夏から秋にかけてはバイク乗りにとって過酷な季節。特に炎天下の日中は過酷そのもので、少しでも涼しく過ごしたいところ。けれど万が一の事を考えると、ちゃんとしたライディングウェアを着たい、けれどオシャレじゃないのは嫌。そんなワガママを見事に叶えるアイテムを見つけてしまいました。カワサキモータースジャパンと米国の衣料品メーカー・AVIREX(アヴィレックス)とのコラボレーションで誕生した「ライディングメッシュブルゾン MA-1」です!
まず、暑いからといって半袖・短パンでライディングするのは好ましいことではありません。肌を露出させると体力が消耗しやすくなるほか、転倒した際に大きな怪我を招くから。つまり「長袖・長ズボン」のように肌が露出しないカッコが好ましいのです。
となると通気性のよいライディングウェアが求められるわけですが、2輪専門店に足を運ぶと、機能性を求めると「いかにもライダーが着ている」という感じの物がほとんど。しかも価格は2万円後半からと、お高いものばかりだったりします。街中で着て溶け込むヨサゲなものはないかと物色していました。
そんなある日のこと。所要でカワサキのバイクを扱う「カワサキ プラザ東京等々力」にお邪魔したところ、今回紹介するMA-1を見つけてしまったのです。MA-1といえば、映画トップガンで一躍有名になったフライトジャケット。以来、ストリートファッションの定番アイテムで、つまりはオシャレさんになれるというわけです。ちなみに映画「トップガン・マーヴェリック」で、トム・クルーズが着ているのはMA-1の後継モデルであるCWU-45P(MA-2)だったりします。この冬流行るかも!?
MA-1を作るメーカーは数多くあります。有名なのが正規コントラクターであるアルファ・インダストリーズでしょう。そしてもうひとつが、こちらも軍への製造・納品実績があり、さらに映画「トップガン・マーヴェリック」では衣装協力として参加しているAVIREXです。
そんなAVIREXのMA-1と、これまたトップガンと関係の深いカワサキが手を組んだライディングジャケット。もはやトップガンコラボといっても過言ではない!? ということで、Hondaのバイクに乗っているにも関わらず、カワサキのライディングジャケットを買うという、節操のないことをしてしまったのでありました。
カワサキ×AVIREXのジャケットで
トム・クルーズ気分に
「カワサキ×AVIREX ライディングメッシュブルゾン MA-1」の価格は2万7500円。ちょっとお高いように思えますが、AVIREXのMA-1が約2万円、その映画コラボのMA-1が約3万円。ですので「AVIREXとカワサキのダブルネームMA-1が3万円なら安い!」ということでPayPay払いとなりました。
カワサキとAVIREXのコラボMA-1の発売が始まったのは、2019年春夏コレクションから。当初はネイビーのみでしたが、2020年春夏でモスグリーンとネイビーの2色展開に。デニムと白のTシャツ、そしてモスグリーンのMA-1は定番コーデですからね!
レギュラーモデルでカラバリを増やすのかと思いきや、翌2021年春夏ではネイビーの変わりにブラックが追加。モスグリーンとブラックの2色展開に。初代トップガン公開時、黒のMA-1が大流行しました。劇中では着ていないのに……。
そして今年2022年春夏コレクションはガラッと変わって、ワインとダークグレーの2色展開。サイズはS、M、L、LL、3Lの4種類が用意されています。お店には2021年春夏のモスグリーンとブラックもあったのですが、サイズが無かったのと、明るい色の方が、クルマから見て目立ちますし、黒いパンツとあわせると都会的コーデになりますのでチョイスしてみました。
「カワサキ×AVIREX ライディングメッシュブルゾン MA-1」の名のとおり、生地はメッシュ素材で通気性抜群です!
肩と肘・背中にプロテクターが入っているので、万が一の時でも被害を抑えることができます。オプションの胸部プロテクターの取り付け用ブラケットも標準装備されていますので、胸部プロテクターを取り付ければ、さらに安心です。
背中にはAVIREX、右袖にKAWASAKIのロゴが刺繍で入っています。KAWASAKIのロゴはかなり控えめですので、筆者のようなHonda乗りでも目立たなくていいかもしれません。
左腕にはMA-1の特徴であるジッパー付きのシガレットポケットがちゃんと用意されています。もっとも、ここにタバコを入れて歩いている人を見たことはないのですが……
MA-1と異なるのは、肩回りに切り返しがついているところでしょう。そしてMA-1らしく丈は短めなので、バイク乗車にはピッタリ。バイクメーカーらしい気配りとしては、ファスナーの金具が直接燃料タンクにあたらないようにしているところ。案外傷がついたりするんですよね。
着用してみると、MA-1らしくボリュームがあるスタイリング。夏場、街中で着て歩くには相当に暑いですし、他人から見ても「なんで夏にMA-1を着ているんだ? 暑苦しいなぁ」なのですが、バイクに乗車すると話は一転。実に涼しく快適だから不思議。汗を吸収する素材ではないのですが、裏地は結構サラサラ感があったりします。裏地ついでに言えば小さなポケットがありますので、これも便利。さらに左ポケットには小さなカナビラフックもついています。
春から秋まで長いシーズン使えるKAWASAKIとAVIREXのメッシュブルゾン MA-1。カーキとブラックは定番だから常時ラインアップしてよ、とか思ったりもしますが、とにかくオススメであることは間違いナシ! 夏でも長袖を着てライディングを楽しみましょう!
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