLERY」
参加方法:イベント当日のSHIBUYA SKY入場チケット、もしくは年間パスポートを持っている人は、鑑賞可能。入場チケットの購入について、詳しくは下記サイトへ。
https://www.shibuya-scramble-square.com/sky/ticket/

※SHIBUYA SKYチケットは、事前に入場日時を指定して購入できる「WEBチケット」と、入場当日の窓口にて時間を指定して購入する「当日窓口チケット」がある。「WEBチケット」は購入日の4週間先の日付まで販売している。
※SHIBUYA SKYチケットは数に限りがあり、希望日時のチケットが完売の場合は購入出来ない。
※入場後の滞在時間に制限はなく、退場後の再入場はできない。

■公式サイト

https://www.shibuya-scramble-square.com/sky/me/#

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渋谷の超高層46階と地上をつなぐアート「DOWN TO TOWN」をリポートhttps://ascii.jp/elem/000/004/092/4092307/

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