サムスン電子の折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold4」「Galaxy Z Flip4」は世界各国で8月から順次販売が始まっています。9月2~6日まで開催されたIFA2022の取材で訪れたドイツ・ベルリンではGalaxy Zシリーズをフィーチャーしたポップアップストアが期間限定でオープンしていたので訪問してきました。
ポップアップストアはベルリンのカルチャースペース「POP Kudam」を貸切っての営業。店内には豊富な数のGalaxy Z Fold4、Galaxy Z Flip4を展示しています。訪問日は平日の昼間でしたがコンスタントにお客さんが訪れていました。Galaxy Z Fold4を見に来ている人はGalaxy Z Fold3 5Gユーザーが多いようで、自分の端末とGalaxy Z Fold4を比べたり機能の違いを確認していました。買い替えサービスを使えば比較的安価にアップグレードできるとあって、乗り換えを検討している人も多いようです。
一方、Galaxy Z Flip4を見に来た人は初めての折りたたみデビューという人が多いようで、開閉操作や閉じたときの持ち具合などを試す姿がよく見られました。ドイツもほかのヨーロッパ諸国同様にGalaxyユーザーが多いため、次の乗り換え先としてGalaxy Z Flip4を考えている人も多いのでしょう。折りたためるスマートフォンというのは多くの人にとって未知の世界だけに、繁華街にポップアップストアを開き実体験してもらうことはいいプロモーションになるはずです。
Galaxy Z Flip4を手にした人の多くが気にしていたのが本体の保護。折りたたみスマートフォン用のケースというものも見たことがないだけに、展示されているケースを誰もが試していました。
ポップアップストア内にはサムスン製のゲーミングモニターを使ったゲームコーナーやNFTアート展など、ショッピングの合間にちょっと立ち寄るのにちょうどよい規模の展示が行なわれていました。それほど広いスペースではありませんが、新製品の魅力を伝えるいい展示内容だったと感じました。
スマートフォン以外には360度折り曲げられるノートPC「Galaxy Book2 Pro 360」や、小型の円筒形で設置場所を選ばないポータブルプロジェクター「The Freestyle」なども展示されていました。Galaxy Z Fold4をFreestyleにつないで壁に映画を投影する、なんて使い方も楽しそう。ノートPCがあったのは9月からの新学期シーズンに合わせてなのかもしれません。
ところでGalaxy Z Flip4には前モデル同様に本体パネルをカスタムカラーで注文できる「Bespoke Eition」も一部の国で提供されます。Bespokeはサムスンのデザイン家電シリーズで、冷蔵庫などのパネルを好みの色の組み合わせにできる製品です。Galaxy Z Flip4もその同じシリーズとして本体の表、裏のパネル、さらにフレームカラーを選んで70種類以上の中から自分好みのモデルをオーダーできます。ポップアップストアにはBespoke Editionを展示する専用コーナーもあり、代表的なカラーバターンを9種類展示。これだけでもカラバリの多さはほかのスマートフォンを大きく引き離しています。
サムスンは日本でまだBrespoke家電を展開していませんが、Galaxy Harajukuで限定受付するなどしてぜひ日本にも投入してほしいもの。好みの色のスマートフォンを使いたいというニーズは日本でも十分あるでしょうから、期待したいですね。
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