コーエーテクモゲームスは7月20日、歴史シミュレーション「信長の野望」の最新作にしてシリーズの40周年記念作品『信長の野望・新生』の完成発表会を都内某所にて実施した。
会では、ゲームの詳細の紹介に加えて、エンディングテーマを歌う氷川きよしさんも登場。ここでは、その模様をレポートしていこう。
ゲームの発売日は、2022年7月22日。プラットフォームは、PC（Steam）／PlayStation 4／Nintendo Switchとなる。価格は、通常版のパッケージ版／ダウンロード版ともに1万780円。そのほかのエディションも用意されているので、下記をチェックしてほしい。
最初にステージに姿を見せたのはコーエーテクモゲームス代表取締役社長の鯉沼久史氏。1983年に発売された初代『信長の野望』から16作目となる本作が、シブサワ・コウ40周年記念作品であると前置きすると「納得がいくものに仕上げるために発表から時間が経ってしまったが、多くのゲームファンに楽しんでもらえるものとなった」と説明。ゲームの仕上がりに自信のほどをのぞかせた。
コーエーテクモゲームス代表取締役社長の鯉沼久史氏
続いて登壇したのは、ゲームクリエイター歴40周年を迎えたゼネラルプロデューサーのシブサワ・コウ氏。なんと、綺羅びやかな甲冑を着て登場した。会場内は驚きの空気に包まれた。
アッと驚く甲冑姿で登場したシブサワ・コウ氏
シブサワ氏は「新生」というタイトルには“信長が戦国時代に創造と破壊を繰り返して新しい時代を生きた”こと、“感染症にとともに新たな時代の生き方を求める現代”、そして“記念作品として新しく生まれ変わる”意味が込められているのだと説明。
ちなみに、今回新たに制作された甲冑は、京都に上洛した際に身に着けたとされる西洋風の甲冑をイメージしながら、コーエーテクモゲームス会長の襟川恵子氏がデザインしているとのこと。経営だけでなくデザイナーとして手腕を振るったその仕上がりは、なんともファビュラスだ。
甲冑の総重量は10kg程だそうで「ロボットみたいな動きになっちゃう」（シブサワ・コウ氏）。40周年記念コンサートの実施も発表された
『信長の野望・新生』プロデューサー小笠原賢一氏によるゲーム内容の紹介も行なわれた。制作にあたっては長年愛されてきた歴史シミュレーションゲームの金字塔として「これからの新しいシリーズはどうあるべきか」を念頭に置いたという本作では、いくつかの強化ポイントが用意されている。
「信長の野望・新生」プロデューサー小笠原賢一氏
第1のポイントは“AIで躍動する生きた武将たち”。大名の配下となる武将たちはAIで制御され各々の考え行動するので、自分が命令を下さずとも与えた領地を発展させていく。大名であるプレイヤーは、その家臣たちからの提案の採否を判断して、君臣一体となって天下統一を目指すことになるわけだ。
第2のポイントとしてあるのが“奥深い戦略性とダイナミックな合戦”。細かな内政や戦力増強はAI家臣たちが自ら動くので、プレイヤーは「どう領地を広げていくか」「どの技術を発展させるか」というように、より大きく長期的な視点に基づいた戦略を楽しめるという。合戦にしてもカメラワークや演出表現を強化し、迫力あるものとなっているそうだ。
第3のポイントは“シリーズ最高のドラマチックな展開”。シリーズ最高となる2200人の武将が登場することに加えて、ゲーム中に発生するイベントの内容に関しても最新の歴史研究を踏まえて作り直しているとのことなので、さまざまな大名家でプレイしてほしいと語って説明を終えた。
さらに、オープニングムービーとテレビCMのディレクターを務めた映画監督の樋口真嗣さんからのビデオメッセージが紹介された。樋口さんは「家臣たちのグラフィック表情にこだわりたく、戦の前のように瞬間的にアドレナリンを出せる人ということで、DDTプロレスリングのレスラーたちにフェイシャルキャプチャーを依頼した」と説明。「アドレナリンがドバドバ出まくる！」というその仕上がりは以下の動画でチェックいただきたい。
7/21発売『信長の野望･新生』TVCM
発表会の後半では、スペシャルゲストとして歌手の氷川きよしさんが登場した。
ビビッドな黄色のセットアップ姿で登場した氷川きよしさん。ステージ上が一気に華やかに
エンディングテーマとして書き下ろされた「雷鳴」について聞かれると、「ゾクッとするようなかっこいい曲。マグマが滾るような思いで歌わせていただきました」と表現した氷川さん。ゲームの曲を歌うのは初めてという氷川さんだが、すでに忙しい合間の空き時間で遊ぶようにNintendo Switch版を予約済みとのこと。
「普段は物語性のあるゲームが好きで、ハマると丸一日遊ぶこともある。このゲームは歴史の勉強にもなるし、エンディングを迎えて自分の歌が流れてきたら泣いちゃうかも。クリアできるかはわからないけど（笑）」とプレイするのを楽しみにしている様子。
「楽曲を聴いてゲームに興味を持ってくださる方がいたら嬉しい」とも語っていた
また、氷川さんがゲーム中の武将として登場することも明らかとされた。美しいその姿に加えて、能力のひとつに「絶唱」が用意されているなど“らしい”仕掛けとなっているようだ。
信長の野望シリーズの発表会では定番である「氷川さんの野望は？」との質問に対しては「やりたいことは片っ端からやって、型にとらわれないアーティストになる!!」と回答。
誰もがやっていることはやりたくないたちなので、自分が道を作るくらいの勢いで挑戦を続けたいのだという。「新しいことをやるのには不安がついて回るけれど、限界を突破して新たな扉を開くのが好き」だと語り、トークを終えた。
発表会の最後は、やはり氷川さんによる歌唱。普段歌っている演歌とはガラリと違ったパワフルな歌声で奏でられる「雷鳴」は圧巻のパフォーマンス。歌唱を終えた氷川さんは「今後行なわれる（自身の）特別公演でも歌おうかな」と上気した表情で語っていた。なお、同曲は7月21日より各種配信サイトで配信開始となる。
【ゲーム情報】
タイトル：信長の野望･新生
ジャンル：歴史シミュレーション
販売：コーエーテクモゲームス
プラットフォーム：PC（Steam）／PlayStation 4／Nintendo Switch
発売日：2022年7月21日
価格：
通常版：1万780円（パッケージ／ダウンロード）
TREASURE BOX：1万6280円（パッケージ）
Digital Deluxe Edition：1万4080円（ダウンロード）
GAMECITY & Amazon.co.jp 限定セットA：3万8280円（パッケージ）
GAMECITY & Amazon.co.jp 限定セットB：3万8280円（パッケージ）
GAMECITY & Amazon.co.jp 限定セットC：6万280円（パッケージ）
暖簾&信長愛刀セット（※）：暖簾（＋5500円）／信長愛刀セット（＋4万2900円）／暖簾＋信長愛刀セット（＋4万8400円）
※通常版／TREASURE BOX／GAMECITY & Amazon.co.jp 限定セットの各製品に追加できる「暖簾」と「信長愛刀」のセット
プレイ人数：1人
CERO：A（全年齢対象）
©コーエーテクモゲームス All rights reserved.
※記載されている会社名・製品名は、各社の商標または登録商標です。
※記載されている内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更する場合がございます。
ASCII.jpの最新情報を購読しよう
