Ryzen 7 5800X3D採用のゲーミングPC「ZEFT R36X3D」でゲームプレイ時のフレームレートをチェック
デスク映えするPCケースのBTOパソコンでApex Legendsが常時200fps! “ゲーミングCPU”+RTX 3070 Tiの実力は?
2022年08月08日 16時00分更新
パソコンショップSEVENが発売するゲーミングパソコン「ZEFT R36X3D」は、CPUに「Ryzen 7 5800X3D」を採用し、ゲームにおいて高いパフォーマンスが期待できるモデルだ。GPUには「GeForce RTX 3070 Ti」を搭載するほか、ケースがFractal Designの「Fractal Torrent Compact RGB TG」で、その外観もかなり特徴的なパソコンに仕上がっている。
スペックや外観については前回で紹介したが、実際のゲームパフォーマンスも気になるところ。そこで今回は、いくつかのゲームをプレイし、ZEFT R36X3Dの実力を確かめてみたい。
ZEFT R36X3D
https://pc-seven.co.jp/spc/16580.html
価格:31万2180円(8月8日現在)
ZEFT R36X3Dの主なスペック | |
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CPU | Ryzen 7 5800X3D(3.4GHz~最大4.5GHz)、8コア/16スレッド |
CPUクーラー | DeepCool「GAMMAXX L240 A-RGB」 |
グラフィックス | GeForce RTX 3070 Ti |
PCケース | Fractal Design「Torrent Compact RGB TG」 |
マザーボード | ASRock「X570 Steel Legend」(AMD X570チップセット) |
メモリー | 16GB(8GB×2)、Crucial DDR4-3200、スロット数4のうち2スロット使用 |
ストレージ | 1TB M.2 SSD(NVMe対応)、Western Digital「WD Blue SN570」 |
内蔵ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ(外付けUSB接続) |
通信規格 | 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(Wi-Fi 6)、Bluetooth 5.2 |
電源ユニット | 定格出力850W、80PLUS GOLD認証、Cooler Master「V850 GOLD V2」 |
OS | Windows 11 Home(64bit) |
ゲームによっては4Kでも60fps以上の性能を発揮
Apex Legendsで常時200fpsを超える性能
定番ベンチマークツールである「3DMark」(Version 2.22.7359)の総合スコアから見てみよう。ZEFT R36X3Dは、テスト解像度が4K(3840×2160ドット)のFore Strike Ultraで1万に迫る勢いを見せ、Fire Strike“無印”にいたっては3万を超えるスコアを発揮しており、パフォーマンスは非常に良好だ。
DirectX 12のテストとなる「Time Spy」でもその傾向は変わらず、Time Spy“無印”で1万3000ほど、Time Spy Extremeでも7000弱と、ZEFT R36X3Dのポテンシャルはかなり高い。
では実際のゲームではどうなのか、まずは「バイオハザード ヴィレッジ」の結果に移ろう。ここでは、グラフィックスの自動設定から描画負荷が最も大きくなる「限界突破」プリセットを選択してゲームをプレイ。その間のフレームレートを「CapFrameX」(Version 1.6.8)で取得している。なお、グラフ中に限り、1パーセンタイルフレームレートを「Minimum(1%)」と表記することをここで断っておく。
ZEFT R36X3Dは4K(3840×2160)ドットでも、1パーセンタイルフレームレートが60fpsを上回り快適なゲームプレイを実現。フルHD(1920×1080ドット)にいたっては、1パーセンタイルフレームレートがほぼ200fpsにまで達していた。
美麗なグラフィックでバイオハザードシリーズならではの恐怖を味わえるだけに、その負荷は結構高め。その本作でこれくらいの性能が出るということは、多くのタイトルが高解像度や高リフレッシュレートで遊べると考えてよいだろう。
「Apex Legends」でもZEFT R36X3Dのパフォーマンスは良好だ。ここでは、オプションから描画負荷が最大になるようにしてゲームをプレイし、その間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で計測している。
フルHD(1920×1080ドット)から見ていくと、ZEFT R36X3Dは常時200fps以上を維持できる高い結果を残している。FPSやTPSでは、1フレームレートでも多く描画して有利に立ち回るということがトレンドになっているが、これだけ高いフレームレートが発揮できているのであれば、ZEFT R36X3Dはコアなプレイヤーでも満足のいくゲーミングパソコンといっていいのではないだろうか。4K(3840×2160ドット)でも、ZEFT R36X3Dは最小フレームレートが100fpsを超えており、性能が足りないと思う場面はまずないはずだ。
「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」の結果も見てみよう。「最高品質」に指定してベンチマークを実行。スクウェア・エニックスが示す指標では、1万5000以上のスコアが最高評価とされている。それを踏まえると、ZEFT R36X3Dは4K(3840×2560ドット)では足りていないものの、WQHD(2560×1440ドット)以下の解像度であれば、それを満たすスコアを発揮している。
つまり、WQHD(2560×1440ドット)であれば、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」(以下、FFXIV: 暁月のフィナーレ)を快適に遊ぶことが可能というわけだ。
では、ゲーム以外のパフォーマンスも確認しておこう。まずは、システム全体の性能が推し量れる「PCMark 10」(Version Version 2.1.2556)の結果からだが、ZEFT R36X3Dの総合スコアは7328と良好だ。スコアの詳細を見ると、とくにDigital Content Creationが1万2000台と高く、Essentialsが1万強と続いている。
そのため、ZEFT R36X3Dは、フォトレタッチや動画編集といったコンテンツ制作に高いパフォーマンスが期待できるということになる。また、もっとも低いProductivityでも8000以上のスコアを発揮しており、Officeアプリケーションを使用するうえで性能が足りなくなることはないはずだ。
さらに、FFXIV: 暁月のフィナーレをプレイした7分弱の動画ファイルを用意し、H.264/AVCとH.265/HEVCのそれぞれに「FFmpeg」でトランスコードした際に要する時間を測定してみた。
その結果は、H.264/AVCが9分半ほどで終了し、負荷の高いH.265/HEVCでも要した時間は22分半ほどだった。このあたりは、CPUのRyzen 7 5800X3Dがポテンシャルを発揮しており、十分実用的な時間で収まっているといっていい。
最後に「CrystalDiskMark」(Version 8.0.4)でストレージ性能をチェックしておこう。ZEFT R36X3Dは、シーケンシャルアクセスでリードは最大約3600MB/s、ライトは最大2100MBほどと高速。ランダムアクセスも、リードが最大で約600MB/s、ライトが最大で450MB/sほどと、十分な性能を備えている。実際、OSやアプリの起動、ゲームのロードなどでストレスを感じることはまったくなかった。
ゲーム初心者もコアなゲーマーも満足のいく性能
さまざまなシーンで活用できる1台だ。
以上のテスト結果から明らかなとおり、ZEFT R36X3Dのゲームパフォーマンスはかなり高い。4Kゲームを選ぶものの、少なくともWQHD(2560×1440ドット)以下の解像度であれば、ほとんどのゲームが快適にプレイ可能だ。
Apex LegendsのようにフルHDで200fps以上ものフレームレートが得られる点も、ゲーマーにとってかなり魅力的だ。さらに、ZEFT R36X3Dは、コンテンツ制作といった用途でも秀でた性能を備えており、ゲームだけでなくさまざまなシーンで活用できるパソコンであることは間違いない。
価格は税込みで31万2180円とそれなりにするが、これだけの性能を加味すると十分お買い得なモデルといっていい。ゲームパフォーマンスに優れるRyzen 7 5800X3Dに興味を持っているのであれば、このZEFT R36X3Dは一考の価値アリだ。