複数拠点向けの「NEC ICT Management Service and Technology」サービスラインアップ拡充
NEC、IT部門を支援するITインフラ運用管理支援サービスを強化
2022年07月29日 10時00分更新
NECは2022年7月29日、インフラ運用管理の自動化/省力化でIT部門を支援する「NEC ICT Management Service and Technology」において、複数拠点を保有する顧客向けのサービスラインアップ「マルチサイトタイプ」を強化し、2つの新サービスを販売開始した。これにより、IT部門担当者の運用管理業務を最大60%削減(NEC調べ)できるとしている。
NECでは2020年12月から、顧客オンプレミス拠点にあるITインフラの運用管理を支援するサービス群として、NEC ICT Management Service and Technologyを販売している。この従来サービスは、NECが保有する管理サーバーを顧客拠点に設置して運用する形態だったが、新サービスは顧客が保有するサーバーの仮想基盤上に仮想マシン(VM)を設置してサービスを行う。
今回販売を開始した新サービスは「ICT機器監視通報サービス マルチサイトタイプ」と「セキュアリモートアクセスサービス」の2つ。既存サービスの「Windowsパッチ管理サービス マルチサイトタイプ」と合わせて「NEC ICT Management Service and Technology マルチサイトタイプ」と総称される。
新サービスのICT機器監視通報サービス マルチサイトタイプは、サーバー、スイッチ、ルーター、ストレージといったIT機器をリモートで監視し、故障の検知や自動通報、原因調査支援などを行うサービス。
同サービスにはWebポータルも付帯しており、障害発生拠点の特定や対処の優先順位付けなど、障害発生時の初動対応に必要となる情報を集約して表示する。
もうひとつのセキュアリモートアクセスサービスは、IT管理者が外部からセキュアに拠点内のIT装置にアクセスする手段を提供する。アクセスにはRDP(リモートデスクトップ)またはSSHを利用する。
提供価格(税抜)は、ICT機器監視通報サービス マルチサイトタイプの基本料金(死活監視100IPまで、SNMP Trap監視5IPまで)が月額4250円、セキュアリモートアクセスサービスの基本料金(サービス導入仮想マシン1台あたりユーザライセンスは5IDまで)が月額7500円。
なおセキュアリモートアクセスサービスと、ICT機器監視通報サービス マルチサイトタイプのWebポータルについては、2022年9月下旬からの提供開始となっている。