「PCMark 10」の総合スコアは6133、Essentialsは10031、Productivityは8890、Digital Content Creationは7021となった。ONEXPLAYER mini Pro Ryzen版の総合スコアは6277だったので、AYANEO 2はPCMark 10についてはほぼ同等のスコアを記録したことになる。
AYANEO 2がONEXPLAYER mini Pro Ryzen版を大きく上回ったのがストレージ速度。PCIe Gen4 x4接続SSD「Lexar SSD NM760 1TB」を搭載しているだけに、「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)で5210.54MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)で4668.12MB/sを記録した。
ONEXPLAYER mini Pro Ryzen版がPCIe Gen3 x4接続のSSDを搭載しており、シーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は3503.74MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は2740.93MB/sだったので、AYANEO 2はリードで約149%、ライトで約170%の性能を発揮したことになる。
ゲームベンチマークにおいては、「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは8227(快適)、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK ver 1.3」(1920×1080ドット、標準品質)のスコアは3189(普通)を記録した。
「MSI Afterburner」で「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK ver 1.3」実行中の平均フレームレートを計測したところ、HD(1280×720ドット)軽量品質で61.7fps、フルHD(1920×1080ドット)軽量品質で41.1fps、HD(1280×720ドット)標準品質で50.7fps、フルHD(1920×1080ドット)標準品質で30.2fpsとなった。
AYANEO 2が搭載する「AMD Ryzen 7 6800U」は内蔵グラフィックスとしてRDNA2アーキテクチャーの「AMD Radeon 680M」を搭載している。グラフィック品質さえ調整すれば1920×1080ドットでも実用的な速度で3Dゲームをプレイできるわけだ。
バッテリー駆動時間については、パフォーマンスモードを「バランス 15W Max」、ファンモードを「バランス MID」、ディスプレー輝度50%、ボリューム50%という条件で「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK ver 1.3」(1920×1080ドット、標準品質)をループ再生したところ、バッテリー残量5%まで1時間40分21秒動作した。
ONEXPLAYER mini Pro Ryzen版は同じCPUを搭載しているが、バッテリー容量が48Whとやや少ないため、ほぼ同じ条件でのバッテリー駆動時間は1時間37分15秒であった。バッテリー駆動時間についてはAYANEO 2がわずかに上回ったわけだ。
AYANEO 2は指紋認証センサー搭載も見逃せないポイントだ
AYANEO 2は同じCPUを搭載したONEXPLAYER mini Pro Ryzen版のライバル機だ。CPU、3Dグラフィックスベンチマークでは後塵を拝したAYANEO 2だが、PCMark 10ではほぼ横並びのスコアで、ストレージ速度は大きく上回った。ただ、ゲームを滑らかに動作させるという点では、両者のベンチマークの結果からはONEXPLAYER mini Pro Ryzen版のほうが上ということになる。
しかし、AYANEO 2には指紋認証センサー一体型電源ボタンが装備されており、2色のカラーから選べるというポイントもある。パフォーマンス、使い勝手、そしてデザインを踏まえて、甲乙付けがたい両モデルのどちらを購入するか選んでほしい。
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