長年地元で愛される味から厳選!名古屋に行ったら絶対に食べるべき王道「なごやめし」3選

文●LOVEWalker編集部

提供: なごやめし普及促進協議会

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 ジブリパークの開園や、2023年大河ドラマの舞台になるなど、話題が尽きない愛知県。その玄関口でもある名古屋市は人気の観光エリアで、特に注目されているのが「なごやめし」だ。色が茶色い、味が濃い、うま味が強い、豆味噌を使うものが多いなどの特徴がある「なごやめし」だが、一番大きな特徴は地元の人が日ごろから好んで食べていること。また、種類は20以上とも30以上とも言われており、何度訪れても新しい味を楽しむことができる。

 そこで、今回は数ある「なごやめし」のなかでも、これは絶対に外せないという王道メニューと、それらが味わえる超人気店をご紹介!

ご飯の上に刻んだウナギがたっぷり!一度に3種類の味が楽しめる「ひつまぶし」

「あつた蓬莱軒 本店」のひつまぶし。「ひつまぶし」という名前はこの店の登録商標

 短冊状に刻んだウナギの蒲焼きを、アツアツのご飯と共におひつに盛った「ひつまぶし」。その「ひつまぶし」の発祥店であるのが、熱田神宮の近くに店を構える、1873年(明治6年)創業の老舗「あつた蓬莱軒」だ。こちらの店では、その時一番脂ののった新鮮なウナギを厳選。最高級の備長炭を使い、熟練の職人技でじっくり香ばしく焼き上げる。特筆すべきは、女将の鈴木詔子さんが「一番の命」と呼ぶタレ。創業時代から継ぎ足し、140年以上受け継がれているタレは、旨味と深みが溶け込んだ唯一無二の味わいだ。

「ひつまぶし発祥の店で、備長炭で焼き上げるカリッとしたうなぎと、独特のタレを堪能してほしいです」と、女将の鈴木さん

創業者の家族にだけ受け継がれているという伝統のタレ

 「ひつまぶし」を味わう際は、まずしゃもじを使って4等分に。1杯目はそのまま、2杯目はネギやワサビ、海苔などの薬味と共に、3杯目はダシをかけてお茶漬けのようにサラサラと。そして、最後の一杯は好みの食べ方でというのが一般的だ。良質なウナギと、職人技、伝統のタレにより生み出される極上の「ひつまぶし」を、ここ「あつた蓬莱軒」で心行くまで堪能してほしい。

お茶漬けにすることでまったく味わいが変わり、新しいおいしさに出会える

あつた蓬莱軒 本店
住所:愛知県名古屋市熱田区神戸町503
TEL:052-671-8686
時間:11:30~14:00(LO)、16:30~20:30(LO)
休み:水曜日、第2・4木曜日(祝日の場合営業)
HP:https://www.houraiken.com

薄く平たい麺に香り高いツユがよく絡む、一番古いなごやめし「きしめん」

「川井屋本店」のきしめん。えびおろしなど冷たいきしめんメニューもある

 1921年(大正10年)創業の麺処「川井屋本店」の店主・櫻井太郎さんが、「実は一番古いなごやめしなんです」と紹介してくれた「きしめん」。麺を薄く平たく延ばしたうどんの一種で、キジ肉入りのキジ麺、紀州から伝わった紀州麺など、発祥には諸説あるが、江戸時代から食べられていたのは確かだとか。「川井屋本店」では、「創業100年、祖父と父から受け継がれてきたものを守り続けたい」と、麺作りはすべて手作業。手ごね、手延べ、手切りという伝統的製法にこだわり、機械は一切使用しない。コシが強く跳ね返るような歯応え、それでいてつるつるとした滑らかな食感は、この丁寧な麺づくりのたまものだ。

厳選した小麦粉を使い、創業以来の製法で手作りする

 麺は注文が入ってから茹で始め、一度冷水で締めてから、再度温めるという手間のかけよう。ムロアジと宗田ガツオからとったダシをブレンドし、返しはたまり醤油と白醤油をメニューによって使い分ける。「小さいお子さんからご年配の方まで、幅広く食べていただければうれしい」と語る櫻井さん。すべてにおいてこだわりの詰まった一杯は、一口すするだけで、そのおいしさに感動すること間違いなしだ。

平らな麺にツユが絡む絶妙な舌触りと喉越しこそが、きしめんの真骨頂<

「本物のなごやめしを食べに来てください」と、店主の櫻井さん<

川井屋本店
住所:愛知県名古屋市東区飯田町31
TEL:052-931-0474
時間:11:00~14:00、17:00~20:00(LO19:20 麺が無くなり次第終了)
休み:日曜日、祝日

味噌好き名古屋人を虜にする、茶色いごちそう「味噌おでん」「どて煮」

どて焼き 盛り合わせ。(左から)サトイモ、卵、大根、コンニャク、豆腐

おつまみにぴったりな牛すじ

 名古屋でおでんと言えば、「味噌おでん」と言うくらい認知されている。醤油ダシで煮た、いわゆる関東煮に味噌をかけるタイプと、豆味噌のダシで煮こむタイプに二分される。1949年(昭和24年)に屋台からスタートした「島正」では、この「味噌おでん」のことを「どて焼き」と呼ぶ。一番人気の大根は仕込みから完成までなんと10日間以上かかるという。大根の臭みをとるアク抜き作業を3~4日、そこから味噌を加えて、鍋に火を付けては冷ますのを繰り返すこと1週間。この冷ますことで、味や色がしっかり大根に染み込むそう。

店内でひときわ目を引く大鍋でぐつぐつと煮込まれる「どて焼き」には、渋みと旨味が特徴の八丁味噌を使用

冷ますことで中まで味噌の色に染まる。口に入れると、じゅわ~っとダシが染み出してくる

 「島正」のもう一つの名物が「牛すじ」だ。「なごやめし」では一般的に「どて煮」と呼ばれるもので、「味噌おでん」の一種。牛や豚のホルモンやスジ肉などを豆味噌で煮込んだもので、濃厚な甘さが特徴。味噌好きの名古屋人の心をつかんで離さない「牛すじ」のこだわりについて、「島正」店主の喜邑竜治さん曰く、とにかく丁寧な仕込みが肝心とのこと。「この店では牛のスジ肉を使っているのですが、脂身などもいっぱい付いていて。それをそぎ落として、味噌に脂が浮かないように丁寧に仕込むことで、おいしくあっさりとした味わいになります」と語る。そんな手間暇かけて作る「どて焼き」と「牛すじ」は、ご飯との相性が抜群なのはもちろん、ビールのお供にもぴったりだ。「祖父の時代から脈々と店を継いできました。名古屋の伝統として後世にも続けていきたい味です」と喜邑さんが語るその味を堪能あれ。

ご飯に「牛すじ」をかけた「どてめし」や、どてオムライスも人気

「丁寧に作られた『どて焼き』と『牛すじ』は、ここでしか味わえない逸品。名古屋を訪れたらぜひ、味わってほしい」と、店主の喜邑さん

島正
住所:愛知県名古屋市中区栄2-1-19
TEL:052-231-5977
時間:17:00~22:00
休み:土曜・日曜日、祝日
HP:http://shimasho.biz/

 伝統の味を受け継ぎ、長年愛され続ける王道の「なごやめし」はいかがでしたか?ほかにも進化系メニューなど、バラエティに富んだ「なごやめし」がいっぱい!気になる続きは動画をチェックしよう。

【動画】3泊4日でも食べ切れない!どうする?「なごやめし」公開中! https://youtu.be/Z7R3dlEAQz0

(提供:なごやめし普及促進協議会)