横浜・八景島シーパラダイスの飼育員生きもの日記 第13回

シーパラに春の訪れを告げる! ミズクラゲ

文●山根茉夕

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 みなさん、こんにちは!

 横浜・八景島シーパラダイスの飼育員がお届けする「生きもの日記」。

 毎月1回の投稿で、ちょうど1年が経過しました!

 前回の記事はこちら。

■シーパラ生まれの赤ちゃんたちの…今!

 ※過去の連載記事はこちら:横浜・八景島シーパラダイスの飼育員生きもの日記

 13回目は「アクアミュージアム」で魚類を担当する山根茉夕が担当します。

 「アクアミュージアム」内にはクラゲが主役の「くらげりうむ」というエリアがあり、常時10種類以上のクラゲを見ることができます。

くらげりうむ

 今回ご紹介する生きものは「ミズクラゲ」です。クラゲといえばミズクラゲの姿をイメージする人も多いのではないでしょうか?

ミズクラゲ

 寒天のように透明な体と真ん中のクローバー模様が特徴的なクラゲです。真ん中の模様の部分は胃になっているのですが、体全体が透明なため、胃の中に入った餌も見ることができます。

餌を食べた後のミズクラゲ

 実はこのミズクラゲたち、水族館では1年を通して展示されていますが、自然の海では秋から冬の間は中々見ることができません。春になり、海水温があがってくると出現する傾向があります。これはクラゲの成長サイクルが関係しています。

 私たちがよく見る姿はいわゆる大人に成長した姿です。

 では子どものときはどんな姿かというと、ミズクラゲにはオスメスがあり有性生殖で受精卵ができます。そこからプランクトンのような状態の「プラヌラ」に成長し海中を漂うようになります。大きさは0.1~0.3mmほどなのでとても小さいです。

 このプラヌラが海底の岩や貝殻などにくっつくとそこで「ポリプ」というイソギンチャクのような姿に変わっていきます。

 ポリプの姿では泳ぐことができないため、流れてくる餌をひたすら食べて体にたくさん栄養を貯めながら成長していきます。

ミズクラゲのポリプ(およそ1mm)

 秋ごろまではポリプの状態で生活をしていますが、冬になって水温が急激に下がるとイソギンチャク型だったポリプがくびれ、花びらが何層にも重なったような「ストロビラ」と呼ばれる姿になります。

ミズクラゲのストロビラ(およそ1mm)

 この重なった花びらは次第に剝がれていき、一枚一枚が「エフィラ」と呼ばれるミズクラゲの子どもとして浮遊生活を送るようになっていくのです。

ミズクラゲのエフィラ(およそ約2~3mm)

 この姿になると、クラゲのように浮遊しながら海を漂うことができるようになります。

 餌をたくさん食べて冬を乗り越えるまで大きく成長すると、私たちがよく知るミズクラゲの姿となり、春の時期に見ることができます。

 横浜・八景島シーパラダイスの自然の海に浮かぶ水族館「うみファーム」には、この時期になるとたくさんのミズクラゲが訪れます。

 春の暖かい陽気の中で八景島周辺の海を覗くと、ミズクラゲたちが優雅に浮遊している姿を見ることができるかもしれません!


横浜・八景島シーパラダイス
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文/山根茉夕

神奈川県出身。2020年入社。主にクラゲや魚類を担当。
春は花粉症と戦いながらクラゲ探しに励んでいます。