前モデルから大幅性能アップしたオールインワンノートPC
第12世代Core i9搭載の新VAIO S15 | ALL BLACK EDITIONが爆速だった
VAIOから新VAIO S15が発表された。モバイルノートPCのVAIO SXシリーズと違い、光学ドライブも内蔵したオールインワンノートPCで、持ち歩いて利用するというより、自宅でデスクトップマシンの代わりに使うパワフルなタイプだ。
今回の新VAIO S15は、外観的には変化がないものの、中身を大幅に刷新。第12世代インテルCoreプロセッサーを搭載し、従来モデルと同様にパワフルなHプロセッサーを採用している。また、ストレージには第4世代ハイスピードSSD(PCIe 4.0接続)、メモリーはDDR5を搭載するなど、基本性能がかなり向上している。
VAIOストアなどのオンラインショップで購入すると、さまざまなカスタマイズができるが、なかでも最高峰となるモデルが「VAIO S15 | ALL BLACK EDITION」だ。VAIOおなじみのALL BLACK EDITIONシリーズは、黒を基調としたカラーリングに、ハイパフォーマンス重視の仕様となる製品。
そんなVAIO S15 | ALL BLACK EDITIONをひと足早く触れる機会を得たので、さっそくレビューしていきたい。
第12世代インテルCore i9-12900HKを搭載
VAIO S15全体の詳細については、こちらの記事で確認していただき、ここではVAIO S15 | ALL BLACK EDITIONの特徴について簡単に紹介していこう。
まず、CPUは第12世代Core i9-12900HKを搭載。従来モデルが2019年11月発売で第9世代だったので、3世代もジャンプアップした形だ。TDP 45WのHプロセッサーで14コア(P6+E8)/20スレッド、動作周波数はPコアが2.5~5.0 GHz、Eコアが1.8~3.8 GHz。グラフィックスはCPU内蔵のIris Xeグラフィックスなものの、メモリーはDDR5を搭載し、ストレージはPCIe 4.0接続の第4世代ハイスピードSSDと最強布陣だ。メモリー容量も16GBから最大64GBまで選択が可能で、ストレージは、HDD(1TB)とのデュアル化も選択できる。
無線LANはWi-Fi 6Eに対応。Wi-Fi 6の2.4GHz帯と5GHz帯に加え、6GHz帯にも対応するが、6GHz帯は今後のアップデートプログラムによって利用可能となる。また、VAIO SXシリーズで採用されていた、AIノイズキャンセリング機能も搭載。マイクで拾った環境音などのノイズ除去だけでなく、スピーカーからの出力にもノイキャンが効く仕様だ。
もう1つ、VAIO User Sensingも搭載。人感センサーと生体認証を組み合わせて、着席時のオートログインや離席時のオートロックなどを可能にする。新機能としてビデオ会議時に役立つ背景ぼかしや顔優先自動露出、センターフレーム機能を搭載。テレワークでのオンライン会議に役立つ機能が充実している。
ディスプレーは15.6型ワイドでFHD液晶と4K HDR液晶を選択可能。SDメモリーカードスロットとブルーレイディスクドライブを搭載し、インターフェースはギガビットLAN×1、USB Type-C×1(Thunderbolt 4、USB Power Delivery 、USB4、USB 3.1、DisplayPort 1.4対応)、USB 3.0×3(うち1つはPD対応)、HDMI×1、ミニD-Sub 15ピン×1、ステレオミニ端子×1。端子の数は変わっていないが、USB Type-Cの仕様が向上している。
ボディデザインは変わっていないので、インターフェースの位置やキーボードやタッチパッドの仕様は従来モデルと同じ。VAIO SXシリーズでは電源ボタンに指紋センサーを搭載しているが、電源ボタンと指紋センサーが別になっているのもそのままだ。