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NZXTの須藤氏、パソコンショップSEVENの中嶋氏、真重氏にインタビュー

NZXT「H7」をいち早く採用したBTOPC「ZEFT G27H7」、新ケースに合わせたコダワリの構成とは?

2022年07月25日 20時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII

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各種情報が表示できるKRAKEN Z53に注目
メモリーには「Trident Z Neo」を採用

──CPUクーラーの「KRAKEN Z53」を採用した理由も教えてください。

中嶋氏:冷却効果もさることながら、水冷ヘッドにディスプレーが装備され、そこに各種情報が表示できる点です。弊社取扱いの簡易水冷クーラーではこのKRAKEN Z53だけになります。ロボットやメカが好きな私にとっては、水冷ヘッドが計器のようにリアルタイムでパソコンの情報が表示できる点は興味深く、画面に表示せずにパソコンの状態が確認できるのは個人的にありがたいと思うところです。なお、ほかのモデルでもBTOカスタマイズでKRAKEN Z53をご用意していますので、興味を持たれた方がいればそちらを選択していただければと思います。

真重氏:テストでgifファイルをいくつか用意し、実際にKRAKEN Z53のディスプレーでアニメーションを再生してみたのですが、かなりキレイに映像を表示させることができました。自分の好きなキャラクターや、自分で描いたアニメーションを表示させるなど、KRAKEN Z53のディスプレーは、“遊びの幅”を広げてくれる存在になるのではないでしょうか。自由にディスプレーの明るさを変えることができる点も、魅力的です。

石渡氏:H7の付属アプリケーションの「NZXT CAM」で取得できるステータスが、水冷ヘッドに表示できる仕組みになっています。初期設定では、OSが起動するとNZXT CAMが自動で起動しますので、設定内容がそのまま水冷ヘッドに表示されるというわけです。このNZXT CAMは、わりと先駆け的なアプリケーションで使い勝手も高いです。

CPUクーラーのKRAKEN Z53。水冷ヘッドに各種情報を表示可能だ

ラジエーターは240mmサイズ。天板に装着されている

NZXT CAMは付属アプリケーションとしては先駆け的な存在だと語る石渡氏

──NZXT CAMにはCPUのオーバークロックも用意されていますけど、開発はかなり難しかったのではないですか?

須藤氏:そうですね。やはり、ハードウェアとの相性が課題になりました。CPUやマザーボードは新製品が続々と登場していますが、NZXT CAMもそれに合わせて頻繁にアップデートを行なっています。

──今回、メモリーにG.Skillの「Trident Z Neo」を採用している理由はなんでしょうか?

中嶋氏:従来ですとCrucialさんのメモリーを使用していますが、今回はデザインを考慮し、ワンポイントでLEDが点灯するメモリーとしてTrident Z Neoを採用しています。あとは、NZXTさんが説明されたように、H7では排熱性の向上が図られていますので、その恩恵を受けるべく、メモリーの冷却性にも配慮し、ヒートシンクが装着されたメモリーを搭載したかったというのも、理由の1つになります。

メモリーはLEDを備えたG.SkillのTrident Z Neoを採用

──マザーボードに、ASUSのPRIMEシリーズを採用したのも同じような理由でしょうか?

中嶋氏:はい。やはり、パソコン内部は水冷ヘッドのディスプレーを見ていただきたいので、それを際立たせるために、マザーボードはイルミネーションのないものが適していると判断しました。とはいえ、マザーボードの「PRIME H670-PLUS D4」は、黒色ベースの基板にシルバーのヒートシンクと、デザインはH7にマッチしていると思います。また、PRIME H670-PLUS D4は、2.5GbE対応有線LANや、USB Type-C、それにM.2のヒートシンクも用意され、PCIe x16スロットは金属製パーツによって強化されていますので、ゲーミング用途でも十分満足していただけるスペックを備えています。

ビデオカードは、ZOTACの「GeForce RTX 3060 Ti」搭載モデルを採用

──CPUに「Core i7-12700KF」を選んだ理由は何でしょうか?

中嶋氏:ケースとCPUクーラーが決まっていましたので、そのグレードに見合うCPUを選択しています。CPUクーラーのKRAKEN Z53は、十分な冷却性能を備えていますが、コストとのバランスを考えてi7-12700KFとしました。ちなみにですが、i7-12700KFは6月で一番販売数の多いCPUとなっています。

──電源ユニットもNZXT製で揃えているんですね。

中嶋氏:C750という商品で、80Plus Goldの750W電源です。NZXTさんの電源ユニットは静音性と動作の安定性において、これまでにもユーザー様から高い評価を得ていると聞いております。ゲーミング用途で十分な性能を備えているのに加えて、電源ユニット単体で10年のメーカー保証がついているので、ユーザー様も安心して使用していただける商品だと考え、この電源ユニットをチョイスしました。

石渡氏:この電源には「Zero RPM Fan Mode」という電源へ掛かる負荷や温度によって搭載ファンの回転数が制御される機能が備わっています。背面のボタンを押し込むとONになります。少しでも静かな方がいいという方はONで、ファンが常に動作していたほうが安心という方はOFFで運用していただくのがいいと思います。

──ZEFT G27H7ではケースファンを追加しているのですね。

中嶋氏:H7は、標準ではフロントと背面にファンが1基ずつ搭載されています。ですが、H710から排熱性も向上していることもあり、今回はそれを引き立たせるため、今回はフロント側のファンを3基追加し換装しています。そのため、ZEFT G27H7の標準構成では、ファンはH7標準の前後に1基ずつという形になります。あとは、H7に搭載されている標準のファンはLEDが用意されていなかったので、今回の試用機では光るものに換装したかったというのもあります。

フロントパネル側のファンは、LEDを採用したものを3基搭載

──最後に、何か話せる内容でNZXTの新製品がありましたら教えてください。

須藤氏:実は、NZXTには「マーケットインサイト」というチームが存在します。このチームは製品開発に深く関わっていまして、市場で人気の競合製品のスペックや、カスタマーサポートに届いたユーザーさんの声から「インサイト」(気づいた点)を掘り起こし、開発チームとともに、それを製品に落とし込むという業務を担っています。これからもNZXTは、市場の声に耳を傾け続け、日本だけでなく世界で愛されるPCパーツブランドに成長できるよう精進していきます。マザーボードやキャプチャーカードといった、NZXTらしくない製品も増やしていきますので、今後のNZXTに期待してください。

──ありがとうございました。

 NZXTのH710は非常に人気の高いケースで、BTOパソコンもさまざまな企業から発売されている。その後継モデルとなるH7は、須藤氏によると正統進化を果たしており、今後の鉄板モデルになることは間違いない。

 そのH7をいち早く採用したZEFT G27H7は、ユーザーの注目を集めるモデルになるだろう。ゲーミングパソコンでイメージされるド派手なイルミネーションより、抑え目な光り方を好むユーザーも少なくないので、とくにそういった人たちにとって、インテリアとしてもスタイリッシュなデザインを果たしたZEFT G27H7は、一考の価値アリだ。

(提供:セブンアールジャパン)

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