第10回 MSIが変える、未来のクリエイターを育てる教育環境
久留米工業大学が新入生向けに採用した推奨機種は、ペンタッチも使えるハイスペックノートMSI「Summit-E13FlipEvo-A12MT」
質問1:「Summit-E13FlipEvo-A12MT」の導入前に感じていた課題や導入に至った背景を教えてください
河野さん:当校では2018年から、機械システム工学科や交通機械工学科など、工学部の5学科で、必携PC制度を導入して、学生には一人一台のPCを所持してもらっています。日本の産業界やものづくりに貢献できる人材を育成するために、PCにはCAD系などのソフトをインストールし、入学時から実践的な教育を提供してきました。もちろん購入するPCは、なんでも良い訳ではありません。授業でインストールするソフトを問題なく使えたり、課題制作をスムーズに進めたりする必要があるため、選び方がわからない新入生のために、必要な要件を満たした推奨機種を当校から案内しています。
その際、毎年問題になるのが、学生が購入した推奨機種の納期でした。当校では、入学後すぐに必携PCを使った教育が始まりますが、入試時期の関係で、スタートから全員がPCを持っている状態にはなりません。学生は、合格後に購入を判断する必要があるため、例えば3月に入学が決まってから注文すると、実際に学生の手元に届くのがGW明けになってしまうこともありました。
また、学生が毎日家と学校を往復して持ち歩き、授業や自習で使用することを考えると、故障や不具合が発生したときのサポートも迅速に行なう必要があります。PCに必要な要件やサポート面の煩雑さを考えると、むやみに機種を増やすのは避けたいところではありましたが、先ほどお話しした納期の問題もあったため、改めてラインアップを見直すことにしました。
質問2:Summit-E13FlipEvo-A12MTを選んだ決め手を教えてください
八坂さん:導入にあたっては、PCの要件だけでなく納期についても、当校とMSIさん、代理店の三者でディスカッションを重ねています。その際に、MSIさんからは納期への対策として、事前にある程度注文されるボリュームを見越して部材を確保や製造を進めておき、注文が入ったら可能な限り迅速に届くよう準備しておくと、お話をいただきました。MSIさんはノートPCをすべて自社工場で製造しており委託もしていないため、製造のコントロールがしやすいと聞いています。完全受注生産のメーカーと比べると、その分早く対応していただけることになるので、一度お願いしてみることにしました。
河野さん:MSIさんのマシン自体に関しては、たまたま私が個人的に購入して使っていましたが、性能が良く、授業でも問題なく使えるだろうなと思っていました。また、一度修理に出したこともあるのですが、非常に素早く対応していただけて良い印象を持っていたため、導入を検討することになったときも、安心して進めることができました。ペンタッチの対応が必要になることで、選択可能なメーカーや機種が狭まってしまうジレンマもありましたが、MSIさんには要件を満たすだけでなく他のメーカーと比較しても性能が高く、コスパも良いモデルをご提案いただけたことも、導入の一因になっています。
質問3:導入後の成果や手応えはいかがでしょう?
八坂さん:懸念していたPCの納品については、例年に比べて非常にスムーズに手配していただけました。今年は、3月末までに注文した学生に関しては、漏れなく最初の授業に間に合い、足並みを揃えることができましたので、とてもありがたかったです。特に近年は、コロナや半導体不足の影響で製造や物流が世界的に滞っているため、他の大学では納品がかなり遅れていると聞きました。
サポートに関してもMSIさんはリペアセンターがすべて国内にあり、窓口にも学校法人専任のスタッフがいるため、気になることがあればスムーズに対応していただけます。修理依頼もすぐに受け付けてくれるので、安心してお任せできました。
河野さん:性能に関しては今年導入したばかりで、本格的にスペックを消費するソフトを使ったり作業をしたりするのはこれからですが、事前にCAD関係やIllustratorなどのソフトをインストールして使ってみた先生からも問題ないと太鼓判をもらっています。
また、一部自主活動で、3DCGやUnityなどを使ってゲーム制作をしている学生もいて、早速有効活用しているようです。今年は入学直後から、MSIのPCを持って自習をしている学生も学内で数多く見かけました。学生にとっては見た目も大切ですね。初めてPCを持つ学生も多くいますが、スタイリッシュなデザインで、格好良いと学生は話しています。
今後について、当校ではAIについて学ぶ選抜クラスを設けていますが、例えば深層学習をする際に、グラフィックボードを積んだマシンがあると、実際に学習させることができて理解が深まります。また、交通機械工学科の学生からもフォーミュラーマシンを設計する際に必要だという話が出るようになりました。学生の自主活動や地域の課題解決など、ニーズによってPCに求められる要件も異なるので、来季以降に導入する機種についても、MSIさんにいろいろと相談させていただければと思っています。
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