OPPOが今日26日に発表した新しいスマートフォン「OPPO A77」は、5G非対応ながら2万4800円と非常にリーズナブルなスマートフォン。性能的にはローエンドながら、128GBのストレージや5000mAhのバッテリーを搭載するなど、ユーザーニーズが高い機能はしっかり強化を図ったメリハリ重視のスマートフォンだが、どの程度快適に利用できるのかを実機から確認してみよう。
デザインはトレンドを踏襲
独自の背面加工も
まずは外観から確認すると、ディスプレーサイズは6.5型でサイズは約75×163.7×8mm、重量は約187g。デザインも同じOPPOの最新モデル「OPPO Reno7 A」と同様スクエアなものとなっており、最近のスマートフォンのトレンドを踏襲している印象だ。
ただディスプレーは有機ELではなく液晶で、解像度はFHDではなくHD+(1612×720ドット)。前面のフロントカメラもパンチホールではなくノッチとなっており、OPPO Reno7 Aと比べると画面占有率は低い。この辺りは低価格モデルだけにやむを得ない部分といえるだろう。
背面のデザインを見ると、こちらはOPPO Reno7 Aと同様にOPPO独自の「OPPO GLOW」という加工が施されている。光に当てるとキラキラ光るというのは好みが分かれるが、触感がサラサラしており指紋が付きにくいのは好感が持てる。カメラ部分もOPPO Reno7 Aに合わせてかスクエアな形状で大きめだが、出っ張りはそこまでない。
側面を見ると右側面に指紋センサーを備えた電源キー、左側面に音量キーとSIMスロット、底面に充電用のUSB Type-C端子と3.5mmのイヤホン端子を搭載。低価格モデルとしてはスタンダードな内容となっている。ちなみにmicroSDスロットはSIM同じトレイに挿入する形となるが、SIMスロットとは独立しているので安心感がある。
カメラは実質1眼だが満足度は高い
続いてカメラをチェックすると、OPPO A77のカメラは約5000万画素/F値1.8の広角カメラと、約200万画素/F値2.4の深度カメラの2眼構成。とはいっても一方は深度測位用なので、撮影に用いるカメラは実質的に1つだけとなる。
実際に撮影した感じでは、カメラの性能が高まったこともあって比較的暗めな場所でも明るく撮影でき、5倍までのデジタルズームも可能など、高度な撮影を求めるのでなければ十分な実力を備えている印象だ。これまでOPPOの低価格スマートフォンは、カメラ数は多いがその用途が非常に限定されているなど、疑問が付く構成であることが多かっただけに、カメラの数を減らして性能強化を図った点は好感が持てる。
カメラの機能としては、定番のポートレート撮影や夜景モード、そして5000万画素をフルに活用しての撮影などが可能で、このクラスの端末のカメラとしては必要十分だろう。またOPPO製カメラの特徴でもある、AIの活用で写真を補正し鮮やかな色合いにする「ダズルカラーモード」も用意されているので、被写体の映りが気になった時は活用してみるといいだろう。
ただ1つ気になったのがポートレート撮影で、プレビュー画面上での背景ボケのかかり具合が安定しなかったこと。実際に撮影するとプレビュー表示に関係なく安定したボケ具合であることから、プレビューでの表示処理が間に合っていないものと考えられるので、改善に期待したい。
なおフロントカメラは約800万画素/F値2.0で、このクラスの端末では妥当なスペックといえる。深度測位カメラはないが、こちらでもポートレート撮影は利用可能なので有効活用したい。
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