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個性的なPCケースでゲームも快適に遊びたい人にオススメ!

鮮やかなピンク色が魅力のコンパクトゲーミングPC「ZEFT G27V-Cube」はRTX 3060で人気FPSも快適プレイ!

2022年06月06日 11時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII

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「ZEFT G27V-Cube」

 ピンク一色のPCケースが特徴的な、パソコンショップ SEVENのゲーミングパソコン「ZEFT G27V-Cube」。コンパクトなサイズながらも、コスパに優れた仕様を備えていることは前回紹介したとおり。実際にゲームはどの程度快適にプレイできるのかは、かなり気になるところだ。そこで、ZEFT G27V-Cubeでゲームをプレイし、そのパフォーマンスを確かめてみたい。

Core i7-12700とRTX 3060を搭載

ZEFT G27V-Cube
https://pc-seven.co.jp/spc/15982.html
価格:23万6280円(6月5日現在)

ZEFT G27V-Cubeの主なスペック
CPU Core i7-12700(2.1GHz~最大4.9GHz)、12コア/20スレッド
CPUクーラー リテールクーラー
グラフィックス GeForce RTX 3060
マザーボード ASRock H670M-ITX/ax(Intel H670チップセット)
メモリー Crucial製DDR4-3200 16GB(8GB×2)、スロット数2のうち2スロット使用
ストレージ 1TB M.2 SSD(Western Digital WD Blue SN570、NVMe)
PCケース InWin A1 PRIME(ピンク)
内蔵ドライブ DVDスーパーマルチドライブ(外付けUSB接続)
通信規格 有線LAN(2.5GBASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.0
電源ユニット 定格出力750W、80PLUS Gold認証
サイズ およそ幅224×奥行273×高さ357mm
OS Windows 10 Home(64bit)

フルHDで快適なゲームプレイを実現
Apex Legendsではゲーマーも納得の性能

 まずは、定番のベンチマーク「3DMark」(Version 2.22.7359)の結果から見ていこう。ZEFT G27V-Cubeは、テスト解像度が3840×2160ドットとなる「Fire Stirke Ulta」ではさすがに5000台まで落ち込むものの、「Fire Strike」では2万を超える高いスコアを発揮。またDirectX 12のテストでは、さすがに「Time Spy Extreme」ではあまり奮っていないが、「Time Spy」で1万にあと一歩まで迫っている点は、立派の一言だ。

「3DMark」(Version 2.22.7359)の結果

 では、実際のゲームではどうなのか、「バイオハザード ヴィレッジ」の結果に移ろう。ここでは、グラフィックス自動設定から描画負荷が最も大きくなる「限界突破」プリセットを選択。その状態でゲームをプレイし、フレームレートを「CapFrameX」(Version 1.6.8)で取得した。

「バイオハザード ヴィレッジ」のフレームレート計測結果

 結果は、やはり3840×2160ドットは荷が重過ぎるため、平均フレームレートは50fpsにも届かず伸び悩んでいる。しかし、1920×1080ドットであれば常時110fps以上のフレームレートを実現し、2560×1440ドットでも1パーセンタイルフレームレートは60fpsを大きく上回っていた。WQHDやフルHDであれば、かなり快適にプレイできることは間違いない。

 続いて「Apex Legends」でも、ZEFT G27V-Cubeは優秀な結果を残している。ここでは、オプションから描画負荷が最大となるように設定してゲームをプレイし、その間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で計測している。

「Apex Legends」のフレームレート計測結果

 ZEFT G27V-Cubeは、1920×1080ドットでの最小フレームレートが144fpsを上回っており、1フレームでも多く描画して有利に立ち回りたいと考えるコアなプレイヤーでも満足のいくパフォーマンスを発揮している。さらに、2560×1440ドットでも最小フレームレートは120fpsに迫る勢いを見せ、3840×2160ドットでも常時60fps以上のフレームレートを維持していた。Apex Legendsをプレイするうえで、性能にまったく不満はない結果となった。

 「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」の結果も確認しておこう。設定は「最高品質」でベンチマークを実行しているが、ZEFT G27V-Cubeは1920×1080ドットで2万を超えるスコアを発揮。スクウェア・エニックスが示す指標では、スコアが1万5000以上で最高評価とされており、それを踏まえると、ZEFT G27V-Cubeは1920×1080ドットでそれを優に超え、2560×1440ドットでもあとわずかのところまで迫っている。

「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」の結果

「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」のフレームレート計測結果

 ZEFT G27V-Cubeのゲーム以外のパフォーマンスもチェックしておきたい。まずは、システム全体のパフォーマンスが推し量れる「PCMark 10」からだが、ZEFT G27V-Cubeの総合スコアは7424と良好な結果を残している。

「PCMark 10」の結果

 スコアの詳細を見てみると、Digital Content Creationが1万2000台と最も高く、動画編集やフォトレタッチといったコンテンツ制作の用途でも、ZEFT G27V-Cubeは強みを発揮しそうだ。最も低いのはProductivityだが、それでも8000以上のスコアを出しており、Officeアプリケーションの性能も問題なさそうだ。

 さらに、最近はTwitterやYoutubeなどにゲームのプレイ動画を公開する人も多いことから、動画のトランスコード性能も見ておこう。「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」をプレイした7分弱の動画ファイルを用意。このファイルをH.264/AVCとH.265/HEVCのそれぞれに「FFmpeg」でトランスコードした際に要する時間を測定した。

「FFmpeg」でのトランスコードした際に要する時間

 その結果だが、ZEFT G27V-CubeはH.264/AVCが10分弱で終了し、動画の実時間から若干多い程度と、かなり実用的な結果が得られている。一方のH.265/HEVCは、負荷が大きくなるため所要時間は23分強にまで増えてしまっているものの、それでも十分許容できる範囲内ではないだろうか。

 最後に「CrystalDiskMark」(Version 8.0.4)でストレージ性能も確認しておこう。ZEFT G27V-Cubeは、シーケンシャルリードが最大3500MB/s強、ライトも3100MB/sほどと高速なデータ転送速度を実現。ランダムアクセスも、リードが最大750MB/sほど、ライトが500MB/s弱と、こちらも十分な速度を発揮しており、ゲームの起動やロードで待ち時間でもストレスを感じることはまったくなかった。

「CrystalDiskMark」(Version 8.0.4)の結果

キューブ型で比較的コンパクトだが実力はホンモノ
普通とは異なるゲーミングパソコンがほしい人にもオススメ

 以上のテスト結果のように、ZEFT G27V-CubeはフルHDのゲームプレイを想定するのであれば、十分な性能を備えているといっていい。ゲームによっては、120Hz以上のリフレッシュレートに対応したディスプレーを活かすことができる性能を発揮しており、ゲーマーにとって存在感のあるマシンに仕上がっている。

 外観はピンク一色でキューブ型という一味違う風体をしているが、そのうちに秘めたる実力は申し分ないといっていい。ZEFT G27V-Cubeの価格は23万6280円からで、ゲーミングパソコンとしてはリーズナブルなほうといってよく、コンパクトでパワフルなパソコンを探している人にとっても、ZEFT G27V-Cubeは魅力的な1台だ。

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