このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第373回
5.4mmの極薄折りたたみスマホ、シャオミ「Xiaomi MIX Fold 2」クイックレビュー
2022年08月23日 12時00分更新
開くと8型というタブレットなみの大きさ
メインディスプレーのサイズは8.02型(2160×1914ドット)。サムスンの「Galaxy Z Fold3 5G」の7.6型より一回り大きい。両者のサイズ比較写真はこの後で掲載する。メインディスプレーにはフロントカメラはなく全画面表示が可能だ。ディスプレーのヒンジ部分は若干筋が見えるものの、通常使っている分には気にならない。ただし筋に沿って指をあてるとディスプレーを通してヒンジとの接合部分があることが感じられる。表面は0.03mmのUTG(超薄型ガラス)で覆われているので、爪を当てた程度では傷はつかないようだ。ヒンジ部分は側面側から異物が入らないような処理がされているものの、防水性能はない。ちょっとした飛沫程度の水は防げるとしている。
本体を開いたときのサイズは約161.1×144.7×5.4mmとなる。この5.4mmの厚さは一般的なスマートフォンと比べても信じられないほど薄い。両手で持ってちょっと力を加えてみたが、ディスプレーがゆがむことなくフレームはかなりしっかりした素材で作られているようだ。
ライバルのGalaxy Z Foldと比較する
さて折りたたみスマートフォンの代表的なモデルとの比較として、Galaxy Z Fold3 5GとXiaomi MIX Fold 2のサイズ感を比べてみた。Galaxy Z Fold3 5Gのディスプレーは開いたときが7.6型、閉じたときが6.2型であり、Xiaomi MIX Fold 2より一回り小さい。開いてタブレットとして使うことを考えると、Xiaomi MIX Fold 2のほうがより広い画面を使えて快適だ。なお今回は画面分割操作などは軽く触った程度だったが、ユーザーインターフェースや操作性はGalaxy Z Fold3 5Gのほうが直観的で使いやすいと感じた。
本体の厚みの差は歴然としているが、他社の折りたたみスマートフォン(谷型構造)も大体同じくらいだろうか。筆者はGalaxy Z Fold3 5Gを使っており、閉じたときのヒンジのすき間に関してはまったく気になるものではないが、見た目の美しさという点ではすき間のない方がいいだろう。ただ、Galaxy Z Fold3 5Gはヒンジを好きな位置で留め、本体をL字に曲げて使うFlex Modeが利用できる。一方Xiaomi MIX Fold 2は閉じるか開くかだけであり、曲げた状態で使うことはできない。
カメラはライカとのコラボで仕上がりが美しく
カメラは「Xiaomi 12Sシリーズ」同様に、ライカとコラボしたものが搭載されている。メインカメラはソニーIMX766センサーを搭載、5000万画素だが写真の仕上がりの美しさには定評のあるセンサーだ。
カメラUIはほかのシャオミのスマートフォンと変わらない。画面中央上のライカアイコンからライカモードのONとOFFの切り替えもできる。フロントカメラがないため、カメラの前後を切り替えると「カバーディスプレー側を使うように」との指示が表示されるため、本体を裏返して使用する。もちろん本体を閉じているときはカバーディスプレーの2000万画素カメラを使うこともできる。
Xiaomi MIX Fold 2には純正ケースも付属する。本体下部側にはめ込む片側のケースで、表面は高級カメラのようなシボ入りの革風デザインとなっている。またカメラの下の部分はスタンドとなっており、引き上げることで本体を立てて使うこともできる。
Xiaomi MIX Fold 2は閉じても違和感なく普通のスマートフォンとして使え、開けば8型サイズの小型タブレットとなる。しかも本体は薄く持ちやすく、スタイリッシュなデザインは高級感も味わえる。Galaxy Z Fold4の好敵手になりうる製品だけに、ぜひ中国以外のグローバル展開もしてほしいものだ。
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